1,800円以上の注文で送料無料

美丘 の商品レビュー

3.8

414件のお客様レビュー

  1. 5つ

    98

  2. 4つ

    133

  3. 3つ

    102

  4. 2つ

    37

  5. 1つ

    5

レビューを投稿

2023/02/05

この本のおかげで、自分は、現実とかけはなれすぎてる小説は嫌いだと分かった。リアルでは言わないようなセリフやファンタジーみたいな展開があると、感情移入できないから。 だけど、描き方がうまいから最後は感動した。 太一「こういうのは面倒で、あまりぼくの趣味じゃないな。いちいちプレゼン...

この本のおかげで、自分は、現実とかけはなれすぎてる小説は嫌いだと分かった。リアルでは言わないようなセリフやファンタジーみたいな展開があると、感情移入できないから。 だけど、描き方がうまいから最後は感動した。 太一「こういうのは面倒で、あまりぼくの趣味じゃないな。いちいちプレゼントしたり、気を使ったり。そういうのでなくて、もっと自然に、変に力を入れたりせずに女の子とつきあえないものかな」 美丘「あのさ、最近の男子って、みんなそういうんだよね。恋をする時でも、楽ばかりしようとする。自分を変えたくない、新しいことはしたくない。それなのに、Hだけはしたがるんだから、たちが悪いよ」(94)

Posted byブクログ

2023/01/08

美しい言の葉で流れる四季、世界を表現した物語。 美丘の人生は短かったが、人はそれぞれの季節を生き、人生を終える。できれば、燃焼し尽くして、生を全うしたい。

Posted byブクログ

2022/12/16

主人公のぼくは大学2年生の橋本太一、ある日峰岸美丘という自由奔放な女性に出逢う。太一は麻理という誰が見ても素敵だと思うであろう女性とつきあってみて、はじめて美丘へ抱く恋心に気づく…。太一は麻理に別れを告げ美丘と結ばれるが、子供のころ交通事故で移植手術を受けたことにより、クロイツフ...

主人公のぼくは大学2年生の橋本太一、ある日峰岸美丘という自由奔放な女性に出逢う。太一は麻理という誰が見ても素敵だと思うであろう女性とつきあってみて、はじめて美丘へ抱く恋心に気づく…。太一は麻理に別れを告げ美丘と結ばれるが、子供のころ交通事故で移植手術を受けたことにより、クロイツフェルト・ヤコブ病を発症する可能性がある…もし発症した場合は脳がスポンジのようになり歩行障害からはじまり記憶障害、日常生活が送れなくなり、最期には食事もとれず息もすることもできなくなるという…。どうあろうとも2人でこれからも過ごしていこうと決意したが、不幸にも美丘が発症してしまう…。 「…生きていることは奇跡で永遠に続くものではない。…命には終わりがあるって頭ではわかっている。でも心と身体の底から限界を感じているのはわたしだけ。…この世界ってきれいだね。」この美丘の言葉…美丘だからこその感じ方なんでしょうね! 美丘を支える太一が健気で献身的…美丘も当たり前なんだけれど発症前と発症後では全く違う印象が異なる…ラストが切なすぎて、心が震えました(泣けはしなかったけど)…。

Posted byブクログ

2022/08/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読む前は美丘を可愛らしい女の子と思っていたが、実際は行動力や積極性のある力強い女性であった。太一と美丘はやたらと欲望に飲まれることが多く、ラストにどのような感動があるのかと不思議に思っていたが、美丘が病気を告白した後から物語のスピード感が増し、病状も悪化していった。脳がスポンジのようになるという病気で次第に体の自由がきかなくなる美丘は今までの快活さもなく、物語前半の美丘と別人みたいだった。太一が美丘の約束から逃げていた最中、美丘の家族集まっての病院で美丘が「やー、やー、やー」「やー、くー、くー、そー」と言った場面は一番苦しかった。クリスマスに太一が美丘の約束を果たす場面では、2人の愛が苦しいほど伝わってきた。

Posted byブクログ

2022/08/21

何か新しい作品を読んでみようと軽い気持ちで手に取った一冊でしたが、いい意味で期待を裏切られました。自分は今まで書籍を読んで涙を流すことは無かったのですが人目を憚らず泣いてしまいました。主人公の恋や揺れる心など設定はありふれたものかもしれませんが、性描写や人の汚い部分まで描かれてい...

何か新しい作品を読んでみようと軽い気持ちで手に取った一冊でしたが、いい意味で期待を裏切られました。自分は今まで書籍を読んで涙を流すことは無かったのですが人目を憚らず泣いてしまいました。主人公の恋や揺れる心など設定はありふれたものかもしれませんが、性描写や人の汚い部分まで描かれていて共感できる部分が多い点が他の作品とは違う部分かもしれません。

Posted byブクログ

2022/06/19

ドラマを見ないで小説を読みました。 途中から感動系だと分かって、泣かないようにしてたけど、最後は泣いてしまった。 愛する人が亡くなるのは辛い。 途中の喧嘩でサラリーマンをボコボコにした復讐で殺されるのかな?と思ったら普通に病気か。 愛情なんて、別にむずかしいことではまったくない...

ドラマを見ないで小説を読みました。 途中から感動系だと分かって、泣かないようにしてたけど、最後は泣いてしまった。 愛する人が亡くなるのは辛い。 途中の喧嘩でサラリーマンをボコボコにした復讐で殺されるのかな?と思ったら普通に病気か。 愛情なんて、別にむずかしいことではまったくない。 相手の最期まで、ただいっしょにいればそれでいい。それだけで、愛の最高の境地に達しているのだ。 いい言葉だなぁ。 全ての愛する人がいる人に読んでほしい。

Posted byブクログ

2022/06/18

美丘は不愉快な人間だし主人公も無自覚のクズだと思う。しかも憤りで読み進めたくなるならまだ感情を揺さぶるという意味で作家としての力量はすごいと思えるが、本作は特に読み進めたいという気持ちは起こらなかった。惰性で読んだ。

Posted byブクログ

2022/02/27

ドラマが好きで中学生頃に読みました。 その頃の私にはまだ早い内容だったかもしれません。ちょっと衝撃というか、大人の世界のように感じました。

Posted byブクログ

2022/04/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「ぼくは学んだのだ。誰かを選ぶことは、誰かを傷つけることでもある。その勇気は持ち続けなければいけないし、悪や痛みは引き受けなければならない。考えてみれば、僕は生まれて初めて恋愛をしていた。自分を守りながら、誰かをほんのすこしだけ好きになる。そんな逃げ腰ではなく、恋愛の生むあらゆるプラスとマイナスを、自分の身体で受けとめていくこと。」 「死神でも、天使でもいいけど、そいつがきたら、みんなおしまい。永遠に生きられると思ってるやつは、夢でも見てるんだ。わたしはひとりきり、真夜中でも目覚めてる。」 「光り輝くときは、いつもそうと気づかぬうちにすぎてしまう。ただ普通に暮らしていただけなのに、振り返るとまっすぐに見つめられないほどまぶしい日々がある。きっと誰でもそんな宝石のような時間を持っているのだろう。思い出の戸口に立つだけで、自然に口元に笑みが浮かび、目はこの世界ではなく、やわらかに過去の光に吸い寄せられている。」 「わたしの命の火が燃え尽きる最期のときまで」 「わたしは病気なんかじゃなく、大好きな人に殺されるほうがずっといいよ。私は自分が生きてきたように死にたい。それは贅沢な願いなのかな。」

Posted byブクログ

2021/11/16

よくある話のような感じだけど、なかなか破天荒なヒロインが魅力的で良かった。主人公や友人達は、いまいち入り込めなかったかな。お嬢さん、お坊ちゃん然としていて、あんまり共感できるタイプの人たちではなかった。

Posted byブクログ