美丘 の商品レビュー
美丘は不愉快な人間だし主人公も無自覚のクズだと思う。しかも憤りで読み進めたくなるならまだ感情を揺さぶるという意味で作家としての力量はすごいと思えるが、本作は特に読み進めたいという気持ちは起こらなかった。惰性で読んだ。
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ドラマが好きで中学生頃に読みました。 その頃の私にはまだ早い内容だったかもしれません。ちょっと衝撃というか、大人の世界のように感じました。
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「ぼくは学んだのだ。誰かを選ぶことは、誰かを傷つけることでもある。その勇気は持ち続けなければいけないし、悪や痛みは引き受けなければならない。考えてみれば、僕は生まれて初めて恋愛をしていた。自分を守りながら、誰かをほんのすこしだけ好きになる。そんな逃げ腰ではなく、恋愛の生むあらゆるプラスとマイナスを、自分の身体で受けとめていくこと。」 「死神でも、天使でもいいけど、そいつがきたら、みんなおしまい。永遠に生きられると思ってるやつは、夢でも見てるんだ。わたしはひとりきり、真夜中でも目覚めてる。」 「光り輝くときは、いつもそうと気づかぬうちにすぎてしまう。ただ普通に暮らしていただけなのに、振り返るとまっすぐに見つめられないほどまぶしい日々がある。きっと誰でもそんな宝石のような時間を持っているのだろう。思い出の戸口に立つだけで、自然に口元に笑みが浮かび、目はこの世界ではなく、やわらかに過去の光に吸い寄せられている。」 「わたしの命の火が燃え尽きる最期のときまで」 「わたしは病気なんかじゃなく、大好きな人に殺されるほうがずっといいよ。私は自分が生きてきたように死にたい。それは贅沢な願いなのかな。」
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よくある話のような感じだけど、なかなか破天荒なヒロインが魅力的で良かった。主人公や友人達は、いまいち入り込めなかったかな。お嬢さん、お坊ちゃん然としていて、あんまり共感できるタイプの人たちではなかった。
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一瞬で読み終えた。 止まることなく読み続けられる。 頁数は少ないけど中身は詰まってる。 悲しくなるけどおすすめです。
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高校生の時に表示に惹かれて読んでみた。 表示負けしない作品でした。 ちょっとセンチメンタルな気分の時におすすめです。
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不治の病の美丘と、少し優柔不断だが芯のとおった太一が描く濃密な恋愛。将来の大きな不安の中、今という時間を全力で生き、立ち向かっていく姿に心を打たれて号泣(´;ω;`) 美丘と太一という魅力的な二人の行動によって、命や健康や若さや時間など色々な大切さをあらためて感じた。
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自由奔放な女の子、美丘。彼女はクロイツフェルト・ヤコブ病に罹患しており、太一と同棲後に発症してしまう。恐ろしいスピードで進行する病状。やがて最後の時を迎える。ラストは号泣かと思ったが意外にそうでもなかった。でも、いい話でした。
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石田衣良さんのエッセイが好きなので小説も読んでみた。大学生の話なので、自分のことと重ねながら物語に入っていけた。仲のいい友達グループとか恋人とかいいなーと思いながら、ところどころ貫くような言葉も挟まれていて、楽しむこともできたし、考えさせられることもある本だった。すごい切なく、驚いて、明るく、しんみりする本だった。
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耽美的な文章は嫌いじゃない。 結構美しく読んだ。 が、結局私は性に対しての信頼感があまりに足りないために、この人の物語を楽しめる素養がないんだと今回気付いた。 この人の話は性をキラキラと認識してないと正しく味わえないんだな。
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