暴雪圏 の商品レビュー
道北の駐在警官、川久保を主人公にしたシリーズ2作目。前作とは変わって暴雪の一日に発生した事件を多視点で描く長編。登場人物たちの細かな悪意が積み重なって集結していく様は読んでいて面白い。その中で川久保は良心的な存在として描かれる。多くの視点と展開がゆっくりなために読み疲れすると思っ...
道北の駐在警官、川久保を主人公にしたシリーズ2作目。前作とは変わって暴雪の一日に発生した事件を多視点で描く長編。登場人物たちの細かな悪意が積み重なって集結していく様は読んでいて面白い。その中で川久保は良心的な存在として描かれる。多くの視点と展開がゆっくりなために読み疲れすると思ったが流石の筆致でグイグイ読ませる。前作同様に痺れるくらいにひりついた物語構成には唸らされるしラストの余韻も好み(これは個人差あると思う)ミステリーというよりサスペンスに近いのでどちらかというと前作のが好きだが続編はないのかな。
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「制服捜査」続編。 にっちもさっちも行かなくなった人達が 暴風と暴雪の嵐の中で立ち往生。 読み始めは重苦しくて暗~い、圧迫感があって息苦しくもあるなぁ、なんて思いながら読んでいると・・・ だんだん三谷幸喜のシチュエーションコメディ風に。 なんだかドタバタで笑えました。 最後は...
「制服捜査」続編。 にっちもさっちも行かなくなった人達が 暴風と暴雪の嵐の中で立ち往生。 読み始めは重苦しくて暗~い、圧迫感があって息苦しくもあるなぁ、なんて思いながら読んでいると・・・ だんだん三谷幸喜のシチュエーションコメディ風に。 なんだかドタバタで笑えました。 最後はみんな少し前向きになって爽やか。
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制服捜査シリーズ 第2弾 長編作 元捜査一課刑事で志茂別駐在所勤務の川久保篤巡査部長は2回目の早春を迎えたころ、彼岸荒しという爆弾低気圧が北海道の街に猛威をふるっていた。 そんな悪天候の中、ヤクザの組長宅に強盗が押し入り逃走する事件が帯広で発生し、犯人は志茂別管内へ。 ...
制服捜査シリーズ 第2弾 長編作 元捜査一課刑事で志茂別駐在所勤務の川久保篤巡査部長は2回目の早春を迎えたころ、彼岸荒しという爆弾低気圧が北海道の街に猛威をふるっていた。 そんな悪天候の中、ヤクザの組長宅に強盗が押し入り逃走する事件が帯広で発生し、犯人は志茂別管内へ。 駐在所管内では変死体の発見の通報が入り、何とか確認に出かける川久保。身元が割れ所持品から襲われた組の企業舎弟の名刺が。 その他、不倫の結末を迎える主婦や虐待から逃れるために家出した少女などが、交通網の麻痺によって犯人や登場人物が次第に一点へと集中していく。 負のスパイラルにからめとられる登場人物たちは果たしてどいう結末を見るのか? 群像劇で、上手く収束していくさまが良かったです。 奥田英朗の「最悪」や「無理」に似た感じがしました。
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猛吹雪で道路が遮断された。 行き場を失った訳ありの人々がペンションに避難してくる。 出会い系で知り合った不倫相手との関係を清算しようとした主婦。会社の金を持ち出した男。義父の虐待に耐え兼ね家を飛び出した少女。そして暴力団組長の屋敷を襲った強盗。 TVで強盗殺人のニュースを見た避難者たちに緊張が走る。 村でただひとり、警官として対処する川久保。 そして暴風雪が終息した後の訳ありの人々の今後は読者の想像に託される。
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制服捜査は良かったのになあ 佐々木譲は長編が多い 自身も長編が得意と思っているようだが 短編のほうがむいているのでは?
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北海道警察広尾署志茂別駐在所・川久保巡査部長の話。猛吹雪が巻き起こる日、様々な事件が繋がっていき、あるペンションに結集していく。吹雪の為に次々と計画が崩れていく犯人たち。自然の前に人間の思惑など、全く無力であり、太刀打ちできない様子がうまく描かれている。が、ラストはこれでお仕舞い...
北海道警察広尾署志茂別駐在所・川久保巡査部長の話。猛吹雪が巻き起こる日、様々な事件が繋がっていき、あるペンションに結集していく。吹雪の為に次々と計画が崩れていく犯人たち。自然の前に人間の思惑など、全く無力であり、太刀打ちできない様子がうまく描かれている。が、ラストはこれでお仕舞いなのだろうか。余りにも淡白すぎるのではないか。それに他の事件は・・・少し不満が残ります。
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三月末、北海道東部を強烈な吹雪が襲った。 不倫関係の清算を願う主婦。 組長の妻をはずみで殺してしまった強盗犯たち。 義父を憎み、家出した女子高生。 事務所から大金を持ち逃げした会社員。 人びとの運命はやがて、自然の猛威の中で結ばれてゆく。 そして、雪に鎖された地域に残された唯一の...
三月末、北海道東部を強烈な吹雪が襲った。 不倫関係の清算を願う主婦。 組長の妻をはずみで殺してしまった強盗犯たち。 義父を憎み、家出した女子高生。 事務所から大金を持ち逃げした会社員。 人びとの運命はやがて、自然の猛威の中で結ばれてゆく。 そして、雪に鎖された地域に残された唯一の警察官・川久保篤巡査部長は、大きな決断を迫られることに。
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北海道の厳しさを今更のように感じた。それぞれの人がこの後どうなったのか気になるところではあるが、想像をさせて終わらせるところが良かったのかも•••。 2014年12月20日
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笹原の終わりかたはあっけ無さすぎた。もう少し悪あがきか必要だ。アキラも最後は淡白な終わりかだ。西田と明美はのその後が気になる。美幸は山口との出会いで救われるんだろう。登場人物のその後が気になる終わりかただつたが、結構楽しめた。
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警察物の小説がとても好きで、この作者の本もだいすきです。 とてもよく練られたstory 、舞台の北海道の使い方、登場人物の設定等、とても読みやすく,ひきつけられます。
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