暴雪圏 の商品レビュー
北海道での春先の暴雪時に起こった、事件とそれに巻き込まれた人たちの人間模様を描いた作品。 短時間におこる色々な事件とその登場人物たちが交差していく様はドラマを見てるように表現されている。
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駐在警察官 川久保巡査 彼岸荒れと呼ばれる暴風暴雪の嵐 その時 一軒のペンションに後ろ暗い人達が集まる 無事夜をあかすことはできるのか? 一つの町に一日の中で これでもかと事件が起こる そんなに人の名前覚えられない また彼らはその後どうなるのか・・・・ ちょっと興味あるけ...
駐在警察官 川久保巡査 彼岸荒れと呼ばれる暴風暴雪の嵐 その時 一軒のペンションに後ろ暗い人達が集まる 無事夜をあかすことはできるのか? 一つの町に一日の中で これでもかと事件が起こる そんなに人の名前覚えられない また彼らはその後どうなるのか・・・・ ちょっと興味あるけど 駐在さんには知るよしもないから ここで物語は終わり?
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殺人犯、横領、不倫清算、性的虐待、理由ありの男女が爆弾低気圧近づく雪国でペンションに閉じ込められる。 歪んだ人間ドラマ、登場人物それぞれの心理状態にドキドキしながら一気に読み進む。 〝自分はここにいる〟嵐が去ったあとの川久保の最後の言葉はまるで映画のラストシーンのようだ。 余韻が...
殺人犯、横領、不倫清算、性的虐待、理由ありの男女が爆弾低気圧近づく雪国でペンションに閉じ込められる。 歪んだ人間ドラマ、登場人物それぞれの心理状態にドキドキしながら一気に読み進む。 〝自分はここにいる〟嵐が去ったあとの川久保の最後の言葉はまるで映画のラストシーンのようだ。 余韻が心地よい。
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登場人物が入り乱れてて 鶏頭はちくっと後返りして読まなければならないところもありましたが次々と展開される物語に惹き付けられいっぺんに読んでしまいました。“町のお巡りさん”のお仕事がかかれてるところも興味深くとても面白かったしくったのは続編だったと読んだ後気がついたこと。
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10年ぶりに十勝平野を襲った超大型爆弾低気圧のおかげで 町の警察官、川久保巡査部長は振り回されっぱなし 自然の猛威の描写はリアル過ぎて、じわり、じわり、雪に閉じ込められる 感じがよく分かります。 吹雪により交通網が狭まるのと同時に、様々な事情を抱えた人達が 1つのペンションに避...
10年ぶりに十勝平野を襲った超大型爆弾低気圧のおかげで 町の警察官、川久保巡査部長は振り回されっぱなし 自然の猛威の描写はリアル過ぎて、じわり、じわり、雪に閉じ込められる 感じがよく分かります。 吹雪により交通網が狭まるのと同時に、様々な事情を抱えた人達が 1つのペンションに避難してくるのですが その中には逃亡者も・・・。 途中まではテンポよく出てくる人達の事もよく描かれていたんですが 今回は川久保巡査部長の出番があまりなく 少し淋しい感じがしました。 自然の猛威の前では人はとても無力です
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なんだろう?僕とは相性があわないのかも。 とても中途半端な感じで終わってしまう気がします。 それぞれの人物の、その後がもう少し見たいんだよな。 ばっさりと終わってしまうので 読後、なんともすっきりしなかったです。 向き不向きがあるのかな。
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文句なく面白い!「制服捜査」の川久保巡査部長が主人公。今回は長編です。前作は連作短編のため不完全燃焼気味でしたが、今回はじっくり読めます。といっても、志茂別駐在の川久保巡査部長はあまり登場しまん。3月の彼岸頃に起きる猛烈な吹雪を伴う荒天を“彼岸荒れ”と呼ぶらしいのですが、非常に発...
文句なく面白い!「制服捜査」の川久保巡査部長が主人公。今回は長編です。前作は連作短編のため不完全燃焼気味でしたが、今回はじっくり読めます。といっても、志茂別駐在の川久保巡査部長はあまり登場しまん。3月の彼岸頃に起きる猛烈な吹雪を伴う荒天を“彼岸荒れ”と呼ぶらしいのですが、非常に発達した低気圧(本書内では爆弾低気圧と表現されていますが現在の気象情報ではその呼称は用いません)が釧路方面を襲ったその日、除雪活動も含め戸外での一切の活動が困難な時、様々な思惑と様々な欲望により様々な犯罪が行われる。そして様々な事情により様々な犯罪に関与している人たちが、ある一つの大きな犯罪に巻き込まれていくという展開です。今回、川久保巡査部長が立ち向かうのは犯罪だけでなく、吹雪であり、人命の救出です。そして川久保巡査部長の見せ場は…。このシーンの川久保は、なんだかハリー・キャラハンのビジュアルをイメージしちゃいました。決めぜりふは『自分はここにいる』。う〜ん。かっこよすぎるぜ川久保オヤジ!!次回作が早く読みたい!
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爆弾低気圧による吹雪におそわれた北海道帯広。交通機関は麻痺し、外を歩くことすらままならなくなった小さな町で駐在巡査を勤める川久保の長い一日がはじまる。 暴力団事務所から現金を強奪した2人組、出会い系サイトで知り合った男女。義父の性的暴力を避けて家出した少女、家族にも捨てられた中...
爆弾低気圧による吹雪におそわれた北海道帯広。交通機関は麻痺し、外を歩くことすらままならなくなった小さな町で駐在巡査を勤める川久保の長い一日がはじまる。 暴力団事務所から現金を強奪した2人組、出会い系サイトで知り合った男女。義父の性的暴力を避けて家出した少女、家族にも捨てられた中年サラリーマン。偶然にも、彼らはこの吹雪の日に人生の決断を迫られていた。 川久保巡査を含めた彼らが少しずつ接点を持ち始め、1カ所に集まっていく。そして、常に彼らの行動に立ちはだかる暴雪風。 幾度も繰り返される風と雪の情景が抜群の緊迫感を与えてくれる。読んでいるこちらまで寒くなる。そして、全てを強引に断ち切ってしまうラストシーン。これって、ハッピーエンド?
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北海道の警察シリーズ。 短編集「制服捜査」の続編。特に前の話と関連はなく、これから読めます。 川久保篤巡査部長はもとは刑事畑が長く犯罪捜査のベテランだが、北海道警察の人事の方針で、今は釧路の小さな町・志茂別の駐在になっている。 暴力団組長徳丸の自宅が二人組の強盗に襲われる。 若い...
北海道の警察シリーズ。 短編集「制服捜査」の続編。特に前の話と関連はなく、これから読めます。 川久保篤巡査部長はもとは刑事畑が長く犯罪捜査のベテランだが、北海道警察の人事の方針で、今は釧路の小さな町・志茂別の駐在になっている。 暴力団組長徳丸の自宅が二人組の強盗に襲われる。 若い方が組長夫人を殺してしまい、事態は深刻に… 3月の彼岸頃に「彼岸荒れ」と呼ばれる嵐が降る傾向があり、かってないほどのそれが近づこうとしていた。 ペンションを経営する夫婦はボイラーの故障に困り、そこへ様々な事情を抱えた人間が立ち寄る。 社長の金を盗んで逃げようとしていた男や、義父に手を出されて家出を決行する娘、出会い系サイトで女から金を引き出している男、不倫を清算しようとする主婦らが集まってくる。 雪と風に降り込められて動けない人々。 災害の描写が迫力で圧倒的。 どちらかといえば、ちっぽけな事件、ありがちな悩みや不満、愚かさ丸出しの人間達が、強盗事件に巻き込まれて、行き着く先は? 救いもあります。読んでスッキリの気分に。
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北海道でも地域が違う(わたくしは道北在住)ので状況は同じではないと思うが、多分他県民より暴雪の感覚は身にしみる…。
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