ねたあとに の商品レビュー
いや、私は好きですよ。好きですが、よくこれ、新聞小説として成り立ちましたな。 ぜんぜん山も谷もないじゃん!(笑
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子供が寝る時間を過ぎて、とある家でゆるゆると行われる大人たちの 遊び、「ケイバ」「顔」「それはなんでしょう」「軍人将棋」etc。 このへんにコタツがあって、立て付けのわるい扉があって、とどうでもいい家の見取り図なんか挿入しちゃって、なんともいい味の老若男女が、どこかの誰かが考案し...
子供が寝る時間を過ぎて、とある家でゆるゆると行われる大人たちの 遊び、「ケイバ」「顔」「それはなんでしょう」「軍人将棋」etc。 このへんにコタツがあって、立て付けのわるい扉があって、とどうでもいい家の見取り図なんか挿入しちゃって、なんともいい味の老若男女が、どこかの誰かが考案した素人遊びに興じる、それだけ。 登場人物のひとり、小説家のコモローのブログが、家に出てきたどうでもいい虫を、かっこ良くとろうとせずにただレンズにおさめたものだけを公開している「ムシバム(ムシのアルバム)」で、ブログとしてはまるで人気がない、とかそういう描写がいちいちおもろい。 こういう本ってありそうでないし、愛すべき作品なんだけど、けっこう長いので途中から飽きてきてしまったため★2つ。
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へぇ… こういう話って、成り立つのかって思った。ストーリーはない。 でも、なんだかうらやましい。コモローとお友達になりたい。
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長嶋有は、ディテールを描くのがうまい。人里離れた山荘を舞台にして、ケータイもつながらないシチュエーションを逆手にとって現代を描く。
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小説家であるコモローは山に別荘があって、夏ごとにいろんな人がそこに集まる。麻雀の牌を使った競馬や、「それはなんでしょう」とか、オリジナルのゲームをやることになっている。淡々と描かれる日々なんだけれど、なんか少しだけ落ち着くような気持ちになる(虫がいるのは嫌だけどさ)。一番やりたか...
小説家であるコモローは山に別荘があって、夏ごとにいろんな人がそこに集まる。麻雀の牌を使った競馬や、「それはなんでしょう」とか、オリジナルのゲームをやることになっている。淡々と描かれる日々なんだけれど、なんか少しだけ落ち着くような気持ちになる(虫がいるのは嫌だけどさ)。一番やりたかったのは「顔」。あの巻物が欲しい。
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面白かった!!これはいいです、すごくいい!!!で、なんという偶然。一つ前に読んだ「ジャージの二人」の後日談というか、舞台裏というか、番外編(こっちのほうが長いけど)というか、パラレルワールドというかの作りになっていてびっくり。私、別々に気になっていた作品で一緒に図書館から借りてき...
面白かった!!これはいいです、すごくいい!!!で、なんという偶然。一つ前に読んだ「ジャージの二人」の後日談というか、舞台裏というか、番外編(こっちのほうが長いけど)というか、パラレルワールドというかの作りになっていてびっくり。私、別々に気になっていた作品で一緒に図書館から借りてきて薄いほうを先に読んだだけなんだよね。「ジャージの二人」のグダグダ小説家が、「ジャージにて」という小説を(ついに!)書いてそのためちゃんと小説家になっちゃっております、というところから始まるんだけど、そもそも「ジャージにて」ってモロ「城の崎にて」のぱくりじゃん。本文でもそれは指摘されてたけど、なんかそれだけでも胡散臭くて、いい加減で、笑える、笑える。語り手は小説家(トモロー)の女友だち兼秘書みたいなウエブデザイナーの久呂子。全然恋人でも何でもなくて、ただ、例の山荘の涼しさや集う人たちとのやりとりが好きで、何年かにわたって山荘で夏を過ごすその見たまんまを淡々と描写してるんだけど、それがまたよくてね。お父さんとトモローは、「まるで親子じゃないみたい」に仲がよくて(と久呂子は思う)結局、グダグ ダ感が似てるってことなんでしょうね。夏、山荘に入れ替わりにやってくる人たちと日常生活の雑事をこなしながら、すっごぉ〜〜〜く手作り感溢れた(って、ホントに手作りなんだから当たり前なんだけど)ゲームをする。このゲーム、面白そうだからと言って、たとえば私がここ新潟で作って友だちや家族を誘ってやってみたとしても、きっとそんなには楽しめない気がする。世間とは隔離されたあの山荘で、あのメンバーでやるからいいんだろうなぁ。段々眠くなってきて、でも自分が寝ちゃうとその後で面白いことがありそうで寝れない、と言った、林間学校みたいな雰囲気がとても好き。そして、そのゲームのコンテンツの背景には作った人のその当時の関心やら時代やら性格やらがある、と指摘され、あぁ、なるほど・・・と思うのも面白い。(だって、そもそも、作った人の性格とか言ったって、本の中の人たちなんだから、知ってる気になって、うんうん、そうだよね、って思ってる自分に笑えるし。)「ケイバ」「顔」「それはなんでしょう?」「軍人将棋」「だじゃれしりとり」等々、なんともユルいゲームが次々に紹介されるけどどれも好きだなぁ。あ、でも軍人将棋は私、最近とみに記憶力が悪いからマスターできないかも、なんて、やだ自分、本気になってるし、なんて突っ込んだりして。(#^.^#)「ジャージの二人」の空気感と同じように、何かに意味を持たせず、その場その場の見たものを見たままに、というテイストも好きでした。「ムシバム」には、あらそうだったの?という意味づけちょいとが入ってて、でもそれは許容範囲。(と許すじゅんさん。)これはしばらくしたら読み返したい本ですね。その時にも「ジャージの二人」を先に読んで、今度はその違いをゆっくり感じながらにしたいなぁ。あはは・・・。とにかく、とっても好きなお話でした!!
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永遠にこの文章を読み続けていられたらいいのにー と思うような、読んでいる間ちょっと幸せな気分に なれる本です。 全く話に波がないですが、そこが好きなところ。
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これは、電車で読むのがたいへん…!笑いたくて、それをこらえるのには意識的つまらなそうな顔が必要。「ジャージの2人」を観て以来気になってた小説家。ジャージの2人と似たような設定で進むこの話は、頭内映像としてジャージの2人が浮かぶため、いっそうおかしい。真剣に「遊び」に取り組む登場人...
これは、電車で読むのがたいへん…!笑いたくて、それをこらえるのには意識的つまらなそうな顔が必要。「ジャージの2人」を観て以来気になってた小説家。ジャージの2人と似たような設定で進むこの話は、頭内映像としてジャージの2人が浮かぶため、いっそうおかしい。真剣に「遊び」に取り組む登場人物たちがおもしろく、「ケイバ」なんかはやってみたいなぁーと不覚にもおもう。メンバーに入れたらたのしくやってけるかもしれない、とドキドキ。イコール、変な人…?
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私小説風小説…、たぶん。 ドラマチックなできごと一切なし! だけど、だからこそ、浮かび上がる強烈なおもしろさ! タイトルも含みがあって良いし、装画もすてき(新聞連載時は挿絵もあったそうな…。見たかったなぁ)。
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2009/07/17-07/30 天神 本当に寝る前に読み進めていたが数ページで眠ってしまい、なかなか進まなかった。「顔」ゲームをやってみたい。 新聞で読んでいたら印象悪いだろうなー
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