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風の墓碑銘(上) の商品レビュー

3.9

49件のお客様レビュー

  1. 5つ

    8

  2. 4つ

    23

  3. 3つ

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2023/02/26

音無貴子と滝沢とのやり取りも  それぞれの立場・関係性が絡んでいて 人間像が出来上がっていて 面白い 貴子目線で読んでみた こんなこと言うのかあ スカッとするなあ 少しずつ物語は進んでいく だから 面白い

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2022/02/24

シリーズ物だったため買った一冊。 女刑事シリーズ 白骨死体発見から始まる事件捜査の話だった。 白骨死体の事件はほとんど進まないが、その事件の関係者の殺人事件は徐々に進んで行くって感じで、スピード感がないが、捜査する刑事の心情が細かく書かれていてそこが、今何考えているか知ること...

シリーズ物だったため買った一冊。 女刑事シリーズ 白骨死体発見から始まる事件捜査の話だった。 白骨死体の事件はほとんど進まないが、その事件の関係者の殺人事件は徐々に進んで行くって感じで、スピード感がないが、捜査する刑事の心情が細かく書かれていてそこが、今何考えているか知ることができるのが良かった。 事件のほうは、まだどうなるかわからない状態で上巻が終わってしまったので、下巻が楽しみ。 もう少しスピード感出して話を進めて欲しいなと感じた小説でした。

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2021/02/27

因縁の相棒に新たなあだ名がつけられて、揉め事のきっかけに。事件は解体現場から始まった。長い時を経てようやく無念を気付かせるに至った経緯は上巻ではまだ影を潜めて下巻へバトンタッチ。一方で音道さんの私生活ではマンネリ?による不穏な雰囲気も漂い始め、こちらも下巻でどうなるかが気になる。

Posted byブクログ

2021/02/04

面白かったっす。 読んでる時に、登場人物が浮かぶ不思議な作品でした。 ベテラン刑事は、いかりや氏。女性刑事は、篠原涼子さんってところですかね。

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2020/06/21

 女刑事音道貴子シリーズ第6弾。「凍える牙」「鎖」に続くシリーズ3作目の長編。 今回は再び音道刑事と滝沢刑事がタッグを組み、事件捜査に当たることになった。  前2作は割と短期間の展開だったのでストーリー自体がスリリングな様相を呈していたが、本作は事件の内容上、割とゆっくりとした展...

 女刑事音道貴子シリーズ第6弾。「凍える牙」「鎖」に続くシリーズ3作目の長編。 今回は再び音道刑事と滝沢刑事がタッグを組み、事件捜査に当たることになった。  前2作は割と短期間の展開だったのでストーリー自体がスリリングな様相を呈していたが、本作は事件の内容上、割とゆっくりとした展開になっている。それだけにお互いが今までどのように思ってきたのかも描かれており、信頼関係を垣間見ることができる。  上巻はあまり進展しない事件捜査について描かれているが、最後に音道がフッと思いつきを口にする。そこから一気に進展する予感をさせたところで下巻に引き継がれている。

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2020/02/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読んだのは、去年の秋頃。 その前のブクログの更新が10月の下旬なので、たぶんその頃だろう。 久しぶりに面白い小説を読んだー!って感じ。 乃南アサは、正直あまりいいイメージがなくて。 この「音道貴子シリーズ」の『凍える牙』も『鎖』も、それなりに面白かった記憶はあるんだけど。とはいえ、イマイチ引っかかってくるものがなくて、読み終わったら人にあげてしまった。 この下巻の解説の中で著者のインタビューとして、音道貴子の相方である滝沢のことを“好きでないタイプ”、“私の周りに多いタイプ。こんなおじさんならつくだ煮にするほどいる”とあるが、まさに“中年オヤジを極端に嫌うオバサンって多いよね”って感じで(笑) もはや立派な中年オヤジの自分wとしては、著者を同族嫌悪(爆)みたいな感じ?で避けてたんだと思う。 そんな著者の本を読もうと思ったのは、ちょっと前に読んだ本がイマイチ中途半端な警察(捜査)小説で。もっと地道なヤツを読みたいなーと思ったからだが、これは大当たり。 冗談抜きで、「おみそれしましたー!、乃南アサさま」という感じw とにかく、滝沢がいい! 音道を認めつつも、お手並み拝見と突っ放したり、茶化したり、イラついたり。 そのくせ、いかにも中年男(オヤジw)な女性への遠慮が、裏目に出たりw とはいえ、それは、いかにもそのくらいの年齢の女性の音道にも言えて。 先輩であり中年男である滝沢をたてたことで、関係がギクシャクしちゃったりと、読んでいて、あー、あるある…と楽しませてもらった。 これだけ滝沢のキャラが光るのは、音道貴子のツッコミがあればこそなんだろうけど。とはいえ、その音道貴子の方も滝沢のツッコミがあることで人間味が出て、魅力を増していると思う。 特に下巻、偽刑事を追い詰めるエピソードが描かれる4章~5章での、滝沢の音道へのツッコミは絶品! それは、とかく、ええかっこしぃ~になりがちな音道自身の生きづらさを、滝沢らしい表現wで指摘しているからだと思う。 そういう意味では、著者はこの『風の墓碑銘』でシリーズを通じての主人公である音道貴子を敢えてわるく描き。反対に、滝沢を憎めない中年オヤジ的な、よいキャラとして描いたのだろう。 後半、捜査会議で一日中歩き回った刑事たちの汗臭い匂いの中、滝沢が音道から香ったいい匂いにドキッとする、(中年)男の“意外な”ピュアさwを描いたシーンなんか、まさにそんな感じだ。 そんな、滝沢&音道のキャラがあまりに生き生きしているせいか。 それ以外の登場人物が(相対的に)イマイチ精彩を欠いているように感じる(奈苗は除くw)のはちょっと残念なところ。 特に犯人のキャラは、もう少し説得力があってもいいかなーと思った(ただ、犯人として、上手く隠したなーと感心した)。 とはいえ、そこまでの物語があまりによく描けているんで。後半、焦点が絞られてからの捜査状況がやけに駆け足になっちゃうのを含めても、評価は全く下がらない。 ただ、せっかく玉城というキャラクターがいるのだから。彼をもっと生かして、焦点が絞られてからの捜査を詳しくしてもよかったんじゃないのかなぁ~とは思う。 ついでに言えば、過去の事件の登場人物である長尾夫妻や湯村、今川、さらにそれらと犯人のつながりが描かれてもよかったんじゃないかと思った。 ちなみに、上下逆に本棚に並べたのは、通常通りに並べると表紙の絵が一枚にならなからw

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2019/11/05

内容(「BOOK」データベースより) 貸家だった木造民家の解体現場から、白骨死体が発見された。音道貴子は、家主の今川篤行から店子の話を聞こうとするが、認知症で要領を得ず、収穫のない日々が過ぎていく。そんな矢先、その今川が殺害される…。唯一の鍵が消えた。捜査本部が置かれ、刑事たちが...

内容(「BOOK」データベースより) 貸家だった木造民家の解体現場から、白骨死体が発見された。音道貴子は、家主の今川篤行から店子の話を聞こうとするが、認知症で要領を得ず、収穫のない日々が過ぎていく。そんな矢先、その今川が殺害される…。唯一の鍵が消えた。捜査本部が置かれ、刑事たちが召集される。音道の相棒は…、滝沢保だった。『凍える牙』の名コンビが再び、謎が謎を呼ぶ難事件に挑む傑作長篇ミステリー。

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2019/07/04

タイトルにもなっている音道貴子とは、『凍える牙』以来、久しぶりの再会となる。滝沢とのコンビもどうやら健在のようである。 本編は上下巻に分割されているから、上巻だけでは事件の全貌はまだつかめない。むしろ滝沢と音道が、互いに相方をどう感じているのかという描写を楽しませてもらった。互い...

タイトルにもなっている音道貴子とは、『凍える牙』以来、久しぶりの再会となる。滝沢とのコンビもどうやら健在のようである。 本編は上下巻に分割されているから、上巻だけでは事件の全貌はまだつかめない。むしろ滝沢と音道が、互いに相方をどう感じているのかという描写を楽しませてもらった。互いが相手を評する言葉は、しばしばとても手厳しい。しかし、その厳しい言葉は互いに相方をリスペクトしている、というところが根源的にあり、それゆえの評言だと感じる。そう思わせる書き方は、著者乃南氏の面目躍如たるところであろう。 上巻においては、二人の捜査範囲はまだ限定されているが、物語の進行速度はとてもよい。つまり読みやすいスピード感で、つい物語に引き込まれる。音道と滝沢の心理描写と本筋である事件を巡る物語の量的バランスもいい。 乃南氏は人間を描くのがとてもうまい。登場人物は、主人公の刑事のみならず、一人とて手抜かりなく、緻密に描かれる。読み手は、おのずと自身もその場にいるかのような臨場感を持って読み進めることができるだろう。 滝沢にせよ、音道にせよ、互いに男あるいは女であることを意識しすぎているきらいはあるが、そのキャラクターが二人の掛け合いを、さらには音道シリーズの一連の物語を成立させている要因であるともいえる。下巻に続く二人の掛け合いを楽しみたいと思う。

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2018/09/04

待ちに待ったあの名コンビが帰ってきた。 凍える牙以来、短編や長編で貴子のそれからを読んできた。苦難や悲しみを乗り越え、成長していく彼女の姿を見てきたのだから、前置きが長かったこともあるのだろう、滝沢とのコンビは素直に嬉しくて、また面白かった。初めから終わりまで安定のクオリティ。後...

待ちに待ったあの名コンビが帰ってきた。 凍える牙以来、短編や長編で貴子のそれからを読んできた。苦難や悲しみを乗り越え、成長していく彼女の姿を見てきたのだから、前置きが長かったこともあるのだろう、滝沢とのコンビは素直に嬉しくて、また面白かった。初めから終わりまで安定のクオリティ。後半が楽しみ。

Posted byブクログ

2018/03/27

音道さんと滝沢さん、もう少し歩み寄っているのかと思いきや。皇帝ペンギンから立ち歩きするアザラシとは、音道さんも容赦ないですなあ。さあ、下巻を読もうっと(^。^)

Posted byブクログ