ダブル・ファンタジー の商品レビュー

村山由佳【著】

2023/11/09

ダブル・ファンタジー

[案山子]

人を愛せない女。身勝手でセックスのみに生きる女の話。個性は伝わりますが、官能小説であれば容姿が想像出来なければ官能ではない。男には理解できないM女。女性には理解できるのかな…。後味いの悪い小説です。

2024/08/15

揺るがない優しさこそがほんとうの男らしさだと気づくとき、たいていの女はすでに年老いてしまっている……そんなふうな言葉を読んだのはどこでだったか。岩井が無条件に自分に示してくれる情は、まさにそういう類のものに当たるのではないかと思うのだ。
353ページ

2024/07/26

自分には少し刺激が強い1冊だった。世の中には自分の性欲の強さにこんなにも悩まされる人がいるということを知った。奈津はよくこれまで夫の束縛に耐えてきたと思う。自分だったらこんな夫、すぐに離婚してしまうだろう。登場する男の中では、癒しキャラの岩井が1番良かった。

2024/01/29

主人公がいけ好かない。旦那は充分嫌な感じの人だが、常日頃からお互いに指摘し合って擦り合わせていきながら暮らしていくのが夫婦かなと。10数年も溜め込んで「あなたのここが嫌ー！！」は修復困難。。。ただ、人間の三大欲求、特に性欲。ここは常識では他人とは交われない領域なので、夫婦で噛み合わないのは致命的だと思う。

2023/06/24

中学生のとき、キス以外の男女の交わりを、初めて小説で読んだ時と同じ背徳感を思い出した。一章だけ読むつもりが、読み進めたいと思う好奇心とそれに対する罪悪感。最高でした。

2023/02/23

たぶん3回目の読了。村田由佳先生の作品で一番好きなシリーズです。続編とは知らずに「ミルク・アンド・ハニー」を先に読みました。とにかく出てくる男がほぼ全員クズ！村田先生はムカつく男を描くのが本当にお上手です。イライラするのに、でも何度も読んでしまいます。

2023/02/08

読んでいるうちに虚しくなってくる。無いものねだりの贅沢病のようなものなのか、個性あるいは資質のようなものなのか。
男性作家には書けないだろうリアルさがあった。

2022/03/01

こんな生き方、寂しすぎないか、と思った。沢山の人に囲まれていながらどこまでも孤独なナツが、最後は可愛そうとさえ思った。切ない終わり方だった。

2022/02/10

すごい分厚い本だけど、ハマってあっという間に読了。特に、最初の一狼太とのメールのやり取りからの情事にはのめり込んだ。香港の話も割と情景が浮かぶ。まぁでもこんなにもセックスを楽しめるのは羨ましいなと。

2021/11/25

すすめられて初めて読みました。とても勉強になりました。
この作家の他の作品も読んでみたいと思いました。