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雪の断章 の商品レビュー

3.7

148件のお客様レビュー

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雪国ならではの描写

佐々木丸美の本は初めてですが、綺麗な世界観に引き込まれました。 1人の少女を巡っての話ですが、これが鎖のように繋がっているとは… 忘れな草、花嫁人形、風花の里を合わせて読むと世界が一つに繋がり大変面白いです。

鹿内美保

2024/04/24

文章が雰囲気があって魅力的。世界に入り込んでしまった。 しかし主人公の言動にイライラ... •それは言っておけよ!ってことは言わない •言わないけど暴挙にはでて迷惑かける •いくら唆されたっていってもその言葉をあの人にかけるかね... •それ言ったら絶対守ろうとした人窮地に陥るや...

文章が雰囲気があって魅力的。世界に入り込んでしまった。 しかし主人公の言動にイライラ... •それは言っておけよ!ってことは言わない •言わないけど暴挙にはでて迷惑かける •いくら唆されたっていってもその言葉をあの人にかけるかね... •それ言ったら絶対守ろうとした人窮地に陥るやつじゃん、え言っちゃうんだ(焦) いじめていた奴以外の身近な周りの人に同情したくなった。 そのもどかしさも含めて一気に読んでしまった。最後はえぇ…という感じ。主人公の発言さえなければこうはいかないだろうにと。 でも面白く読めた事は確かなので次の作品も読む

Posted byブクログ

2024/02/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

再読。ミステリーだと思って読むと肩透かしかもしれない(警察が無能すぎる)。 しかし、昔の、生真面目な、ツッコミどころ満載の少女漫画のようだと思って読むと非常に面白いしときめくし楽しめる。 青崎有吾が帯を書いているのが意外で嬉しい。 メルヘンを感じる北海道の風景、雪、すれ違う恋模様。ちょっと、宮崎駿が好きそうだな、と思った。 史郎さん……なぜあんなに楽観的でいられるのか。自分の行動に後悔はなくとも、結婚したら飛鳥も巻き込むことになるに決まってるのに。しかし、殺人犯でなければ史郎さんが一番好きだった。あと管理人のおじさん。厚子さんも素敵。 飛鳥は飛鳥で、史郎さん自身の気持ちや行く末については考えず、「殺人者を許す自分」というあくまで自分の問題として捉えているのが彼女ならでは。「犯人を知っている」なんて言ってしまうのは、うかつすぎる。 祐也さんがクリスマスパーティーで「同期の桜」を歌っていたのがおかしかった。あの東京の彼女とは一体どうなっていたのだろう。最後に、「ベーゼ」が印象的だった。

Posted byブクログ

2024/02/08

二年前くらい前から密かに気になっていて、冬真っ只中なので読んでみた。 今まで読んだことのないような作品だった。 ジャンルとしては一応ミステリに入るのかなとは思うけど、ここまで文学的要素もりもりのミステリは初めて読みました。 孤児である飛鳥は本岡家に引き取られたものの、そこで家族か...

二年前くらい前から密かに気になっていて、冬真っ只中なので読んでみた。 今まで読んだことのないような作品だった。 ジャンルとしては一応ミステリに入るのかなとは思うけど、ここまで文学的要素もりもりのミステリは初めて読みました。 孤児である飛鳥は本岡家に引き取られたものの、そこで家族から酷い虐めにあい、家出した先で祐也に出会い、そこから二人の共同生活が始まるというストーリー。 幼い頃から中高大と進む中、祐也に対しての尊敬•温情に恋心が芽生えていく心中が、ここまでかというほど繊細に描かれていて、叶うはずのない思いにとても切ない気持ちになった。 そして、飛鳥の心情描写と、札の”雪””冬”が、いい感情の時も悪い感情の時も非常にマッチしていて、美しさすら感じました。 とにかく我が強いことにひたすら苦悩する飛鳥、穏やかで包み込むような優しさの祐也、一歩引いたところから茶々を入れるように飛鳥を見守る史郎、嫉妬心でちょっと意地悪なお手伝いさんのトキ、見た目よりもだいぶ強かな厚子等々、魅力的な登場人物が沢山出てくるのも良かったです。 純文学ではないが、それに匹敵する文学作品を堪能できました。 ただ、主人公とは完全には分かり合えないため星四。

Posted byブクログ

2024/01/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

知人に激推しされて読んでみたらホントに面白かった。内容は一応ミステリーと銘打ってはいるものの、実際にはミステリー要素を含んだヒューマンドラマであると思う。1人の少女が5歳から20歳くらいにかけて心理的、肉体的に成長していく様子を孤児という側面を生かしながら見事に描写している。そこにさらにミステリー要素が織り込まれるのだから、読む側としては盛りだくさん、お腹いっぱいと言ったような読後感が得られる。他人に自信を持ってお勧めできる一冊に出会えたと思う。

Posted byブクログ

2023/11/03

私は好きではない。本のことでは無く、飛鳥のこと。どうして、考えてばかりで素直に行動を起こさないのか?なぜ、自分の中で終わらせようとするのか?理解できない。 同じような感じで「氷点」もそう。

Posted byブクログ

2023/09/29

昔の作品ということで、台詞回しや描写が、たしかに古風。くどくどと何回も同じことを書いてあると思えば、唐突に話を進めたり…と、読者としては受け止めるのに、なかなか難しいものがありました。挫折しそうになりましたが、最後、どういう終わり方になるのかが気になって、それだけのために読み終え...

昔の作品ということで、台詞回しや描写が、たしかに古風。くどくどと何回も同じことを書いてあると思えば、唐突に話を進めたり…と、読者としては受け止めるのに、なかなか難しいものがありました。挫折しそうになりましたが、最後、どういう終わり方になるのかが気になって、それだけのために読み終えました。 文書の書き方なのか、主人公の強情さ?クセの強さ?私には合わないな…と思ってしまいました。

Posted byブクログ

2023/07/21

分厚く、文字も小さかったので読み終えるのに時間かかった〜 異色な家族の関係性を描いていて、最終的にはそいうことになって、難しい感情でした

Posted byブクログ

2023/02/07

ちっちゃい文字で分厚いから読むの大変だったけど続き気になっちゃって一気読みした 結局そっち行っちゃったかー、、、感が正直あったけどそれは私の勝手な希望なので目瞑ります

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2022/11/13

実家に講談社文庫版があって、すでに一度読んでいたけれど、また読みたくなって、新しく購入して一気に読んでしまった。 私は、飛鳥や祐也さん、史郎さんみたいに生きていきたいのだと思う。心を内に秘めてしまう飛鳥の頑なさは、正当性はさておき、自分を守るためでもあったのかもしれない。彼女を...

実家に講談社文庫版があって、すでに一度読んでいたけれど、また読みたくなって、新しく購入して一気に読んでしまった。 私は、飛鳥や祐也さん、史郎さんみたいに生きていきたいのだと思う。心を内に秘めてしまう飛鳥の頑なさは、正当性はさておき、自分を守るためでもあったのかもしれない。彼女を見守りつつ、真剣にぶつかり、振り回されることもしばしば。それでも深く飛鳥を愛していく人たち。彼らの生き方は、葛藤はありながらも真っ直ぐでキレイだと感じた。

Posted byブクログ