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雪の断章 の商品レビュー

3.8

149件のお客様レビュー

  1. 5つ

    39

  2. 4つ

    43

  3. 3つ

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  4. 2つ

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2023/02/07

ちっちゃい文字で分厚いから読むの大変だったけど続き気になっちゃって一気読みした 結局そっち行っちゃったかー、、、感が正直あったけどそれは私の勝手な希望なので目瞑ります

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2022/11/13

実家に講談社文庫版があって、すでに一度読んでいたけれど、また読みたくなって、新しく購入して一気に読んでしまった。 私は、飛鳥や祐也さん、史郎さんみたいに生きていきたいのだと思う。心を内に秘めてしまう飛鳥の頑なさは、正当性はさておき、自分を守るためでもあったのかもしれない。彼女を...

実家に講談社文庫版があって、すでに一度読んでいたけれど、また読みたくなって、新しく購入して一気に読んでしまった。 私は、飛鳥や祐也さん、史郎さんみたいに生きていきたいのだと思う。心を内に秘めてしまう飛鳥の頑なさは、正当性はさておき、自分を守るためでもあったのかもしれない。彼女を見守りつつ、真剣にぶつかり、振り回されることもしばしば。それでも深く飛鳥を愛していく人たち。彼らの生き方は、葛藤はありながらも真っ直ぐでキレイだと感じた。

Posted byブクログ

2022/10/21

初丸美。デビュー作ということで、作者の思いが溢れんばかりだが(笑)簡単に言ってしまうと——ある少女のシンデレラ・ストーリィですかね。かなり複雑ではありますが(笑)。タイトルにもあるように「雪」が少女の心や行動姿勢などに効果的に使われ、それプラス『森は生きている』という舞台の(童話...

初丸美。デビュー作ということで、作者の思いが溢れんばかりだが(笑)簡単に言ってしまうと——ある少女のシンデレラ・ストーリィですかね。かなり複雑ではありますが(笑)。タイトルにもあるように「雪」が少女の心や行動姿勢などに効果的に使われ、それプラス『森は生きている』という舞台の(童話のような)台本が上手く絡み合いなんとも言えない作品に仕上がっている。解説を読んでみると——ある少女とは丸美さん自身がベースのようだ。なぜデビュー作は自分自身を主人公としている場合が多いのだろう——"描く"という行為は自分自身を見つめ直すことと同義なのか…。星四つ半。

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2022/07/20

感想 雪の結晶のように繊細で、消え入りそうな筆致で描かれる心の交流。真冬の朝に冷たい空気を肺いっぱい吸い込んだ時のような痛さ、清々しさを覚えた。

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2022/06/12

初出1975年というだけあり、さすがに古い。昭和だ。会話文も地の文も硬くて不自然に感じるし、内容も細部を突っ込んだらキリがないし、主人公にイライラするところも多々あるけど、それても先が気になって読める。面白いかと聞かれると答に窮するけど、とりあえず退屈はしないし、古さ・硬さがむし...

初出1975年というだけあり、さすがに古い。昭和だ。会話文も地の文も硬くて不自然に感じるし、内容も細部を突っ込んだらキリがないし、主人公にイライラするところも多々あるけど、それても先が気になって読める。面白いかと聞かれると答に窮するけど、とりあえず退屈はしないし、古さ・硬さがむしろ新鮮かもしれない。

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2022/05/16

子供のころに読んで、また読みたくなったころに絶版になっていて、今頃復刊していたことに気づきました。 相変わらず文章が美しい。 大人になって読むと、友人や周りの大人が相当手を焼いたであろう飛鳥の強情さが目に付いてしまう。主人公目線で見れる若いころに読んでおいてよかった。 自分の...

子供のころに読んで、また読みたくなったころに絶版になっていて、今頃復刊していたことに気づきました。 相変わらず文章が美しい。 大人になって読むと、友人や周りの大人が相当手を焼いたであろう飛鳥の強情さが目に付いてしまう。主人公目線で見れる若いころに読んでおいてよかった。 自分の思い込みである気は多分にするのだけど、この話こんなにあっさりしてましたっけ…もっとテンペストテンペスト連呼してたような気がしてなりません。あと、飛鳥を例えて氷だと言ってる所、氷の炎とか言ってなかったっけ…カッコイイと思った記憶が…講談社の単行本版でいつか確認せねば。 あと他の孤児4部作も読まねば…

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2022/04/20

1975年刊行らしいが、この時代でもまだ、孤児を給料のいらない奉公人のように引き取る金持ちがいたのかとショックを受けた。引き取られた家を逃げ出し、巡り合った青年とともに暮らすようになるのだが、この主人公の強情で直情的、頑なすぎる性格に、私がついていけず寄り添えなかった。手のかかる...

1975年刊行らしいが、この時代でもまだ、孤児を給料のいらない奉公人のように引き取る金持ちがいたのかとショックを受けた。引き取られた家を逃げ出し、巡り合った青年とともに暮らすようになるのだが、この主人公の強情で直情的、頑なすぎる性格に、私がついていけず寄り添えなかった。手のかかる子ほどかわいい、ということか。それが気にならなければ、いい小説だと思う。

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2022/04/07

迷子になった5歳の孤児がその時救われた男性に2年後再開し物語が始まる。少女の受けた苦しみはわかってあげられるけど、ここまで意固地になられるとって思いながら読み進めた。1975年の本。

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2022/03/03

1975年刊行 その時代ってまだこんな時代だったのか。 少女の一人語りで綴られていく。 こんなにも自分の心を分析し、言葉に変換させられたらいいな。羨ましいような怖いような。自分のことでも結構ヒトって客観視できちゃうところあるし、一筋縄ではいかないし、あちらを立てればこちらが立...

1975年刊行 その時代ってまだこんな時代だったのか。 少女の一人語りで綴られていく。 こんなにも自分の心を分析し、言葉に変換させられたらいいな。羨ましいような怖いような。自分のことでも結構ヒトって客観視できちゃうところあるし、一筋縄ではいかないし、あちらを立てればこちらが立たずの状況ばかりだし。 頑固だけれど素直な少女。 一人で抱え込むきらいがあるけれど、それはよくわかる。 いいことじゃないけれど。   家政婦のトキさんが意地悪っぽく書かれているけれど、至極まともな常識を持った人だと思う。わたしは彼女を擁護したい。 トキさんや、近所の厚子さん、親友の順子との会話の中にリアルな真実を感じる。 結構ボリュームがあって、再読することがあるかはわからないけれど、手元に取っておきたい本。

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2022/02/14

飛鳥が多くの悩みを抱えながら成長していく姿、それを見守る祐也、そして文郎、そして関わっていく人達、皆それぞれに飛鳥に対して温かく、こちらの心まで大きな温もりに包まれていく。これが1975年の作品、作者は既に20年近く前に亡くなられていたとは。古さをまったく感じないし他の小説も是非...

飛鳥が多くの悩みを抱えながら成長していく姿、それを見守る祐也、そして文郎、そして関わっていく人達、皆それぞれに飛鳥に対して温かく、こちらの心まで大きな温もりに包まれていく。これが1975年の作品、作者は既に20年近く前に亡くなられていたとは。古さをまったく感じないし他の小説も是非読みたい

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