雪の断章 の商品レビュー
3.0 読ませるが、現在の若者ではない。価値観の変遷を感じる。ミステリー仕立ての恋愛小説。子どもから見てきたら、恋人としては見られない。と個人的には思う。
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主人公である飛鳥の心情描写がすごく丁寧にされていて読みごたえがあったのと、雪の描写が素敵で何度も読みたくなってしまう❄️
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最終的に飛鳥が本質的な成長をしないまま終わってしまったように思う。最後の奈津子とのやり取りで、心に留めて生きて行くと決めたはずの重大な秘密を間接的にであれ最大の敵に打ち明けてしまったのは浅はかとか軽率という話ではなく、ただ「本岡家を打ちのめしたい」と言う飛鳥の幼さ故の判断に基づく自然な行動なのではないかなと感じた。 幼少期に虐げられた心は確かに氷解したかもしれないけれど、本岡家への怨念以外でも最後の最後までその考え方の柔軟性のなさを周りに咎められているのを見れば成長していないことは明らかで、すべての不幸はこの子のこうした精神から導かれたものと感じて仕方がない。 また、「うんと幸福になるんだぞ」と言いながら最悪の形で退場する史郎も、それによりその後の飛鳥の人生に間違いなく影を落とすことを考えないはずがなく、飛鳥を失った以上、このような結末を踏むことでどんな形であれその心に残ろうとしたのではないかなと史郎の執着や歪みを感じて非常に後味が悪かった。 この二点が気になったものの、全体的にはとても楽しく読み終えた。ミステリーではなく純愛小説。少女の心の機微をとても丁寧に美しい表現で描いていて、主人公飛鳥の視点ではなく保護者の視点で見守るように読み進めた。
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携帯小説みたいなストーリー展開だったけれど 、主人公の心情描写がとっても綺麗でこの本が読み続けられる理由がわかった。 でも、飛鳥は好きになれない。自分の周りの幸せを自ら摘み取ってしまっていることを正当化している所が共感できなかった。でも、それが飛鳥で、飛鳥がこれから成長して、変わ...
携帯小説みたいなストーリー展開だったけれど 、主人公の心情描写がとっても綺麗でこの本が読み続けられる理由がわかった。 でも、飛鳥は好きになれない。自分の周りの幸せを自ら摘み取ってしまっていることを正当化している所が共感できなかった。でも、それが飛鳥で、飛鳥がこれから成長して、変わっていく所なのかなって思った。 最後に、史郎を雪だと言ったとき、この話の裏にいる、本当の主人公がわかった気がした。
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あんまり主人公が好きじゃなかった。 周りの大人が出来すぎなの気になった 2019.8.25 126
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またしても。 読み始めは快速なのだが、中盤から失速。 やはり、昭和の作品だからか… 私は昭和の人間だから、合わない筈が無いのだけど。 無理矢理感が否め無い。 唯、文章表現は素晴らしい。 映像を観ている錯覚を覚える。 そして、作中の「森は生きている」遠い昔に、読んだ?読んでもらった...
またしても。 読み始めは快速なのだが、中盤から失速。 やはり、昭和の作品だからか… 私は昭和の人間だから、合わない筈が無いのだけど。 無理矢理感が否め無い。 唯、文章表現は素晴らしい。 映像を観ている錯覚を覚える。 そして、作中の「森は生きている」遠い昔に、読んだ?読んでもらった?記憶がある。 映画化されたらしいが、私の記憶には無い。 観ようとも思ったが、レビューが悪く断念。 '19.08.16読書完了
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高評価の理由がちょっと分からないタイプの本。自己嫌悪? 良い感じに終わったけど、切ないものが心に雪のように残る。サスペンスだと思って、いつ誰かが残忍な本性を現すか決裂するかとおっかな読んでたんだけど、そのまま素直に読んで良かったのね。周りの人が神様のように優しいのに飛鳥が意地っ張...
高評価の理由がちょっと分からないタイプの本。自己嫌悪? 良い感じに終わったけど、切ないものが心に雪のように残る。サスペンスだと思って、いつ誰かが残忍な本性を現すか決裂するかとおっかな読んでたんだけど、そのまま素直に読んで良かったのね。周りの人が神様のように優しいのに飛鳥が意地っ張りで孤児だからってひねくれて、もどかしかった。抽象的な悟ったような表現が多く、どういうこと?という部分がある。結局礼子さんはお家はどうなるの??
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1975年の作品ということもあって、今読むとすごく時代を感じる。でも、この昼メロのような、昔の少女漫画のステレオタイプのような作風は、作者独特のものであるらしい。ミステリの体裁をとっているけれど、謎にさして意味はなく、メインはメロドラマである。これはこれで面白く読んだ。解説による...
1975年の作品ということもあって、今読むとすごく時代を感じる。でも、この昼メロのような、昔の少女漫画のステレオタイプのような作風は、作者独特のものであるらしい。ミステリの体裁をとっているけれど、謎にさして意味はなく、メインはメロドラマである。これはこれで面白く読んだ。解説によると、この作者の作品は世界観を共有しているそう。はまるかも。
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2019年5月8日再読。 前回読了日は、2015年4月5日。 前回読了時にレビューを書き損ねたので、記憶喚起の為の再読。 1975年(昭和50年)に刊行されたデビュー作。 某新聞の書評で絶賛されたとのPOPで平積みされていた作品。 孤児院で暮らす飛鳥は、迷子になった所を、親切な青年に助けられる。 2年後、引き取られていた家から逃げ出した飛鳥は、再び親切な青年・祐也と再会する。 飛鳥の事情を知った祐也は、周囲の反対を押し切り、手元に引き取り、自分で育てる事にするが・・・。 正直、時代背景が分からないので、今の感覚からすると理解不能。 最初の出会いの時、飛鳥は5歳で、祐也は大学生。 2年後には、祐也は社会人とはいえ、まだ20代半ばでしょう? しかも赤の他人が、小学生を引き取るってありえるんでしょうかね??? まぁ、それはさておき。 とにかく、飛鳥が強情で、可愛くない! 本岡家の人たちは、確かにひどいし、孤児である飛鳥も同情すべき点はあるんだけど。 それを差し引いても、可愛くないよ!(笑) でも、何でも自己完結する傾向は、私も多少、身に覚えがあるので、気をつけねばw <以下、ネタバレ。> この話、「ああ、若紫ですね」の一言に尽きますね。 毒殺事件の犯人は覚えていたけど、動機と結末があいまいだったので、今回、再確認。 やっぱり本岡家、本当に酷いな。 そして、奈津子に「犯人は知っているけど言わない」発言をした飛鳥は、うかつすぎると思う。 でも、話的に飛鳥の発言がなければ、事件は迷宮入りだったのかな。
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想像とは全然違った話だった。 主人公の生い立ちに悲しくなったり、強情さにイライラしたり、もどかしい思いで読み進めた。結末も決して望んだものではないけれど、忘れられない一冊となった。人の気持ちは推し量れない。伝えなければいけない。
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