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雪の断章 創元推理文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2008/12/22 |
JAN | 9784488467043 |
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雪の断章
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商品レビュー
3.8
149件のお客様レビュー
雪国ならではの描写
佐々木丸美の本は初めてですが、綺麗な世界観に引き込まれました。 1人の少女を巡っての話ですが、これが鎖のように繋がっているとは… 忘れな草、花嫁人形、風花の里を合わせて読むと世界が一つに繋がり大変面白いです。
鹿内美保
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ロマンチックな物語で詩的な文章がさらにそれを助長していた。語り手は生い立ち故か自分1人でなんでも解釈してしまうという飛鳥1人。しかし、そんな彼女がどうしても一緒になりたかった裕也さんと意思疎通を出来たと感じたのが殺人の件で初めてというのがものすごく切なかった。そして史郎さんの最期も。彼が選んだ最期は必ずしも肯定できるものでは無いが、納得して自死を選ぶ そこにいたるまでの過程は彼の望みと直結していて潔く、読者側としても納得できるものがあった。1つだけ言うならば、あれほどに憎んだ礼子と同じ青酸カリを飲んで死んだというのが、彼なりの贖罪だったのだろうか。そしてこれによって裕也さんと飛鳥には決して消えることの無い深い傷が残り、失くしたものを2人で今後どうにか癒さなければならない。史郎さんの飛鳥への愛はラストに明かされものすごく深く確かに愛だけどそこには闇の部分があるものだった。そして裕也さんと飛鳥の愛には純愛だけど、拾ったもの、拾われたものとしての枷がついていた。ここの一筋縄ではいかない愛の形の違いがまたどこか人間臭くてロマンチストだと感じた。 私はこの小説で厚子さんの「失っても別のもので埋められるものとそうでないものとの区別をしなくてはなりません」という言葉がものすごく真意だと思い刺さった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ちょっとどうしよう、今読み終わったけど涙が止まらない。史郎さんロス。 小公女セイラとかが好きだった私にとって、展開は読めたけど、そこに映る人間模様や情景描写、特に雪との描写が素敵だった。 佐々木丸美作品に出会えてよかったです。
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