キネマの神様 の商品レビュー
図書館の予約待ちの本、原田さんの作品が立て続けに届く。 これは、すごく幸せなことだと、「キネマの神様」を読んで再度実感した。 なんて、素敵な本なんだろう。 原田さんの本は、文章も読みやすく自然と本の中に惹きこまれていくそんな魅力がある。 この本も読んでて時間を忘れるくらい没頭し...
図書館の予約待ちの本、原田さんの作品が立て続けに届く。 これは、すごく幸せなことだと、「キネマの神様」を読んで再度実感した。 なんて、素敵な本なんだろう。 原田さんの本は、文章も読みやすく自然と本の中に惹きこまれていくそんな魅力がある。 この本も読んでて時間を忘れるくらい没頭してしまう。 途中何度も涙をぬぐいながら・・(子供に、また泣いてる、と冷たい視線をあびせられたけど(・_・;)) ゴウちゃん最高!! 80歳になっても、こんな生き生きと何かに夢中になれるっていいな~ ゴウちゃんの書いた映画のブログ。 途中からローズ・バッドも参戦し、そのやりとりが、何と言っていいのか 私までが、うわぁゴウちゃん次どうやって返す?? とドキドキ、わくわくしながら読んでいた。 懐かしい映画も出てきて、過去に見た記憶がうっすらとよみがえってきて また見たいな~と思った。
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素敵な内容。 読み終えたとき、とても爽やかな気持ちになれた。最近はシネコンに行って映画を見ることも年に数回。もちろん名画座で往年の映画を見たこともない。 私が大好きな『小さな恋のメロディー』を思い出して、もう一度見てみたいなぁと思わせてくれた。
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どうしようもない父親とキャリアを捨ててしまった娘 仲が悪いように見える二人は映画が好きでそれを通して正直になっていく そして、映画をきっかけにいろんな変化が起こり、国や立場を超えて芽生える友情 この本を読んで映画を見に行きたくなったし、懐かしい映画館を思った 新しいものが生まれ...
どうしようもない父親とキャリアを捨ててしまった娘 仲が悪いように見える二人は映画が好きでそれを通して正直になっていく そして、映画をきっかけにいろんな変化が起こり、国や立場を超えて芽生える友情 この本を読んで映画を見に行きたくなったし、懐かしい映画館を思った 新しいものが生まれるのもうれしいことだけど、古いものも大切にし続けたい私の気持ちにすごく響いた きっかけはささいでも、それが人を助けることに繋がることもある 一つ一つを大切に 一人一人の出会いを大切にしたい
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マハさんの作品はこれで三冊目。設定は違えどもどれも展開は似ている。現状につまずいてる主人公と支える良き人々。ひょんな事から訪れる契機、そして迎えるハッピーエンド。話ができすぎ。ワンパターン。 でも、そう思っても読んでしまうのは、安心して物語に身を委ねて素直に泣けるから。 デトック...
マハさんの作品はこれで三冊目。設定は違えどもどれも展開は似ている。現状につまずいてる主人公と支える良き人々。ひょんな事から訪れる契機、そして迎えるハッピーエンド。話ができすぎ。ワンパターン。 でも、そう思っても読んでしまうのは、安心して物語に身を委ねて素直に泣けるから。 デトックスが必要な時はマハさんだ。 そんな風にはっきりと私にとっての位置付けを確定できている作者は貴重だと思っている。 そう言えば、歩が書く評論はどこに行ってしまったのか...。
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とても良かった。 予定調和感がかなりあるものの、それでもやっぱり感動して泣けてくる。 やり手として大手デベロッパーで出世したが、足を引っ張られて辞職に追い込まれた三十路後半の女性。自分の辞職と同時期に、ギャンブルと映画に身を持ち崩した父親が心臓疾患で倒れる。人生最悪の時。 けれど...
とても良かった。 予定調和感がかなりあるものの、それでもやっぱり感動して泣けてくる。 やり手として大手デベロッパーで出世したが、足を引っ張られて辞職に追い込まれた三十路後半の女性。自分の辞職と同時期に、ギャンブルと映画に身を持ち崩した父親が心臓疾患で倒れる。人生最悪の時。 けれど、父娘で愛した映画の神様が救いの手を差し伸べてくれたかのような奇跡が、二人を救いあげてくれる。 映画を通じてできた、絆。友情。親子や夫婦の再生… 全体として、『ニューシネマパラダイス』へのオマージュの意味もあるのかなと思った。 舞台や、この小説の登場人物程ではないが映画を愛する私にとっては、素直に共感し感動できる一作。 映画が観たくなる一作だった。
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ゴウちゃんは《映画館(キネマ)には神様がいる》って言うけど、神様は映画館だけじゃなく図書館とか美術館とかにもいるんじゃないかなぁ。 さり気なく、けれど確かに…。 同い年で映画好きという事以外、正反対の二人。 正反対の人生を歩んできたから、映画を観る角度も違って、だからこそ惹かれ...
ゴウちゃんは《映画館(キネマ)には神様がいる》って言うけど、神様は映画館だけじゃなく図書館とか美術館とかにもいるんじゃないかなぁ。 さり気なく、けれど確かに…。 同い年で映画好きという事以外、正反対の二人。 正反対の人生を歩んできたから、映画を観る角度も違って、だからこそ惹かれあったのかな。 名画座に映画を観に行きたくなった。
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『旅屋おかえり』を読んで思いっきり心を揺さぶられたと思ったのに 次に読んだこの小説で『旅屋おかえり』を超える感動を与えてもらって 原田マハさん!彼女はいったい何者なの?! と彼女の本をじゃんじゃん読みたいという衝動に駆られた。 ただ図書館借りの私にとってはなかなかすぐに読めるはず...
『旅屋おかえり』を読んで思いっきり心を揺さぶられたと思ったのに 次に読んだこの小説で『旅屋おかえり』を超える感動を与えてもらって 原田マハさん!彼女はいったい何者なの?! と彼女の本をじゃんじゃん読みたいという衝動に駆られた。 ただ図書館借りの私にとってはなかなかすぐに読めるはずもなく順番待ちなんですけど。 さてこのお話の内容は映画好きの老人がひょんなことから映画評論ブロガーとなり 紆余曲折はあるものの、日本のみならず世界の映画ファンを巻き込むほどの時の人となる…というあまりに奇想天外なサクセスストーリー。 でも主人公・歩の父・ゴウちゃんの愛すべきキャラとNET上でゴウちゃんと映画論で闘うローズバッドとの友情にウルウルきてしまう。 あまりにも出来過ぎっぽいシチュエイションも一切合切目をつぶれてしまうほどの感動が押し寄せてくる。 映画通でもなんでもない私でも楽しめたし、今すぐ映画行きたい!と思った。
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前回よんだ「まぐだら屋~」よりはずっと良かった。 映画をこよなく愛する映画人たちのおはなし。 引きこもりの息子、ギャンブル依存症の父など上面だけだとヘビーなんだけど、作者はそういうヘビーな部分を詳細にも身に迫るような描き方もせずただ時折イベント的に主人公を悩ませるだけにとどめる。...
前回よんだ「まぐだら屋~」よりはずっと良かった。 映画をこよなく愛する映画人たちのおはなし。 引きこもりの息子、ギャンブル依存症の父など上面だけだとヘビーなんだけど、作者はそういうヘビーな部分を詳細にも身に迫るような描き方もせずただ時折イベント的に主人公を悩ませるだけにとどめる。最初はぬるいなと思ってたけど、その姿勢が主人公の父親が映画に対する”良い部分だけをなるべく拾い上げる”という姿勢にリンクしていることに気付いたあたりからは、まあアリかなと思えてきた。私もなるべく本を読むときはよい部分だけ拾い上げるような傾向がある。文句つけながら読んでも損な気がして。自分が読めていとも思うし。 展開は見え透いてるけどそこそこ楽しめた。
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今年非常に話題になった作家さんだったので とりあえず読んでみようかと 軽い気持ちで手に取った一冊。 読んでよかった! 本も映画も好きな方はぜひ! ギャンブルで借金ばかりしてきた父が倒れ、 歩は父の病床を訪ねる。 そこで、歩は父がこれまでに見た映画の感想を ひとつひとつ書き溜めて...
今年非常に話題になった作家さんだったので とりあえず読んでみようかと 軽い気持ちで手に取った一冊。 読んでよかった! 本も映画も好きな方はぜひ! ギャンブルで借金ばかりしてきた父が倒れ、 歩は父の病床を訪ねる。 そこで、歩は父がこれまでに見た映画の感想を ひとつひとつ書き溜めていたことを知る。 ギャンブル依存克服のためにも もっと映画に触れ合うよう、歩は父に勧めるが それがきっかけとなり、歩の人生も大きく変わり始める。 やがて世界中の映画ファンを巻き込む、 大きな流れとなって…。 出てくる人たちがみんな魅力的で正直。 何か一つのことをひたすらに好きでいられる人って ついつい応援したくなってしまうよね。 ここに出てくる映画をすでに見たことある人は、 映画評論を楽しみながら、 見たことのない人は、映画もみたくなってしまう、 二度おいしい本です。 本も良いところって、そこだと思うんだよね。 本はどの文化とも相性が良いです。 この本を読んだ後にニューシネマパラダイスをとりあえず見ました。笑 フィールドオブドリームもみたいなー! わたしもゴウちゃんみたいに中身のある書評を書きたいよ。 なんでこんなんしか書けないんだろう。 この映画を 円山郷直と リチャード・キャバネルに捧ぐ
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どん詰まり状態になってしまった家族に、親子が映画好きと言う共通点から光が射し、捨てる神あれば拾う神あり、って感じであれよあれよと良い方向に進む。映画好きでろくでなしな父と映画好きでマジメな娘の活躍が目立つけれど、家族の纏まりって、やはり母親の存在は大きいなぁ、と。困難があっても職...
どん詰まり状態になってしまった家族に、親子が映画好きと言う共通点から光が射し、捨てる神あれば拾う神あり、って感じであれよあれよと良い方向に進む。映画好きでろくでなしな父と映画好きでマジメな娘の活躍が目立つけれど、家族の纏まりって、やはり母親の存在は大きいなぁ、と。困難があっても職場の仲間、家族や友達が一体となり、団結する様子は読んでいて清々しかったです。
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