蜜蜂のデザート の商品レビュー
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グルメ・ミステリー小説(?)、ビストロ・コウタシリーズ2作目。 前作「禁断のパンダ」といい、今作といい、なぜ食を扱った小説でありながら、ミステリーとしての仕掛けがここまでグロいのか。冒頭3ページで吐き気がしてしまい、それ以降は全く楽しめなかった。 そもそも、なぜグルメとミステリーを結び付けねばならないのか。前作でも思ったが、グルメ小説として書かれている部分は魅力的なのに、そこに強引ともいえる感じに事件が絡んでくるから、途端に全体がぎくしゃくしてしまう。食にまつわる世界と、それに向き合って生きる人たちの物語、それだけで充分魅力的ではないか。 他の著者を引き合いに出してしまって申し訳ないが、堂場瞬一のスポーツ小説群では、見事に「スポーツにまつわる世界と、それに向き合って生きる人たちの物語」を描いていると思う。しかも、単純なスポ根であるとか、試合に勝った負けたとかいうレベルの話、あるいはスポーツを通じた成長物語、というありふれたテーマではなしに。拓未司も、そのようなグルメ小説を書いて欲しい。元シェフという経歴を持つこの著者なら、きっとそれができると思うから。
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洋菓子店や洋食屋で奇妙なタイミングで食中毒が起こる。 パティシエやコックの不注意ではなく、どうやら誰かが故意に食中毒を起こしている様子。 一体誰がどんな目的で食中毒を起こしているのか?! というミステリー。 登場するパティシエやコックのプロ意識の高さにときめいてしまった。 逆に...
洋菓子店や洋食屋で奇妙なタイミングで食中毒が起こる。 パティシエやコックの不注意ではなく、どうやら誰かが故意に食中毒を起こしている様子。 一体誰がどんな目的で食中毒を起こしているのか?! というミステリー。 登場するパティシエやコックのプロ意識の高さにときめいてしまった。 逆に、自分の能力を世間に見せ付けたいために他人を利用しようとする人って、どこの世界にもいるんだろうなと感じた。 あとデザートをはじめとする食べ物の説明が鮮明で、何度もおなかがググーーとなりそうになった。 ただ、ミステリー初心者の私でも後半「この人が絶対に犯人でしょ」と分かってしまったので、ミステリーとしては弱かったかな。
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「禁断のパンダ」に続く、ビストロ・コウタシリーズの第2弾で、今度は有名ケーキ屋を巡る食中毒事件の話。 作品中の食べ物の描写は相変わらず魅力的ながら、ダミー犯人を露出し過ぎてラストでどんでん返しを導く意図があからさまなところが残念。グルメ物語としては面白いのですが、ミステリーとして...
「禁断のパンダ」に続く、ビストロ・コウタシリーズの第2弾で、今度は有名ケーキ屋を巡る食中毒事件の話。 作品中の食べ物の描写は相変わらず魅力的ながら、ダミー犯人を露出し過ぎてラストでどんでん返しを導く意図があからさまなところが残念。グルメ物語としては面白いのですが、ミステリーとして読むなら評価が下がります。前作よりは気持ち悪さが少なかったのが救いかな。
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禁断のパンダ以来に読みましたが やはり読みやすいです♪ オチと動機は弱い気がしましたが ラストまでは面白くってサクサク読めた。
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前回のグロさがあったので警戒しながら読んだのですがグロいのは最初だけでした。 今回はデザート。いやはや美味しそうで。生唾が。(笑) ローカルな地名とかイメージを思い描きながら。 御影高杉とかパティシエエスコヤマとかなんとなく想像しちゃいました。 ビストロコータ行ってみたい...
前回のグロさがあったので警戒しながら読んだのですがグロいのは最初だけでした。 今回はデザート。いやはや美味しそうで。生唾が。(笑) ローカルな地名とかイメージを思い描きながら。 御影高杉とかパティシエエスコヤマとかなんとなく想像しちゃいました。 ビストロコータ行ってみたいですね。
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「ハチミツのデザート」ではなく「ミツバチのデザート」というタイトルはなかなか。前作「禁断のパンダ」と同路線だが、前作よりは辻褄が合っていたとは思う。前作の壮絶な状況に比べてソフトな内容にはほっとしたが、著者のウリと言われている料理の描写が、個人的なちょっとくどくて、部分的に飛ばし...
「ハチミツのデザート」ではなく「ミツバチのデザート」というタイトルはなかなか。前作「禁断のパンダ」と同路線だが、前作よりは辻褄が合っていたとは思う。前作の壮絶な状況に比べてソフトな内容にはほっとしたが、著者のウリと言われている料理の描写が、個人的なちょっとくどくて、部分的に飛ばしながら読んだ。
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※このレビューにはネタバレを含みます
シリーズ第一作の『禁断のパンダ』より面白く読めました。 けど、えーっと、前作のラストについては一切触れられず、無かったことにされてるんでしょうか?個人的にはとても引っかかります。 主人公、確かにいろいろ立派だけど、人喰いでしょーーーそのスペシャル級の禁忌を犯した人物に倫理を諭されてもちょっと・・・と腑に落ちない感は否めません。怪しげなチーズの瓶がチラッと登場してましたけど、もし新しく作ったものならば、原材料の調達は一体どこから?( ̄▽ ̄;)?その犯罪性の前では、食中毒なんてかわいいものではー? 最後まで、前作のラストを否定するエピソードを期待しましたが、無し。もやっとします。この際、三作目でもいいから否定してほしいです。 作中の料理の描写は・・・もうもう今すぐ同じものが食べたくなってしまうほど。著者は調理師専門学校→フランス料理店の経歴があるんですね、納得。犯人探しは、なんというかちょっとお粗末?ラストの展開は前作の方がスピード感やスリルが大きめでしたが、全体的にはこの作品の方が楽しく読めました。
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ビストロ・コウタのシェフ柴山幸太が個々に起きた食中毒事件の なぞを解いていく物語。ある時点で個々の事件につながりが 見つかって、犯人は誰なのか、はらはらどきどき読めた。 ただ後半でもう犯人の目星はついてしまったので、あとは 動機がなんなのか、それが知りたくて読み切った。 ...
ビストロ・コウタのシェフ柴山幸太が個々に起きた食中毒事件の なぞを解いていく物語。ある時点で個々の事件につながりが 見つかって、犯人は誰なのか、はらはらどきどき読めた。 ただ後半でもう犯人の目星はついてしまったので、あとは 動機がなんなのか、それが知りたくて読み切った。 料理やデザートの表現がとってもおいしそうで読みながら 「あービストロでワインでも飲みながら気張らないコース料理を 食べたいよー」と切実に思った。 読み始めるとあっという間に読める優秀ミステリーだった。
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「禁断のパンダ」に続くシリーズ第二作。今回もなかなか恐ろしい話。現実的側面からすると、今作の方がリアルな恐ろしさは感じます。やはりプロなら、これほどのきちんとした責任感を持ってほしいものですよ。 さて、今回のテーマはタイトルどおり、デザート。たかがデザート、されどデザート。コース...
「禁断のパンダ」に続くシリーズ第二作。今回もなかなか恐ろしい話。現実的側面からすると、今作の方がリアルな恐ろしさは感じます。やはりプロなら、これほどのきちんとした責任感を持ってほしいものですよ。 さて、今回のテーマはタイトルどおり、デザート。たかがデザート、されどデザート。コース料理ではあるのが当然だしないとがっかりするのだけれど。言われてみれば、たしかにこういう捉え方はしていなかったかもなあ。そしてなんとも美味しそうな数々のデザート描写にうっとり(笑)。 ミステリ部分も、かなりあれこれミスリードに引っ張られた感が。程よく騙されました。あの動機は見抜けなかったな。
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登場人物を巧みに操り、トントンと話が進んでいくので読んでて気持ちいい。 マンガみたいな関西弁のやりとりが最初は気になったが、ストーリーの面白さ故その内解消されました。 食中毒を扱ってるのがタイムリーだったなあ。食品の取り扱いには気をつけよ…
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