猫泥棒と木曜日のキッチン の商品レビュー
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半野良(というより、半分以上は餌付けされている野良)を捕まえるのがあんなに簡単というのは非現実的だし、猫が忘れやすいのは本当だとしても、新しい飼い主にすぐ慣れるはずない(少なくとも7匹!全部が)のだが! また、せっかく盗み出したのに、屋内飼いではなく、不妊手術しないうちに外に出しているのは、猫屋敷の無責任おばさん同様の無責任なのでは、と思ってしまった。これが書かれた2005年だと、野外飼いは今より普通だったとはいえ。野良猫の繁殖なんて年2回程度に決まっているという生易しいもんじゃないんだが。 つき合っているわけでもないおとなしめ高校生男女が、子猫の死という衝撃で言葉を交わすことすらなくセックスしてしまうというのは非常に昭和的で違和感(「体を重ねた」という表現も!)。 解説(吉田伸子)で、親にネグレクトされたりして"早く大人にならなければいけなかった子ども”の「タフな状況」が「その後の人生にそのことをずっと」「引きずっている人がいたら、それはその人が「引きずりたくて」引きずっているのだと思う。」というのは非道いいいぐさだと思った。
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タイトルに惹かれて衝動買いした本だったのですが、面白かったです。 道端で見つけた猫達は、「わたし(みずき)」のようだなと思いました。 殺した悪感情があのような形で次々と現れ 儀式をする事で自分を癒していくような、、、。 健一君が本当にいい!彼の絶望もみずきの絶望が癒やしていて。...
タイトルに惹かれて衝動買いした本だったのですが、面白かったです。 道端で見つけた猫達は、「わたし(みずき)」のようだなと思いました。 殺した悪感情があのような形で次々と現れ 儀式をする事で自分を癒していくような、、、。 健一君が本当にいい!彼の絶望もみずきの絶望が癒やしていて。 全体通して読みやすく読んでて心地よかったですが後半の疾走感も児童書を読んでいるようでワクワクしました。 おかあさんの登場にはたまげました。 コウちゃんも、良かった。
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世知辛いもんだ。 何だろうか、そっと見守るしかできない。 そんな感想しか出てきません…。 著者の他の作品も読んだが、こういった内容の物語があっても良いとは感じました。 また他の作品を追ってみます。
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何かを失ったり、傷ついたりした主人公が、そのことを悲観し続けるのではなく、おいしいものを食べながら前を向いて生きる、というのが他の筆者の作品と共通する。悲観しないとはいっても、心のバランスはどこか歪で、それが読み手に響く。ネコと高校生の恋愛が今回の作品ではいい。
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ハウスメーカーを巡っていて、本がたくさんあるモデルハウスで見つけた一冊でした。 そんな出合いだったので、作者も内容も予備知識はなく、ただタイトルに惹かれ、ほんわかした物語を想像していた私には強烈なパンチみたいな物語でした。 まず、動物を飼っている私には辛い描写がでてきて、ここで挫折しかけました。 全体的には、なんというか、結局母親が帰ってきたからこその物語だな、という感じです。 結局、母親に捨てられたままでは、どれだけみずきが命の大切さや、自分の中のものをきちんと消化して成長できても、残される弟や、その後の生活に、どうしたって暗い予感が付き纏うと思う。 健一との体の関係についても、みずきサイドの心情は一切なく、あえて書かないことによって物語をより、ライトに、暗くなりすぎないようにしているのかな?という印象。ただ、17歳の女の子にとって、猫が死んでしまうのと同じくらい大きな出来事だと思うのに、一言も触れないというのも違和感がありました。
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作家さんの名前と本のタイトルに惹かれて手に取った1冊。 物語全体を流れる穏やかな雰囲気は大好きなのに、お墓や猫の辛い描写が耐えられず…。 他の作品も読んでみたい。
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◆猫の死を通して描かれる世界とは-◆ 「お母さんが家出した」。本作はこんな書き出しで始まります。高校生のみずきは、失踪した両親に代わり弟の面倒を見ながら家事をこなす日々を送っています。そんなある日、みずきは交差点で猫の死体を発見します。それから頻繁に猫の死体を見かけるようになり…...
◆猫の死を通して描かれる世界とは-◆ 「お母さんが家出した」。本作はこんな書き出しで始まります。高校生のみずきは、失踪した両親に代わり弟の面倒を見ながら家事をこなす日々を送っています。そんなある日、みずきは交差点で猫の死体を発見します。それから頻繁に猫の死体を見かけるようになり…。色々なことを諦めて生きてきた主人公が、猫の死をきっかけに自分の人生と向き合い、そして乗り越えていく物語。残酷な世界で優しく生きたいと思わせてくれる作品です。
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現実をすんなり受け入れて、真っ直ぐに生きていくのは力がいる。 さして大きな事件が起こるわけではない。日常を生き抜く姿を描く。
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離婚して父親違いの小さい弟と高校生のみずきと三人で暮らしていた家からお母さんが家を出てしまうところから物語か始まる。 冷静に弟との生活を続けるみずきが捨てられて死んで箱の中でぐちゃぐちゃになった猫を埋めながらやっと泣くことができたところで色々な想いをやっと吐き出すことが出来たのだ...
離婚して父親違いの小さい弟と高校生のみずきと三人で暮らしていた家からお母さんが家を出てしまうところから物語か始まる。 冷静に弟との生活を続けるみずきが捨てられて死んで箱の中でぐちゃぐちゃになった猫を埋めながらやっと泣くことができたところで色々な想いをやっと吐き出すことが出来たのだとなんとも切ない気持ちになった。 しっかりしていない母親のあおりを受けた子供の不幸さ、たくましさ、理不尽さを感じるだけで結局 お母さんは戻ってきてもそのままで、またいつ同じ事を繰り返しても不思議ではない感じでなんだか救われない。
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【2021年28冊目】 ふわりとした世界観の中で時折主人公のみずきの強さが光る作品。少し非現実的では?と思う側面もありつつ、この世界のどこかで同じようなことが起きているのかもしれない。タイトルは思ったよりもストレートだなと思いましたが、緩やかな中にうねりがある内容でした。みずきの...
【2021年28冊目】 ふわりとした世界観の中で時折主人公のみずきの強さが光る作品。少し非現実的では?と思う側面もありつつ、この世界のどこかで同じようなことが起きているのかもしれない。タイトルは思ったよりもストレートだなと思いましたが、緩やかな中にうねりがある内容でした。みずきの心境の根底にまで潜れなかったのが残念。
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