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猫泥棒と木曜日のキッチン の商品レビュー

3.5

102件のお客様レビュー

  1. 5つ

    11

  2. 4つ

    31

  3. 3つ

    39

  4. 2つ

    8

  5. 1つ

    2

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2021/06/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最高に面白かった。 現実はだるまさんがころんだに似ている。 どんなに気をつけてと、早く言葉を唱えても、だんだん近づいてくる。そして、こっちがビックリする間もなく、現実は背後にたっている。 この文がとても好きだ。 みずきと健一の恋の行方が気になるね。

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2020/09/16

「コウちゃん、生き物が死ぬってこと理解できるかな」 今は無理だと思う。健一君が言った。 「そういうのって理屈じゃないから。なんていうかな、積み重ねていって、自然と身につけるものなんだと思う。そのまんま、全部呑み込むっていうかさ。理屈とかじゃなくて。六歳じやまだ無理だよ。これから時...

「コウちゃん、生き物が死ぬってこと理解できるかな」 今は無理だと思う。健一君が言った。 「そういうのって理屈じゃないから。なんていうかな、積み重ねていって、自然と身につけるものなんだと思う。そのまんま、全部呑み込むっていうかさ。理屈とかじゃなくて。六歳じやまだ無理だよ。これから時間をかけて覚えてくしかない。でもさ、そうして身につけたものって強いよな。理屈で覚えたものよりさ。意味もわけも知らないまま呑み込んだもののほうがさ、しっかりわかってるよな。どういうわけかさ。」

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2020/05/07

中学生の頃なにかの読解で出てきた文章を再読。 主人公は母親の家出に動揺しないのだが、「サイコパス」のような現代の心理学用語では表しきれない複雑さとそうはいってもやはり彼女も1人の思春期の女の子だと安心させるバランスがよかった。

Posted byブクログ

2020/04/29

主人公の17才女子高生のみずきのお母さんが、ある日家出します。みずきのお父さんは2才の時に突然病死し、再婚相手の2番目のお父さんはロクでもない暴力を振るう男ですでに家を出て、5才で2番目のお父さんの子供のコウちゃんと2人で暮らす事になります。1番目のお父さんが残してくれた家とお母...

主人公の17才女子高生のみずきのお母さんが、ある日家出します。みずきのお父さんは2才の時に突然病死し、再婚相手の2番目のお父さんはロクでもない暴力を振るう男ですでに家を出て、5才で2番目のお父さんの子供のコウちゃんと2人で暮らす事になります。1番目のお父さんが残してくれた家とお母さんの貯金と、元々あまり家事をしなかったお母さんの代わりに家事をしていたので、みずきは困りはしません。知り合ったばかりのお友達の健一君も応援してくれています。そんなある日、子猫の悲しい姿に出会います。その現実にみずきと健一君は立ち向かっていきます。 生きるという事や命について色々考えさせられる、そして前向きになれる一冊と思います。このような境遇にもかかわらず、みずきが不幸でなく、暗くもなく、ある意味あっけらかんと生きている姿に、色々感じさせます。

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2020/04/25

他人からみたらやるせないことでも、当の本人は淡々と受け止めていて、でもそれは生きてく上でそうやって消化していくしか無かったのかもしれないし、古い心がぐしゃっとされたあと新しい心が建て直された気分

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2020/01/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

子供を置いて家出した母親。 父親違いの年の離れた弟と17歳のみずき。 足の悪い健一との三人のニセモノ家族。 料理の描写が美味しそうで良かった。 仔猫が亡くなった日の夜に、身体を重ねたふたりの気持ちがなんとなくわかるなぁ。

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2019/06/24

親なしで頑張って生きている高校生の女の子と弟。あまりピンと来なかったけど、猫を助けたり一生懸命さは良かったと思う。最後は幸せそうでほっとしました。

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2019/06/09

死を知ることによって生きるを知る。 懸命に生きてる子どもたちの姿に心が温まりました。 また、頻繁に出てくる食卓のシーンがとても温かく、 食べる=生きるということを明るくイメージさせてくれます。

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2017/12/31

伝えたいことのためには必要だったのだろうけど ちょっとしんどい描写が多め。 気づかうことって大切だけど それが1番いいかと言われると、そうじゃない。 気づかないくらいがちょうどいい そんなときもあるよね。

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2017/07/25

恋人の元へと家を出て行ってしまった母に取り残された、女子高生の主人公と5歳の弟。 子猫の轢死体を持ち帰っては弔い、原因を突き止め、猫泥棒を決行・・・ あらすじを全部書いたらまるまる本一冊になっちゃいそうな、小説らしい小説でした。 とりあえず冷製パスタの描写がいかにも美味しそうで...

恋人の元へと家を出て行ってしまった母に取り残された、女子高生の主人公と5歳の弟。 子猫の轢死体を持ち帰っては弔い、原因を突き止め、猫泥棒を決行・・・ あらすじを全部書いたらまるまる本一冊になっちゃいそうな、小説らしい小説でした。 とりあえず冷製パスタの描写がいかにも美味しそうで、(食べたことはあるけど)物凄く食べたくなりました。ちょうど暑いしね。

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