螺鈿迷宮(下) の商品レビュー
最後のページに鳥肌が立ちました。これで因縁は始まっていきアリアドネで片鱗を見せるところに繋がっていくと思うとどこまで繋げていくんだろうと作者の意図がそらおそろしいです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「痛いイタイいたい」と言い続け、叔母が先日亡くなった。終末期医療を含めいろいろ考えさせられた。「修辞の放棄」は、文学の自殺とのたまう海堂が面白い。「すみれ」を生かしたのはこの問題を先送りにしたのか?次回の小説の為か?私はまだ海堂の実態がまだ分からない。患者として彼に診てもらう勇気が持てない。小児科の先生のように満面の笑みで迎えられたら全速力で逃げ出すだろう。
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これはおもしろい。Г桜宮ワールドの原点は此処にあり」だった。やはり海堂作品は出た順に読んだほうが良い。
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田口・白鳥シリーズの外電的な存在。白鳥と氷姫コンビの出てくる話。主人公は、天下大吉という東城医大の学生。
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大吉の目線でストーリーが描かれていますが、設定が学生だったからなのか、すごく読みやすく感じました。ストーリーもとても面白かったです。桜宮病院の“信念”みたいなものは、確かに正論な部分もあるのですが、本当にこんなことがあったら怖いよな~なんて思いながら読んでいました。だけど、そうい...
大吉の目線でストーリーが描かれていますが、設定が学生だったからなのか、すごく読みやすく感じました。ストーリーもとても面白かったです。桜宮病院の“信念”みたいなものは、確かに正論な部分もあるのですが、本当にこんなことがあったら怖いよな~なんて思いながら読んでいました。だけど、そういう表向きには見せない闇の部分ってある意味人間らしい。白鳥の立場のような正論だけでは語り尽くせないこと。そこに真っ向から立ち向かった白鳥だったけど、やっぱり正論で勝つことはできなかった。今回は前作までの超傲慢な白鳥の少し違った一面も見ることができたような気がしました。変わった登場の仕方も面白かったです。姫宮との相性のいいコンビにも注目です!
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バチスタ、ナイチンゲール、ジェネラル・ルージュと読んできましたが、やっぱり面白いですね~今回は主人公が違い、バチスタシリーズの人物では姫宮と白鳥が大きく絡んでくるというちょっと独特の趣でしたが、文章の流れやストーリーは海堂節炸裂!オチは若干納得いきませんでしたが(笑)、それでもし...
バチスタ、ナイチンゲール、ジェネラル・ルージュと読んできましたが、やっぱり面白いですね~今回は主人公が違い、バチスタシリーズの人物では姫宮と白鳥が大きく絡んでくるというちょっと独特の趣でしたが、文章の流れやストーリーは海堂節炸裂!オチは若干納得いきませんでしたが(笑)、それでもしっかり楽しめました。ラストシーンに出てくる登場人物が、次に何を起こすのか、続編に期待ですね。ただ、あんなに薄いなら上下巻に分ける必要はないのでは?なんか出版社側の戦略なんですかね。
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本来、医療の世界には、経済優先・市場原理主義の競争原理が働くべきではないと思う。生命の誕生と瞬間と命の終わりを迎える時は特にそうである。 自分が死に直面した時に、自分自身がどうしたいか?それは、いくら家族であっても、本人以外が決められることではないと思う。どんなことがあっても延命...
本来、医療の世界には、経済優先・市場原理主義の競争原理が働くべきではないと思う。生命の誕生と瞬間と命の終わりを迎える時は特にそうである。 自分が死に直面した時に、自分自身がどうしたいか?それは、いくら家族であっても、本人以外が決められることではないと思う。どんなことがあっても延命治療をして欲しいのか、いや、意識もなくチューブに繋がれた延命治療ならやめて欲しいのか。それは本人が決めることである。そのためには自分で意思表示ができる時に意思表示をする仕組みが必要であろう。その意思表示は臓器提供の意思表示より、しやすいのではないかと感じる。それでも、そこに所轄官庁が踏み込んでいかないのは、本書あとがきにも書かれているように“終末期医療や死亡時医学検索は儲からない”に表れていると思う。そして死亡時医学検索のように学問的に価値があっても儲からないからといって排除された結果が、日本の公衆衛生学の没落をも生んでいる。 きっと作者は、そういった問題提起をこの小説を通して伝えたかったのだとひしひしと感じた。
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医学生・天馬大吉が潜入した不審死の続く桜宮病院に、奇妙な皮膚科の医者がやって来た。その名も白鳥。彼こそ、“氷姫”こと姫宮と共に病院の闇を暴くべく厚生労働省から送り込まれた“刺客”だった。だが、院長の桜宮巖雄とその双子の娘姉妹は、白鳥さえ予測のつかない罠を仕掛けていた……。終末医療...
医学生・天馬大吉が潜入した不審死の続く桜宮病院に、奇妙な皮膚科の医者がやって来た。その名も白鳥。彼こそ、“氷姫”こと姫宮と共に病院の闇を暴くべく厚生労働省から送り込まれた“刺客”だった。だが、院長の桜宮巖雄とその双子の娘姉妹は、白鳥さえ予測のつかない罠を仕掛けていた……。終末医療の先端施設に隠された光と影。果たして、天馬と白鳥がそこで見たものとは? 現役医師が描く、傑作医療ミステリー!
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マジで、感想書いてたのに消えた。 もしくは登録する前にPC閉じたかだな。 そして、今更登録が無いことに気づくと。。。 もう感想とかね。 ミステリ的なところは、案外わかりやすかった。 最後が妹(名前を失念)だと思いたい。 姉の口癖真似しただけだと思いたいね。 天馬大吉くんの続編...
マジで、感想書いてたのに消えた。 もしくは登録する前にPC閉じたかだな。 そして、今更登録が無いことに気づくと。。。 もう感想とかね。 ミステリ的なところは、案外わかりやすかった。 最後が妹(名前を失念)だと思いたい。 姉の口癖真似しただけだと思いたいね。 天馬大吉くんの続編に期待。
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上巻はそこそこ面白い程度の話でしたが、下巻に入って話のつぼみが大きく花開く様な広がりを見せて途中から引き込まれました。 バチスタの田口、白鳥に比べてしまうと本作の主人公の天馬くんはちょっと格下な感じはありますが、なかなか良いキャラクターです。 今回は、これまでも取り上げられて...
上巻はそこそこ面白い程度の話でしたが、下巻に入って話のつぼみが大きく花開く様な広がりを見せて途中から引き込まれました。 バチスタの田口、白鳥に比べてしまうと本作の主人公の天馬くんはちょっと格下な感じはありますが、なかなか良いキャラクターです。 今回は、これまでも取り上げられていた死後画像診断に加えて終末期医療が描かれていて、そちらも大変に興味深い内容です。 海堂尊さんの話はちょっと安い装飾をなくしたらもっと深くて良い話が書けるんじゃないかなと思うのですが。。。 でも、気軽に読めて面白いので一度読む価値はあるかと思います。 最後に銀獅子、巌雄先生にもっと、もっと活躍してほしかった。
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