1,800円以上の注文で送料無料

予想どおりに不合理 の商品レビュー

4.1

168件のお客様レビュー

  1. 5つ

    49

  2. 4つ

    51

  3. 3つ

    29

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2009/10/04

行動経済学の教科書みたいな本。 「「影響力の武器」にかぶるところも多いけれど、 やっぱり人間って不思議。 できるだけそういった影響を除いて、物の本質を見たいのだけれど、 余分なところを削っていったら、何にも残らない気がしてきた。 本質ってなんだろう? シンプルに見ようとすれば見...

行動経済学の教科書みたいな本。 「「影響力の武器」にかぶるところも多いけれど、 やっぱり人間って不思議。 できるだけそういった影響を除いて、物の本質を見たいのだけれど、 余分なところを削っていったら、何にも残らない気がしてきた。 本質ってなんだろう? シンプルに見ようとすれば見ようとするほど、離れていく。 なんかおかしい。 著者はユーモアたっぷりで読みやすかった。 ただ、つらい経験があるから陽気に語れるのかもしれない。 行動経済学は買い物には役に立つかもしれないけれど、生きるのには不便かな。 時には不合理に流されたい気もする。 情報は時として真実までも変えてしまう。思想もまた然り。

Posted byブクログ

2009/10/04

行動経済学の名著。 著者のダン・アリエリーがあとがきで述べているように、 「学者っぽくない書体」で書かれているので読みやすい。 また、学生を被験者にしたさまざまな実験に基づいて 書かれているため、自分に置きかえて考えさせられてしまう。 英国のエコノミスト誌が定期購読において、...

行動経済学の名著。 著者のダン・アリエリーがあとがきで述べているように、 「学者っぽくない書体」で書かれているので読みやすい。 また、学生を被験者にしたさまざまな実験に基づいて 書かれているため、自分に置きかえて考えさせられてしまう。 英国のエコノミスト誌が定期購読において、 印刷版と印刷版+ウェブ版の値段を同じに設定した「おとり」の話。 スターバックスがダンキンドーナツの経験を打ち消すために、 コーヒーの名称やサイズ名、店内の雰囲気をまったく異なる物に 置きかえて、顧客の「アンカー」を新たに植えつけた話。 フランスのアマゾンが一定金額を超えた注文を「無料」ではなく、 1フランに設定したために効果がなかった話などが面白かった。 ダン・アリエリーは論文の執筆だけでなく、ニューヨーク・タイムズや ウォール・ストリート・ジャーナルなどの有力紙にも寄稿しており、 昨年11月にも巨額のボーナスの効果についての文章を寄せている。 http://www.nytimes.com/2008/11/20/opinion/20ariely.html?_r=1&scp=5&sq=dan%20ariely&st=cse 【目次】 1章 相対性の真相 なぜあらゆるものは――そうであってはならないものまで――相対的なのか 2章 需要と供給の誤謬 なぜ真珠の値段は――そしてあらゆるものの値段は――定まっていないのか 3章 ゼロコストのコスト なぜ何も払わないのに払いすぎになるのか 4章 社会規範のコスト なぜ楽しみでやっていたことが、報酬をもらったとたん楽しくなくなるのか 5章 性的興奮の影響 なぜ情熱は私たちが思っている以上に熱いのか 6章 先延ばしの問題と自制心 なぜ自分のしたいことを自分にさせることができないのか 7章 高価な所有意識 なぜ自分の持っているものを過大評価するのか 8章 扉をあけておく なぜ選択の自由のせいで本来の目的からそれてしまうのか 9章 予測の効果 なぜ心は予測したとおりのものを手に入れるのか 10章 価格の力 なぜ一セントのアスピリンにできないことが五〇セントのアスピリンならできるのか 11章 私たちの品性について その1 なぜわたしたちは不正直なのか、そして、それについてなにができるか 12章 私たちの品性について その2 なぜ現金を扱うときのほうが正直になるのか 13章 ビールと無料のランチ 行動経済学とは何か、そして、無料のランチはどこにあるのか

Posted byブクログ

2009/10/04

合理的な判断を妨げるいくつかの要因と調査について紹介。ストーリーテリングがうまく、おもしろいです。割引品は直感的に質がおとると判断してしまい、そのせいで実際にそれから得られる結果も割り引いたものになってしまう、という話や、選択できない、という状態を回避する方法として選ばなかったこ...

合理的な判断を妨げるいくつかの要因と調査について紹介。ストーリーテリングがうまく、おもしろいです。割引品は直感的に質がおとると判断してしまい、そのせいで実際にそれから得られる結果も割り引いたものになってしまう、という話や、選択できない、という状態を回避する方法として選ばなかったことによるデメリットを考える、というのは自分に当てはまっていておもしろかった。

Posted byブクログ

2009/10/04

1800円に相応する 内容の詰まった本でした 自分では合理的に行動しているようでいて 不合理なことを 取り上げている内容です

Posted byブクログ

2011/05/15

・相対性、おとりの選択肢人は、他の選択肢との比較によって決定をくだす傾向がある。AとBという比較しづらい選択肢があったときに、もうひとつAより明らかに劣るA'という「おとり選択肢」を加えるとAはA'より優れているだけでなく、Bよりも優れているような気になる。・...

・相対性、おとりの選択肢人は、他の選択肢との比較によって決定をくだす傾向がある。AとBという比較しづらい選択肢があったときに、もうひとつAより明らかに劣るA'という「おとり選択肢」を加えるとAはA'より優れているだけでなく、Bよりも優れているような気になる。・アンカリング価格を他との比較で判断しようとするため、はじめに決定した価格に、その後の判断がひきずられる。・ゼロコストのコスト無料!の選択肢がある場合、それは一番安全な(損をする可能性がない)選択肢と思えるため、無料!を選ぶ傾向がきわめて強い。そのため、他の選択肢を選ばなかったことで生じる機械損失コストに目がいかないことがある。セールのときに何かを無料!とするのは人を集める強い効果がある。社会規範のコスト私たちは2つの異なる世界に住んでいる。・社会規範が優勢な世界・市場規範が規則をつくる世界しかしこの2つに二股はかけられない。5ドルのスニッカーズをプレゼントすることが、5ドル紙幣よりもお礼として効果がある託児所で遅刻した親に罰金を科すようにしたら、かえって遅刻が増えた。罰金を辞めても増えた遅刻は減らない。オープンソースの世界は社会規範の世界グーグルなど新興企業は、社員に無料のグルメランチなどを提供し、社会的な関係を築いている。それによってより多くの社員の労働を引き出している。たいていの場合、お金はもっとも高価な方法。社会規範は安上がりなだけでなく、より効果的な場合が多い。・性的興奮の影響性的興奮が判断に及ぼす影響は自分が考えているよりもきわめて大きい。・高価な所有意識人は何かを所有すると、他の人より、その所有物を高く評価する傾向にある。 ・大学バスケットボールのチケットの話 ・中国の孤児院から養子を迎える話 ・ネットオークションで価格がつりあがるのは、入札した時点で商品を仮想的な所有意識を持ってしまうから ・「仮想の所有意識」は広告業界でよく使われる。  BMWのコンバーチブルでカルフォルニアの海岸線を走るのをみて、そんな自分の姿を想像する。  無料のお試し期間を設けて、お金を払う前にそれを自分の権利だと思わせる。   ケーブルテレビの無料パックとゴールドパックの話 所有物を変えてしまうと、並大抵のことでは元に戻せない。 生活の質をあげながら、必要ならいつでも低い生活に戻れるという空想にふけっている。しかし戻れないのが現実。 たとえば、もっと小さい家に格下げするのは損失と感じ、心理的な苦痛となる。 これを避けるためには、どんな取引でも(とくに大きな取引は)あえて自分と目的物のあいだにある程度距離を置いて 自分が非所有物であるかのように考える。しかしこれで全てが防げるわけではない。・先延ばしの問題と自制心まわりに宣言することで先延ばしをある程度管理できる。実験で一番効果があったのは、自分で決めた締め切りではなく、他人に問答無用で強制された締め切りだった。・扉を閉じる 選択肢が奪われることにストレスを感じるため、実際は魅力的でない選択肢を残すために時間やコストをかけてしまう。 意識的に選択の扉を閉じる努力をすべき。

Posted byブクログ

2011/10/29

いやー、今年もまた年末が押し迫ってきて、わくわくする本に出会えてしまいました! ちょっと前から気になっていたのですが、ようやく見つかったので、早速購入! 2〜3ページ読んで、期待を上回っていると実感。大ヒットの感触に嬉しくなってきました。 私が興味深く感じるこの学問分...

いやー、今年もまた年末が押し迫ってきて、わくわくする本に出会えてしまいました! ちょっと前から気になっていたのですが、ようやく見つかったので、早速購入! 2〜3ページ読んで、期待を上回っていると実感。大ヒットの感触に嬉しくなってきました。 私が興味深く感じるこの学問分野には「行動経済学」という名前がついていたのですね。 わりと新しい分野なのだそうで。 ここ数年、私が面白い!と思い、マイブームとなった分野がいくつかあるのですが、いずれも「新しい学問分野だ」という説明がされてましたね。 今年はそれが「行動経済学」です。 ので、内容から言いますと、『経済は感情で動く』と同じですね。(この本のレビューもそのうち書きたいと思ってますが) もう一言言うなら『セイラー教授の行動経済学入門』とも同じ。 「セイラー教授の〜」は、語り口がつまらないもので、内容が面白いということが、なかなか気付きにくかったのですよね。もっと面白おかしく語ってもらいたい。(そうでないと私の脳ミソに入ってこないのですよね〜) その点、「経済は感情で動く」はとっても身近で面白いですね。 ただ、タイトルがですね、いかにもマーケティングの匂いがして、私としてはイタダケナイ。 『予想どおりに不合理』はセンスを感じるネーミングですし、また、その内容も切れ味鋭いセンスが感じられてグッドですネ。 さすがはイグ・ノーベル賞受賞者ですね! 不合理な予想通りの行動に関する学問(私たちがみんなどうなふうに不合理か)に対して、「行動経済学」と名付けたんだ、と考えるのがわかりやすいです。 自分がいかに予想通り不合理かを知り、よりよい決断へとつなげていきたいものです。 (少〜し、フィードバックしつつありますね)

Posted byブクログ

2011/08/07

行動経済学の本。インセンティブの重要性を説けば説くほど心理学っぽくなっていくんだなぁ---1章 相対性の真相絶対値での判断はまれで、何かとの比較で価値判断を行うことがほとんど。比較が難しいものの場合、基準を入れてやることで選択を誘導されていることもある(雑誌のWeb版が40ドル、...

行動経済学の本。インセンティブの重要性を説けば説くほど心理学っぽくなっていくんだなぁ---1章 相対性の真相絶対値での判断はまれで、何かとの比較で価値判断を行うことがほとんど。比較が難しいものの場合、基準を入れてやることで選択を誘導されていることもある(雑誌のWeb版が40ドル、印刷版+Webが120ドルという状況では多くがWeb版を選択するが、これに印刷のみ120ドルという選択が加わると、かなりの人が印刷+Webを選択する)2章 需要と供給の誤謬社会保険番号の下2けたを書かせた後の価格判断などのように、どうでもよい数字でもアンカーになりうる。3章 ゼロコストのコスト無料、という響きには魅力がある。例えばAmazonの送料無料など。以前、Amazonのフランス支社では一定額以上の買い物で送料を1フランにしていたが、売り上げにはほとんど影響がなかった。送料無料にしたとたんに売り上げが急増したが、無料には実際、かなりのコストがかかる。無料のHDVDディスクをもらったためにハードを買ったり、混雑する美術館に行くことになったり4章 社会規範のコスト託児所のお迎えが遅くなった時に注意するだけ(社会規範)から、罰金を取る(市場規範での判断)に変えるとかえって遅れる親が多くなる。5章 性的興奮の影響しばしば感情に影響される6章 先延ばしの問題と自制心7章 高価な所有意識所有しているものは過大評価しがちだし、それを失うことについてはさらに過大評価しがち8章 扉をあけておく選択の自由を過大に評価しがち。選択肢が多すぎて余計な時間がかかっている場合がほとんど9章 予測の効果予測してものごとに臨むと、その通りになる場合が多い。プライミングなど。10章 価格の力高価な品物ほど得られる便益が高いように感じられる11章 私たちの品性について その1見つからないと思える状況なら、不正は起こりやすい。が、小さな不正がほとんどだし、直前に十戒を復唱させるなどするだけで不正がおきにくくなる。12章 私たちの品性について その2共用の冷蔵庫からコーラを盗むことに罪の意識はなくても、そこにあるお金を盗るのはほとんどの人が躊躇する。電子的な口座など、お金のイメージから離れると良心が働きにくくなる

Posted byブクログ

2019/06/02

[関連リンク] 404 Blog Not Found:予想以上に合理的! - 書評 - 予想どおりに不合理: http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51142124.html

Posted byブクログ