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予想どおりに不合理 の商品レビュー

4.1

168件のお客様レビュー

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  3. 3つ

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2023/06/23

図書館で予約して半年以上待った人気の本だけあって、めっちゃおもしろかった!2008年の本なのに、人気が衰えないなんてすごい! 人間は合理的に考え合理的に行動するという前提に基づいて経済学は成り立っているそうですが、実際の人間は合理的には程遠い。 特に興味深かったのは、 ・相...

図書館で予約して半年以上待った人気の本だけあって、めっちゃおもしろかった!2008年の本なのに、人気が衰えないなんてすごい! 人間は合理的に考え合理的に行動するという前提に基づいて経済学は成り立っているそうですが、実際の人間は合理的には程遠い。 特に興味深かったのは、 ・相対性の真相:AとBの選択肢でAを選ばせたい時は、Aより少し劣ったA’を加えて3つの選択肢にする。 ・無料は特別な値段:「すごく安い」と「無料」は全然違う。 ・社会規範と市場規範:市場規範が持ち込まれると社会規範は消えてしまう。無償なら喜んでやることが、低い報酬ではやりたくなくなる。 ・プレセボ効果:心の力はすごいなぁ ・

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2022/02/26

タイトルというか、試みが面白い。経済学の理論モデルは合理性を前提とするが「予想どおり不合理」と、この不合理性を明らかにしようとする。 例えば、割引額の大小より、やはり元々が安価であっても無料が一番。アンカリングによってそれが最初から高値設定されていれば、本質を無視して、それが基...

タイトルというか、試みが面白い。経済学の理論モデルは合理性を前提とするが「予想どおり不合理」と、この不合理性を明らかにしようとする。 例えば、割引額の大小より、やはり元々が安価であっても無料が一番。アンカリングによってそれが最初から高値設定されていれば、本質を無視して、それが基準になる。錯視、プラセボ効果、相対性、興奮状態では判断が変わるなど。ビールに酢を入れる。説明せずに評価を聞くと、それを美味しいと言っていたものが、説明すると、ウゲーっとなる。言わずに隠し味とした方が良いのだろう。こうした心理は、商品戦略にも使える。 ちょっとだけ、実験要領の説明が回りくどかったり、例え話が煩いのは、翻訳本ゆえに仕方なしか。

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2020/11/21

最初の方に書かれていることが自分には当てはまらない、と思えることが続いたので読みづらかったが中盤から身に覚えがあるようなことが多くなってきて、うなずきながら読めた。これも一種の「認知の歪み」なんでしょうか?

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2020/08/02

人がどんなときに経済的に動かないかの本 こういう本は好き。人が正しく評価することを邪魔するものが存在するそれにつられて経済的でない行動をとってしまう。

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2020/06/26

人間が行動する背景や心理など、様々な研究を紹介しながら記載されています。またこの書籍の面白いところは、冷静に考えれば不合理なことでも人間が選択してしまう心理や行動決定意志について記載されているところです。個人店を営む方などには役立つ内容なのではないでしょうか。

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2020/05/13

人間の行動の不合理さを実験によって明らかにしていく行動経済学の本です。 この手の本は苦手で、 だいたいがちょっと読んだら飽きてしまうんですが、 これはかなり面白かった!とっても興味深いです。 「無料」の力、先のばしの問題と自制心、 所有意識がもたらす高価値、 決断...

人間の行動の不合理さを実験によって明らかにしていく行動経済学の本です。 この手の本は苦手で、 だいたいがちょっと読んだら飽きてしまうんですが、 これはかなり面白かった!とっても興味深いです。 「無料」の力、先のばしの問題と自制心、 所有意識がもたらす高価値、 決断をくだす過程の難しさ、 小さな不正、などなど。 本書にでてくる数々の実験からもたらされる結論は、 普段の自分の行動を振りかえってドキッとすることばかりです。 いかに人間が不合理な生き物か… 行動経済学を面白く学べました!これオススメ!

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2020/04/04

不合理のオンパレードですごく納得できる面白い本だった。この手の海外の学者さんの論文ではない本は面白いのだが、ここでこんな話を出さなくてもとか、下らない注釈なんかが多過ぎて逆に集中して読めなくなるものが多いが、この本はそれの典型。多分半分の分量でコンパクトになった方が良いと思われる...

不合理のオンパレードですごく納得できる面白い本だった。この手の海外の学者さんの論文ではない本は面白いのだが、ここでこんな話を出さなくてもとか、下らない注釈なんかが多過ぎて逆に集中して読めなくなるものが多いが、この本はそれの典型。多分半分の分量でコンパクトになった方が良いと思われる本。

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2018/11/23

相対性の真相 物事を判断する際、比較し易いものを比較する。 これを利用した価格設定があることを知らなければならない。 需要と供給の誤謬 価格のアンカーの強力さかよく分かった。 無意味な数字でもそれが基準価格となりしかもあと引くということだ。 常に自分の決断に疑問を持つべきだと考え...

相対性の真相 物事を判断する際、比較し易いものを比較する。 これを利用した価格設定があることを知らなければならない。 需要と供給の誤謬 価格のアンカーの強力さかよく分かった。 無意味な数字でもそれが基準価格となりしかもあと引くということだ。 常に自分の決断に疑問を持つべきだと考える。 ゼロコストのコスト 無料であることの威力を痛感。 無料は人の判断停止を引き起こす力を持っている。 無料を有効に使うことが商売等のキーになる。 社会規範のコスト コストを人が考える際に社会規範に照らして考える場合と市場規範に照らして考える場合がある。 高価な所有意識 人間は一度所有意識を持つと大事にし過ぎるほど後生大事にし、本当の価値以上に高く評価する。 これは物質的なものに限ったことではなく、思想にも当てはまる。 人はこの所有意識からは逃れられない。 この感覚は非常によく分かる。 これを避ける為に著者は自分と目的の品物の間にある程度の距離を置き、できるだけ自分が非所有者のように考えるとのことだがこれも非常に難しいだろう。 扉をあけておく 選択肢がたくさんあることが逆に不経済なことがある。日常生活でも当てはまることがありよく分かる。 予測の効果 同じ事象でも予測により、経験に対する感じ方やとらえ方は変化する。 わたしたちの品性について 事前に正直であることを宣誓することで不正を防ぐことができる。 また不正を行う際、直接現金を対象とするよりは引換券のような代用貨幣を使うと不正が増える。 実験をベースにした経済学で非常に興味深く読み進めることができた。

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2018/11/12

豊富な実例と実験で、人間の行動を説明してくれる。行動経済学とはどういうものかが、具体的イメージで湧いてくる本。

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2018/10/31

行動経済学の入門書。豊富な研究例と細かいセンテンス分けによって非常に読みやすく取っ付きやすい本に仕上がっている。一消費者としては「こういう事もあると知っている」ことくらいしか自身を守る術はなさそう。(何しろ著者自身も予想通りの不合理な行動をとっている) 一方、ビジネスを展開する側...

行動経済学の入門書。豊富な研究例と細かいセンテンス分けによって非常に読みやすく取っ付きやすい本に仕上がっている。一消費者としては「こういう事もあると知っている」ことくらいしか自身を守る術はなさそう。(何しろ著者自身も予想通りの不合理な行動をとっている) 一方、ビジネスを展開する側としては非常に示唆に富んだ研究であり、この本がビジネス書として売れているのはある意味納得。 著者の経歴(全身火傷からの生還)がこの本の輝きを増している。この本ではサラリと流しているが、火傷治療の痛みは太田哲也著「クラッシュ」に詳しいので興味ある方は一読を。

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