街場の教育論 の商品レビュー
色々と考えさせられる本である。新しい見方や、腑に落ちる言語化に満ちていた。教育を語ることは容易ではない。
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現代における教育のあり方は、大きく変わりつつあります。従来の義務教育の枠組みでは、懲罰・児童労働の防止や、親の責任が強調されてきましたが、それだけでは十分とは言えません。今やグローバル化の波の中で、市場原理の導入が進み、教育の世界にも「成果」や「効率」といったものさしが求められる...
現代における教育のあり方は、大きく変わりつつあります。従来の義務教育の枠組みでは、懲罰・児童労働の防止や、親の責任が強調されてきましたが、それだけでは十分とは言えません。今やグローバル化の波の中で、市場原理の導入が進み、教育の世界にも「成果」や「効率」といったものさしが求められるようになってきました。 しかし、それが本当に「学びの本質」にかなっているのでしょうか? 本来、教育とはそれなしでは教育が成立しないほど重要な、「ステイクホルダー」の関係性によって支えられています。教師、学生、親だけでなく、社会全体がその構成員であり、自分自身を含む多様な視点から教育を捉える必要があります。 たとえば、大学というキャンパスでは、「どういう授業?どういう仲間?どんな風に聴く?」という問いが、学びの出発点となります。知識の詰め込みではなく、他者とのコラボやメンターの存在によって、学生は自らの限界を知り、それを限界を超えるための挑戦へと変えていきます。 また、教育とは単に知識を得ることではなく、風景と自分との関係を見直し、社会を一望俯瞰する能力を育むことでもあります。これこそが、教育の真の目的の一つではないでしょうか。 その過程においては、従来型の講義だけでなく、リラックスした中で創造力を高めるブレークスタイルの学びや、自己と向き合い、内省を深める時間も重要です。これらの体験を通じて、学生は自らの専門を深めるだけでなく、自分が何者であり、何をすべきかを考える力を得るのです。 最終的に求められるのは、知識やスキルの蓄積だけではなく、評価活動を通じて自分の成長を確認し、また他者から学ぶ姿勢を持ち続けること。そして、教育という営みの中に巻き込まれることでこそ、人は大きく成長していくのです。
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孔子の話のくだりで、「自らにも師がいたこと、師の教えの受け売りであること、しかも不十分であることを語るのみ」という指摘に、己が傲慢さを知らされました。 キャリア論に興味がある教員志望として、キャリア教育の節は再読しなければならない。
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「教育には、親も文科省もメディアも要らない!?」 「教師は首尾一貫していてはいけない!?」 「日本の教育が『こんなふう』になったのは、われわれ全員が犯人」 「教壇の上には誰が立っていても構わない」 「学校はどの時代であれ一度として正しく機能したことなんかない」 「『他者...
「教育には、親も文科省もメディアも要らない!?」 「教師は首尾一貫していてはいけない!?」 「日本の教育が『こんなふう』になったのは、われわれ全員が犯人」 「教壇の上には誰が立っていても構わない」 「学校はどの時代であれ一度として正しく機能したことなんかない」 「『他者とコラボレーションする能力』の涵養こそ喫緊の課題」 学校、教師、親、仕事、宗教…… あらゆる教育のとらえ方がまるで変わり、 「学び」の本質を見事に言い当てた、驚愕・感動の11講義! 混迷する日本を救う、現代必読書。
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学校教育の根本的改革は不可能であるのか。よく考えればそうだな。過去にそれをやってみたのが毛沢東やポル・ポト。ほぼ一世代に渡り壊滅的な傷を残して終わった歴史から学ぶと、改革のための教育の停止はできないということ。 そして教育改革の土台として、現状の教育現場で教えられてる学習内容が有...
学校教育の根本的改革は不可能であるのか。よく考えればそうだな。過去にそれをやってみたのが毛沢東やポル・ポト。ほぼ一世代に渡り壊滅的な傷を残して終わった歴史から学ぶと、改革のための教育の停止はできないということ。 そして教育改革の土台として、現状の教育現場で教えられてる学習内容が有用で意味があり、それを教えている教師に信頼ができる土壌があり初めて改革が可能と考えると、はて改革ってどうやんの?って話。
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著者が言われているとおり こんな考え方もあるよね という思いで読ませて頂だいた。 先生とは特別な存在 純粋に聖職者とおもわされていた時代があったように思う。何時の日か日教組 スト等 耳に入り ただの労働者になってしまった。 そして、金八先生に憧れた。
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グローバル資本主義が日本に入り込んだことで、教育が混乱してしまった。個性化や競争が社会に適応できない人間を作り、学級崩壊を作り出している。 集団形成をまず経験させ、その次に個性化させていかなければならない。学校のルールは試験のテストであり、完全な能力主義であり競争である。しかし、...
グローバル資本主義が日本に入り込んだことで、教育が混乱してしまった。個性化や競争が社会に適応できない人間を作り、学級崩壊を作り出している。 集団形成をまず経験させ、その次に個性化させていかなければならない。学校のルールは試験のテストであり、完全な能力主義であり競争である。しかし、社会のルールは競争ではなく、周りを支えることや周りに貢献することなどの協調性である。 これからの時代に求められるのは、今まで進んできた進歩主義的リベラルな考え方から保守的な原点回帰である。
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17 29 33 40 49 56 80 100 117 127 24の瞳 142 160 185 208 235 242 244☆ 思いがあまって言葉が足りないのではなく、言葉があまって思いが足りない 256
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子どもが小学生の時読んだ。新人新任の担任先生が着任したタイミングだったので余計なお世話だがこの本読んで欲しいなと思った。 こういうものを読んで文化的に教育ということを考えて教師をやっておられる方はどのくらいいらっしゃるのか、と思った。 内田先生いわく教育の本質が、[こことは違う場...
子どもが小学生の時読んだ。新人新任の担任先生が着任したタイミングだったので余計なお世話だがこの本読んで欲しいなと思った。 こういうものを読んで文化的に教育ということを考えて教師をやっておられる方はどのくらいいらっしゃるのか、と思った。 内田先生いわく教育の本質が、[こことは違う場所、こことは違う時間の流れ、ここにいるのとは違う人たち]との回路を穿つことにある、外部との通路を開くこと、 自分もほぼ学校の先生からそんな回路は感じなかったように思うけど、自分で切り拓いたものは、この本にある、教えるものと学ぶ者の出会い、その両者のどちらにも属さないものが立ち現れる外部または他社または第三者的なものに何かのきっかけで出会ったのだと思う。 キャンパスとメンターの項。入学当初大概の学生には、訳の分からない履修登録をいかにするか迷っちゃうその時どーするか、隣の人にちょっと聞いたりする、そんな当たり前のこともコロナではできなくなり、そもそも今どきの若い世代のマインドがそれを困難なさせているな。この本が出た頃そうだそうだと思ったことも2022年再読すると、愕然とする。 元々、大学のランクとか学位とか正直どうでもよくて、生きる力対応力さえできておれば、と思っていたが、内田先生の言う、マニュアルもガイドもない局面でこういう場面ではどういう振る舞いが適切であるかこれを探り当てることが知的技術。まさにそのための教育が必要だと思うが実際にはランク付け金儲けの手段もマウンティング。本質的な教育というか知恵と知識と技術の伝授には程遠い。 巻き込まれること。大学や高校でなくても。どこかにきっかけがあり巻き込まれること。立入禁止かもしれない空間に迷い込んだり入り込んだりする経験も、今は管理管理でもう犯罪みたいな感じでワクワクもスリルもない、そういう余白のない中で、自由に生きろ!てメッセージするのは難しい。 本書いわく 学ぶものに「ブレイクスルー」をもたらすのがメンターの役割、ブレイクスルーと言うのは教育的な意味においては「自分の限界を超えること」、自分の限界を超えるこれはあらかじめある枠組みの中でいかに飛んでもブレイクスルーではない、檻の中から脱獄してもブレークスルーではない、ブレイクするというのは、例えて言えば、日本地図しか持っていなくてその地図上の自分の街の場所しか知らなかった人が突然東アジアの地図を差し出され君の街はここだよどさし示されたような気分のもの。つまり自分が作っている限界自分で設定した限界を超えることがブレイクスルー。 こういうわかりやすくて勘違いを正してくれ、巻き込んでくれる、示唆がたくさんあり、さすがだなと思う。 会社で仕事をしていても目標とか貢献とか評価とかそれの見える化とか数値化とか本当に馬鹿馬鹿しくてそれを止めるだけでも効率化とかひいては温暖化の抑止にもなると思うよ、ほんとに。自分はキャリア後半でこんなギチギチな不自由と非効率とつまらなさと欺瞞と自己満足とマウンティングとその他もろもろに付き合わされてげんなりだけど、今は若い世代どころか小さな子供たちも教育現場、学校、習い事などなどからそんなことに左右されて規定されているように思います、これもこの本が発売された当時には思わなかったことだと思う。 他にもいろいろ面白いところがあるんだけど、たまたま同じ時期に読んだ日本辺境論にも師匠とは何かと言う話が展開されており、リンクして面白かった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「運転したままで修理はできない」、「教育の本質は「外部」との通路を開くこと」、「どうしていいかわからないときに、どうすべきかの目鼻をつける」、「ブレークスルーとは、それまでより高い鳥瞰的視座からみること」、「コミュニケーション・プラットフォーム:自分にできないことをきちんと理解して、自分にできることとリンケージする」、「成熟は葛藤を通じて果たされる」、「成熟というのは、「表層的には違う物のように聞こえるメッセージが実は同一であることが検出されるレベルを探り当てること」」、「とりあえずひとりひとりがまず足元の石を拾い上げる」、「仲間と互助的な共同体を作って、貧しい資源を分かち合う」、「メンターの前では自分が無塾であると認めることが少しも不安ではない」
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