説得 の商品レビュー
オースティン、最高。 皮肉とユーモアを芸術へと高めたと言われているが、どの長編を読んでも納得する。 ミステリーの女王がクリスティーなら、恋愛小説の女王はオースティンだと思う。 長編6冊しかないのが残念過ぎる。
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面白かった。オースティンハズレなし。ただ、オースティン最後の作品だからか円熟味が凄すぎて渋く、難しい。魅力部分がストレートじゃないのでじっと考えてわかる感じ。5作読んで一番しっくりこなかった。わりと年齢きてるけどまだまだ重ねないと飲み込みにくいのかもしれない。もっと年取ってから再...
面白かった。オースティンハズレなし。ただ、オースティン最後の作品だからか円熟味が凄すぎて渋く、難しい。魅力部分がストレートじゃないのでじっと考えてわかる感じ。5作読んで一番しっくりこなかった。わりと年齢きてるけどまだまだ重ねないと飲み込みにくいのかもしれない。もっと年取ってから再読したい。喜劇的キャラは今回も光ってた。よくこんなにも被らず多彩なキャラを生み出せるものよ。
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小説のおもしろさって、ストーリーはもちろん、主人公が魅力的かどうかによって決まる部分も大きいと思う。 ジェイン・オースティンの描く主人公は、どれもタイプは違うけど、それぞれとっても魅力的! 今回のアンは、知的で優しく、それでいて人間臭いところもある素敵な女性。 しかも、紆余曲折の...
小説のおもしろさって、ストーリーはもちろん、主人公が魅力的かどうかによって決まる部分も大きいと思う。 ジェイン・オースティンの描く主人公は、どれもタイプは違うけど、それぞれとっても魅力的! 今回のアンは、知的で優しく、それでいて人間臭いところもある素敵な女性。 しかも、紆余曲折の後、最後は必ずハッピーエンドなのも良い。 主人公を取り巻く脇役たちも、キャラ濃いめで楽しませてくれる。やれ家柄がー、玉の輿よー、いや容姿大事だよーとか、200年前の人たちも同じこと言ってたのかと妙な親近感もわく。 不思議な魅力を持つオースティンの世界、ハマる人はハマると思います。
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私にとって二作品目のジェインオースティン。彼女の書く美しい文章と読者を引きつける魅力的な主人公がたまらなく好きです。世界観もお洒落でどストライクです。あっという間に読了しました。
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ジェーンオースティン作品2つ目。 高慢と偏見の主人公とも違う、少し内向きなアン。自分は彼女と似た性格だからこそ、自分のことを書かれているように、心理描写の一つ一つに大いに共感しながら一気に読み終わった。 タイトルは日本語だと説得。英語だとpersuasion 説得と訳すなら英語...
ジェーンオースティン作品2つ目。 高慢と偏見の主人公とも違う、少し内向きなアン。自分は彼女と似た性格だからこそ、自分のことを書かれているように、心理描写の一つ一つに大いに共感しながら一気に読み終わった。 タイトルは日本語だと説得。英語だとpersuasion 説得と訳すなら英語体取りはconviction であるべきだと思う。この2つの言葉の違いは、疑問の余地の有無。persuasion の場合は、納得してはいるが、しきれておらず、まだ一抹の不安と疑いが残っている。 アンはとても冷静で、感情と人の分析に長けているけど、この人はこうである、と言い切る自信はない…言い切ることができるものではないと思っている。時と場合によっていろんな一面を持つのが人間だと分かっているから。
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高慢と偏見、エマに続き三冊目です。 サラサラと読めず苦労しますが、なぜかクセになる作家です。 この時代の貴族たちは、仕事せず遊びと社交にせっせと時間を掛けるのでしょうか。 それが不思議でした。 時代背景や歴史はよくわからないけど、夢中になって読める事はありがたいですね。 アンがし...
高慢と偏見、エマに続き三冊目です。 サラサラと読めず苦労しますが、なぜかクセになる作家です。 この時代の貴族たちは、仕事せず遊びと社交にせっせと時間を掛けるのでしょうか。 それが不思議でした。 時代背景や歴史はよくわからないけど、夢中になって読める事はありがたいですね。 アンがしっかりとした知的な女性で好感持てました。 他の作品も読んでみたいと思っています。
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キアヌ・リーヴスとサンドラ・ブロックの映画『イルマーレ』で出てくる小説。 それをきっかけに読むことにした。 『高慢と偏見』のジェイン・オースティンの小説だ。 『高慢と偏見』は過去に読んだことがあるが、印象としては、少女漫画的だった。 この小説も同じ印象だけど、高慢と偏見のよう...
キアヌ・リーヴスとサンドラ・ブロックの映画『イルマーレ』で出てくる小説。 それをきっかけに読むことにした。 『高慢と偏見』のジェイン・オースティンの小説だ。 『高慢と偏見』は過去に読んだことがあるが、印象としては、少女漫画的だった。 この小説も同じ印象だけど、高慢と偏見のような笑いがない。 愛し合っていたのに結婚せず別れた2人が8年後に再会。 アンの切ない気持ち、揺らぐ気持ち。 しかし、読んでるとイライラしてくる。 この人たちの生活がバカらしく見えてきてしまう。 地位や金で人を見て、遊び回り、仕事はしてない。 女は生きてる価値がわからない。こういう人たちって、生きてる価値があるのかと思う。 結婚ばっかり考えなければならない。結婚しないと貧乏になって大変なことはわかるけど、女の地位はほんとに低すぎるな、と思わせる。 パーティーしましょ。 お金持ちと結婚しないとね。 あの人は地位の低い人、高い人。 そんな話に多くを割かれていて、そのあたりは本当につまらない。噂話好きな世間話を聞かされているようだ。 そういう時代だったのだから仕方ないけど。もうわかったから、そんなのどうでもいいわーというぐらいしつこく書かれている。 私は8年前のアンとウェントワース大佐の出会いと愛についての方をもっと詳しく描いてほしかった。 どれだけ愛してたのか。そういうのを深く描いてほしかった。 その8年前の愛と辛さを伝えたうえで、再会で2人はどうなっていったのか。 そんなふうに描いてたらなぁ…と思った。 結局のところウェントワースが金持ちになったから、結婚OKなの! この時点で貧乏だったら、本当に愛だのなんだの言いながら愛優先で結婚するかは甚だ疑問である。 過去に一度のプロポーズで引き下がらず、仕事についてからもう一度プロポーズしたら良かったんだね!僕のプライドが許さなかったからそれができなかったんだ!もし2度目のプロポーズがあれば、結婚してくれた? アンは、それに、はいと答えている。 結局のところ、お金は重要だから仕方ない。 貧乏は愛をすり減らしていくから。 だからこそ、本来は女性は自立できる力が必要なんだよなぁ。 夫に買ってもらった高級車や装飾品を身につけてぶらぶら遊んでる女性はつまらない。 理想は自立して稼いで自分でなんでもできる女性だなぁ。
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オースティンは本当に素敵だ。頭をからっぽにして、難しいことを何も考えずに、ただただ小説世界の面白さに没頭できる。大人になると色々とこまっしゃくれた小説ばかりに取り囲まれてしまって、こういう単純なようでいて読ませる力のある小説に出会うと、「小説を読むってこういうことだった」と思い出...
オースティンは本当に素敵だ。頭をからっぽにして、難しいことを何も考えずに、ただただ小説世界の面白さに没頭できる。大人になると色々とこまっしゃくれた小説ばかりに取り囲まれてしまって、こういう単純なようでいて読ませる力のある小説に出会うと、「小説を読むってこういうことだった」と思い出される感。27歳の主人公、最年長だがしみじみとした味わいがあり、繊細な恋の駆け引きが相変わらず読ませる。主人公が高潔さを最後まで失わないというのも信頼して読めるところか。「説き伏せられて」という邦題もあり、私は通読した上で「説得」よりも「説き伏せられて」のほうがぽいかもと思った。アンは一度「説き伏せられた」女の子なのだ。「られて」というところに、説得のその後を感じさせるような余韻があって私は好きだな。
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あっという間に読んでしまった! 今までのオースティン作品を連想する小説だったな。 アンは今までで1番冷静で善良な女性という印象。 だろうな。って結果だけどめでたし!よかった。
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アンの控えめな美しさややさしさが、ずっと物語の根底に流れている作品でした。 突き抜けた明るさや闊達さはありませんが、これはこれでおもしろかった。 アラサーくらいになると、『高慢と偏見』よりもこちらの作品の方がしっくりくるかな。
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