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14歳からの社会学 の商品レビュー

4.1

127件のお客様レビュー

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2009/10/04

社会学部に来る理由のほとんどは「将来何すればいいかわからないから、なんでもできそうな社会学を選びました。」なんてことだ。そういう話をよく聞く。僕もそうだ。「経済とかはぁ〜数字があるしぃ〜、法学はぁ〜、俺って規則とかそういうの苦手だしぃ〜、文学はぁ・・・・。。。」みたいなね。まぁど...

社会学部に来る理由のほとんどは「将来何すればいいかわからないから、なんでもできそうな社会学を選びました。」なんてことだ。そういう話をよく聞く。僕もそうだ。「経済とかはぁ〜数字があるしぃ〜、法学はぁ〜、俺って規則とかそういうの苦手だしぃ〜、文学はぁ・・・・。。。」みたいなね。まぁどこの学部でも将来のビジョンがハッキリしてるやつなんてそうそういないだろうけど、ハッキリしない人の割合は、これは予想だけど、社会学部がトップクラスなんじゃないかと思う。(しいて言うならメディア系目指す人いるけど) そしてそんなハッキリしない人間の多いところで、社会学の先生たちは『アイディンティティ』についての話をしだすという、これはもう拷問でしょ。アカハラでしょ。ただでさえ『アイディンティティ』という言葉の重みが増している時代に、アイディンティティの問題をアイディンティティの解説によって解決しようとすることは、どんなひねくれ者を生み出すんだろうか。その度合いは、宮大真司のそれを超えうるのだろうか。 この本は宮大真司人類補完計画(+楽しい自己紹介)の新たなる展開の第一歩である。14歳のチルドレンを覚醒させ、社会に存在するバイアスを暴き、それを正すための精鋭部隊を作るのだ。本書とのシンクロ率が高かった生徒は、おそらく学校がムカついてムカついてたまらなくなるだろう。でもそれは、明日を生きる力となり、襲い来る使徒を撃破するための修行となる。あなたは選ばれたのだから。

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2009/10/07

かなりの曲者的イメージの強かった宮台真司が、この本では素朴に分かりやすく社会学について語りかけてくる。「14歳からの〜」というだけあって実際分かりやすい。宮台真司流の「今の社会を生きる上での知恵」みたいのが興味深かった。この人は前から(キネ旬ムック「期待の映像作家 岩井俊二」の巻...

かなりの曲者的イメージの強かった宮台真司が、この本では素朴に分かりやすく社会学について語りかけてくる。「14歳からの〜」というだけあって実際分かりやすい。宮台真司流の「今の社会を生きる上での知恵」みたいのが興味深かった。この人は前から(キネ旬ムック「期待の映像作家 岩井俊二」の巻頭論文とか)「社会」と「世界」っていう概念を持ち出すけど、そういう風に考えると社会の謎が一つ解けたような気がするというか、そういう意味で役に立つ考え方だな、と思う。

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2009/10/04

易しい文章で深いことを書いてある一冊。 社会学の入門書というよりは軽い自己啓発本といった内容。 ?著者は「自由」→「尊厳」→「承認」の三つによるサイクルで人と人とがうまく回るメカニズムを解釈している。 君は自分に「価値がある」と思えるだろうか。 アイデンティティというのは、...

易しい文章で深いことを書いてある一冊。 社会学の入門書というよりは軽い自己啓発本といった内容。 ?著者は「自由」→「尊厳」→「承認」の三つによるサイクルで人と人とがうまく回るメカニズムを解釈している。 君は自分に「価値がある」と思えるだろうか。 アイデンティティというのは、会社をクビになろうと、どうなろうと、あれこれ失敗しようが、「自分は自分だ」といい続けられる根拠、つまり「尊厳」のことだ。 はたして僕は将来、「承認」を求めて右往左往しなくて済むような大人にちゃんと育っているだろうか? そんなことが胸中をよぎり、ギクリとした。 「成功体験の獲得」っていうのは大事なことだとおもう。 逆に言えば、成功体験の欠落というのは、僕が自分に自信がもてない原因の一番大きなものかもしれない。 ?君が死ぬときに、本当に悲しんでくれる人がいなくてもいいのかな。 それは嫌だな・・・ ?仕事に理想を求めすぎるあまり、現実に失望する若者が多いと筆者は語る。 仕事にイキガイを求めてはいけないのか? 仕事に自己実現を求めてはいけないのか? 僕にとって衝撃だった。 これから社会に出てどう活躍してやろうか。 どんな風に日本を変えていこうか。 そんな世間しらずの高校生の頬をひっぱたたくには充分すぎる内容だ。 しかし、大志半ばにして挫折するとかそんなんじゃない。 針路を少し変更するだけだ。 それも前より、より具体的に、より積極的に・・・ 男に生まれたからにはなにかで日本一になりたい。 その思いは変わらない。 ?昨年、祖父が亡くなった。祖父は地方の中小企業の社長だったため、葬式に来ていた連中は会社関係者がほとんどだった。 今まで何から何まで祖父のことを尊敬してきた僕だったが、このとき初めて自分をこうなりたくはないなと思った。 結局、地位や富や名誉がついちまって着飾っている自分は本当の自分じゃないじゃないか。 学生の時の友達はどうだろうか。 もっと純粋な関係だったろうに違いない。 汚いものもすべてを飲み込むようにして強かに生きる。 これが大人になるということなら僕はなりたくない。 歳を重ねるにつれてもっともっとピュアな部分を楽しめるように過ごしていこうと思う。

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2009/10/04

「これからの社会をどう生きればいいのか」―― この不安を、多くの子どもたち(もちろん大人たちも)が抱えています。 そして残念ながら、今、学校で教えられていることは、この疑問に十分にこたえているといえません。 そこで「社会を分析する専門家」が、今ぼくたちが生きる社会の「本当のこと」...

「これからの社会をどう生きればいいのか」―― この不安を、多くの子どもたち(もちろん大人たちも)が抱えています。 そして残念ながら、今、学校で教えられていることは、この疑問に十分にこたえているといえません。 そこで「社会を分析する専門家」が、今ぼくたちが生きる社会の「本当のこと」を伝え、その上でいかに生きるべきか、 という問題に正面から向き合いました。 どうしてこの社会に「ルール」があるのか、「恋愛」と「性」について、将来就く「仕事」と「生活」について、「生」と「死」について――など、 身近な話題を入り口に、わかりやすい語り口で、深いテーマを語っています。 子どもも親も、いっしょに楽しんでほしい1冊です。 【 目次 】 ● まえがき これからの社会を生きる君に 1. 【自分】と【他人】 …「みんな仲よし」じゃ生きられない 2. 【社会】と【ルール】 …「決まりごと」ってなんであるんだ? 3. 【こころ】と【からだ】 …「恋愛」と「性」について考えよう 4. 【理想】と【現実】 …君が将来就く「仕事」と「生活」について 5. 【本物】と【ニセ物】 …「本物」と「ニセ物」を見わける力をつける 6. 【生】と【死】 …「死」ってどういうこと?「生きる」って? 7. 【自由】への挑戦 …本当の「自由」は手に入るか? 8. BOOK&MOVIEガイド …SF作品を「社会学」する ●あとがき いま【世界】にたたずんでいるかもしれない君に

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2009/10/04

凄くわかりやすい言葉で書いてあるので、宮台真司入門には最適かも知れない。 ただ、14歳に読ませるのはあまりお勧めしない。

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2009/10/04

社会の端で佇むキミへ 世界と社会の秘密を紐解くための社会学入門書。 あなたが好きな音楽・映画・漫画 ただ漠然と消費していませんか? なんだかわからないけど、面白かった。かっこよかった。で終わらせていませんか。 そもそも何故、その音楽を選んだのか。動機は内的なものか?...

社会の端で佇むキミへ 世界と社会の秘密を紐解くための社会学入門書。 あなたが好きな音楽・映画・漫画 ただ漠然と消費していませんか? なんだかわからないけど、面白かった。かっこよかった。で終わらせていませんか。 そもそも何故、その音楽を選んだのか。動機は内的なものか? それとも広告操作で「選択」させられたもの? その映画は何を批判して何を肯定しているの?それともありのままを表現したの? サブカルチャーを漠然と消費することが 何だかもったいな、と感じ始めている人にオススメするのが、宮台先生の著書です。 女子高生の売春からサブカルチャー評論、社会システム論と広く活動しています。 サブカルチャー評論は一読の価値あり。 東の評論読んで、イマイチしっくり来ない人は宮台先生のサブカル論読むと目から鱗です。 ただ内容が難しいんですよ。(授業も意味がわからなくなることしばしば) 宮台本に興味があるけど、読めるか自信ないぞって人には「14歳からの〜」をオススメします。 宮台論の共通前提をこの本で理解してからなら、他の著書も結構読めると思います。 「14歳からの〜」内容は、、、 「自由」とは 選択できる自由を選択する強さ! 「承認」が性愛を深める 仕事に「自己実現」を求めるのはアホ(笑 歴史の選択、変化。SFから学ぶ人間の進化 近代SFマトリックス、ナウシカは何を意味したのか てな、感じ、みたいな。 学校じゃ学べない 「社会の本当」  を語ろう

Posted byブクログ

2009/10/04

できることなら14歳の時に出会いたかった本。 個人的に2008年最強の1冊でした。 14歳ぐらいに立ち返って人生をやり直そうぐらいの気持ちになりました。

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2009/10/04

チョムスキー、ジジェク、アーレント この本は14歳には読めません。けど、周りにいる大人は絶対に読むべき。 あわよくば、テキストにして具体的に説明すべきですww 宮台さんの恋愛観おもしろい。

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2009/10/07

宮台さんの本がBBMで紹介されており、宮台氏までもBBMはカバーしているのかとびっくりしたのがきっかけで購入。 氏の著作については数年前読みまくった…。それで社会学に興味をもって理学部から文学部へ転部までした(結局、社会学より人類学を選択したわけだが)。そのくらいかつての私に大...

宮台さんの本がBBMで紹介されており、宮台氏までもBBMはカバーしているのかとびっくりしたのがきっかけで購入。 氏の著作については数年前読みまくった…。それで社会学に興味をもって理学部から文学部へ転部までした(結局、社会学より人類学を選択したわけだが)。そのくらいかつての私に大きな影響を与えた氏の一連の著作。でもM2(修士2年目という意味ではない、宮崎哲弥との共著のことだ)の2作目くらいから徐々に興味が薄れてしまい、その後は全く目に触れることはなかった。 久々に読んだ感想…この路線で書き続けてくれないだろうか?(笑) 内容は決して簡単ではなく、14歳が読んでもわからない部分もあるだろう(私だってカントあたりの話はよくわからなかった)。けどここまで社会学の枠組みを使って世の中の真実を明快に記述できる人は他にいないのでは?「世の中の不透明さを社会学の枠組みで透明化する」というかつて私が氏からもらったアドレナリンはここでも大量に放出されました。良本です。

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2009/10/04

本当は★8個という感じ。 セックスのインフレ、生と死、リベラル、社会の仕組み。そんな疑問に作者なりの答えが載っていて、面白い。 価値観が変わる。読んで心が軽くなる、そんな感じの本。

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