日日是好日 の商品レビュー
お茶の本であるにもかかわらず、お茶の本ではない。 では、自己啓発的な本かといえば、そうでもない。 しかし、この本を読んでいると、なんとも心がホッとするというか、和むというか。言葉では言い表せない気持ちになる。 そういう意味では、お茶を飲んでいる、一服するような気持ちにさせてくれる...
お茶の本であるにもかかわらず、お茶の本ではない。 では、自己啓発的な本かといえば、そうでもない。 しかし、この本を読んでいると、なんとも心がホッとするというか、和むというか。言葉では言い表せない気持ちになる。 そういう意味では、お茶を飲んでいる、一服するような気持ちにさせてくれる一冊だと思う。
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雑念があると、いつもできる単純動作が全く出来ない。自分の精神状態を知り、整えるための一時。 お茶を立てたときの香りはなんとも言えない。
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数年前に読んだ時は特別何か感じることもなかったと思うのですが、色々積み重ねた上でもう一度読むとしみじみと感じる部分があります。 教えられるよりも自分で会得するもの、大切な人との別れ、今を生きること。 映画これをどう切り取るのか楽しみでもあり不安でもあります。
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お茶を点てる一連の流れ。その一件不自由な流れの中に、今まで体感したことのない自由がある。それは時に交響曲の様に様々な音を成して我々を包み込む。なるほど、是非とも体感したいものだ。足のしびれに勝てなそうだけど…
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いろいろ感じるところはあったが いちばんは、『「自分は何も知らない」ということを知る』 というのが、響いた。 お茶をちょっと知ってるなんて思っていた私は、 本当に恥ずかしい。なんにも知らないんだ。 お茶だけではない。私は、知りません。だから 教えてくださいという態度、謙虚に生きな...
いろいろ感じるところはあったが いちばんは、『「自分は何も知らない」ということを知る』 というのが、響いた。 お茶をちょっと知ってるなんて思っていた私は、 本当に恥ずかしい。なんにも知らないんだ。 お茶だけではない。私は、知りません。だから 教えてくださいという態度、謙虚に生きなきゃね。
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こんなに気持ちがすうっとする本を久しぶりに読んだ。何気ないことが書いてあるはずなのに何でか読んでて涙が止まらない。何でだ?
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ことしの一冊の候補筆頭。すばらしい視点と軽やかな文体。柳家小三治の解説もいい。 【いちぶん】 雨は、降りしきっていた。私は息づまるような感動の中に座っていた。雨の日は、雨を聴く。雪の日は、雪を見る。夏には、暑さを、冬には、身の切れるような寒さを味わう。……どんな日も、その日を存...
ことしの一冊の候補筆頭。すばらしい視点と軽やかな文体。柳家小三治の解説もいい。 【いちぶん】 雨は、降りしきっていた。私は息づまるような感動の中に座っていた。雨の日は、雨を聴く。雪の日は、雪を見る。夏には、暑さを、冬には、身の切れるような寒さを味わう。……どんな日も、その日を存分味わう。 お茶とは、そういう「生き方」なのだ。 そうやって生きれば、人間はたとえ、まわりが「苦境」と呼ぶような事態に遭遇したとしても、その状況を楽しんで生きていけるかもしれないのだ。
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大学時代から茶道を習い始めた筆者が見聞きしてきた、茶道を通じて学ぶ人生に役立つ様々な「感覚」と呼んで良いようなもの。 茶道の話であり、人間観察の話でもある。 凛とした生き方に通じる指南の書、という感じ。
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副題を読んで「お茶か〜…」と思ったが、気になっていた本だったので、書店で何となく手にとって冒頭を読んでみた。 解説にもあるように、「雨が生ぬるく匂ってくる」という一文だけで、肌に感じる湿気、土が濡れた匂い、梅雨の温度、あの情景が感じられる。 一文一文の文体が柔らかく、とても読みや...
副題を読んで「お茶か〜…」と思ったが、気になっていた本だったので、書店で何となく手にとって冒頭を読んでみた。 解説にもあるように、「雨が生ぬるく匂ってくる」という一文だけで、肌に感じる湿気、土が濡れた匂い、梅雨の温度、あの情景が感じられる。 一文一文の文体が柔らかく、とても読みやすい。 お茶の本で、お茶のお稽古の事がほとんどなのだけれど、四季を感じること、歳を重ねること、生きること、色んな事が詰まっている。 読んでよかった。せわしなく生きる日々の休息に読んでほしい。そして、日本に生きていること、四季があることを実感してほしい。日日是好日である。
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登場人物が魅力的で、文体も読みやすい。森さんが悩んでいたり、経験したことにとても共感し、ほっとした。少し前まで会えた人に突然会えなくなることを思い、涙が出た。私が「ひょんなこと」から始めた、出会ったなにかが、森さんのお茶のようなものになればいいな。 最初はわからなかったことにあ...
登場人物が魅力的で、文体も読みやすい。森さんが悩んでいたり、経験したことにとても共感し、ほっとした。少し前まで会えた人に突然会えなくなることを思い、涙が出た。私が「ひょんなこと」から始めた、出会ったなにかが、森さんのお茶のようなものになればいいな。 最初はわからなかったことにあとからたくさん気づくのが「お茶」/音をたてることで飲みきったことがわかる/裏千家は泡をあまり立てない流派/正客は、他の客が聞きたいことを聞いて、座を盛り上げる役目もある/茶道具は洒落と頓智にあふれている/掛け軸は読むものではなく、感じるもの/茶花のない季節はない/お茶は細部にわたるこだわりの集合/掛け軸は人生の季節も表現する/同じことでも、人の心をゆさぶれるほど、何かをできる人は少ない/茶事で、いままで学んだ断片的なことがつながる/悪い季節、悪い天気はなく、それぞれがよいとき。それが日日是好日/巨大なプレッシャーを抱える戦国無双たちは、お茶室の無を求めたのかもしれない/人の胸のうちは、見えない
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