貧困のない世界を創る の商品レビュー
著者は、グラミン銀行・グラミンフォン等によって、 既存の銀行ルール―「貧しい人は信用できない」や既存の経済理論―「貧困克服には大規模開発・雇用創出が一番」に挑戦した結果、 明確な実績を残した。 ITを使ったグローバルな価格情報へのアクセスが、村民の貧困克服に役立つと 一貫して筆者...
著者は、グラミン銀行・グラミンフォン等によって、 既存の銀行ルール―「貧しい人は信用できない」や既存の経済理論―「貧困克服には大規模開発・雇用創出が一番」に挑戦した結果、 明確な実績を残した。 ITを使ったグローバルな価格情報へのアクセスが、村民の貧困克服に役立つと 一貫して筆者が確信していたからである。 ノーベル平和賞受賞後の著者が現在尽力するのは Social Businessである。 政府援助・民間企業の善意・NGO・ボランティアでもなく、 社会目的のために貢献したいという人間の力を活用する新しい資本主義でもある。 著者の豊かな発想力と機敏な行動力を知れば、タイトルも決して夢物語ではない。
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NPO、NGOにかかわると、ひどく疲れることがある。 善意が相手を結果的に貶めていってしまっているのではないか。そして活動自体が無意味なのではないかという疲れがある。 援助をするということ、受けるということ、そして続けるということ。 そのこと自体に疲れ果ててしまうことがある。 世...
NPO、NGOにかかわると、ひどく疲れることがある。 善意が相手を結果的に貶めていってしまっているのではないか。そして活動自体が無意味なのではないかという疲れがある。 援助をするということ、受けるということ、そして続けるということ。 そのこと自体に疲れ果ててしまうことがある。 世界の大多数は資本主義であり、資本主義はよりコストの少ないよりよいものを販売するものであり、そこからこぼれたものの救済は目的ではない。 グラミン銀行はそれらとどう付き合っていくかという、ひとつのモデルであり、救いを求めるものが恒久的に、そして自分たちの手で行える成功例の一種だと思う。 プレゼントしてしまったのでカテゴリ変更。
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