貧困のない世界を創る の商品レビュー
グラミン銀行創始者ムハマド・ユヌス氏の 邦訳書。 彼の思いが率直に込もっていた。 「貧困は博物館に。」 将来「貧困」ということが過去に起こった出来事のように、 そんな話が込められていた。 そのためにも、僕たち1人1人が、 次世代のために…といきなり言ってもやっぱり難しいんじゃ...
グラミン銀行創始者ムハマド・ユヌス氏の 邦訳書。 彼の思いが率直に込もっていた。 「貧困は博物館に。」 将来「貧困」ということが過去に起こった出来事のように、 そんな話が込められていた。 そのためにも、僕たち1人1人が、 次世代のために…といきなり言ってもやっぱり難しいんじゃないかなって思う。 今の自分に精一杯になってるとかもあるかな、と思う。 だから、今の自分目線で自分がどうしたら、 幸せになれるのか、 それは単に物質的に満足の話ではないと思う。 だから、"貧困"という総体を見るのではなくて、 "一人"に焦点を当てて、少しずつ解決していく必要がある。 その意味でも、ソーシャルビジネスや色々な人達で集まって何かをやっていく社会が望まれる。 ☆ソーシャルビジネスとは? →その事業単体で費用が賄えるもの。 →出資者には出資金のみ返還、その後の利益は団体の活動に充てられる。 →出資者は自己の利益ではなく、社会の利益を追求することになる。
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グラミン銀行創設者によるソーシャル・ビジネスのすすめ。BOPビジネスやCSR等、ソーシャル・ビジネスと似た概念が流布している状況において、本書ではソーシャル・ビジネスの定義が明確に示されており、上記他の概念との相違点をはっきり理解することの助けとなった。
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未読だったのが悪いのだが、ユヌス氏の他の本と被る内容もよく見受けられたりする もちろんとても素晴らしい方なのでこの本を読む人が一人でも増えるといいですね
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ノーベル賞受賞者ムハマド・ユヌス氏が、グラミン銀行設立を通じて、社会便益を第一目的とする企業体、ソーシャルビジネスの概念を生み出すまでの話。ソーシャルビジネスすごい!自分もやりたいと思った、、!それは決してボランティアでもなく慈善団体でもなくCSRでもない、れっきとした企業なんで...
ノーベル賞受賞者ムハマド・ユヌス氏が、グラミン銀行設立を通じて、社会便益を第一目的とする企業体、ソーシャルビジネスの概念を生み出すまでの話。ソーシャルビジネスすごい!自分もやりたいと思った、、!それは決してボランティアでもなく慈善団体でもなくCSRでもない、れっきとした企業なんです。投資家からお金を募り経営戦略を立て競合と競うのに、第一目的は利益ではなくて社会貢献。こんな素晴らしい発想があるとは。
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ユヌス氏とグラミン銀行について、少し知っていた程度だったので、グラミン・ファミリーとして、食品(ダノンとの合弁事業)、通信IT事業、太陽光発電、医療、福祉、教育など、あらゆる分野にわたっているのを見て驚いた。 これらの多くが、一般的な企業ではなく、投資家に利益を還元しない、いわゆ...
ユヌス氏とグラミン銀行について、少し知っていた程度だったので、グラミン・ファミリーとして、食品(ダノンとの合弁事業)、通信IT事業、太陽光発電、医療、福祉、教育など、あらゆる分野にわたっているのを見て驚いた。 これらの多くが、一般的な企業ではなく、投資家に利益を還元しない、いわゆるソーシャル・ビジネスである。 それぞれが、貧困の根絶を目的とし、その手段として意味のある事業となっている。 世の中に貧困がある限り、平和という状況ではない。彼らの受賞したのが、ノーベル平和賞であることに意味がある。 働く意欲と能力があるが、現在の社会システムからこぼれ落ちてしまい、貧困の連鎖から逃れられない人たちが大勢いる。 ユヌス氏が、ソーシャル・ビジネスを始めるきっかけとなったことも、少額の資金(ポケットマネー程度)で、多くの貧困者が救えるという簡単で、驚くべき事実からだった。 資本主義社会の欠点が、ここ最近著しく露呈してきていると思う。 日本においても、ワーキングプアをはじめ、ホームレスなど、年々貧困、経済格差の問題がクローズアップされてきている。 それを修正するには、考えるより、行動したほうがたやすいのかもしれない。 すでに、30年にわたってソーシャル・ビジネスを広げてきた彼の実績は、これからのあるべき経済システムの見本を示してくれていると思った。
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「ソーシャルビジネスをしようぜ」という本。 ユヌスは本当に理想主義者だな、と思った。あまり理想主義過ぎるのはどうかと思っていたけど、これを読んで、理想主義も大切だと思った! 理想を抱くこと、そしてそれを理想としてただ持つだけではなく実行していくことの大切さをこの本は教えてくれた...
「ソーシャルビジネスをしようぜ」という本。 ユヌスは本当に理想主義者だな、と思った。あまり理想主義過ぎるのはどうかと思っていたけど、これを読んで、理想主義も大切だと思った! 理想を抱くこと、そしてそれを理想としてただ持つだけではなく実行していくことの大切さをこの本は教えてくれたと思う。
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ノーベル賞をとったムハマド・ユヌス氏の本。はじめてやるときの情熱などを感じた。ただ詳細にも踏み込んでいるため、やや長め。図書館で借りた本だから半分読んで返却。また読もう。
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ムハマド・ユヌスはヒューマニズムをビジネスの世界に持ち込んだ。そして、彼は人間の複雑性と多様性を認めた上で、すべての人間が尊厳とともに生きることが可能な社会を創るための新しいビジネスモデルを提唱した。ブラジル人教育者Paulo Freireや米心理学者Carl Rogersのよう...
ムハマド・ユヌスはヒューマニズムをビジネスの世界に持ち込んだ。そして、彼は人間の複雑性と多様性を認めた上で、すべての人間が尊厳とともに生きることが可能な社会を創るための新しいビジネスモデルを提唱した。ブラジル人教育者Paulo Freireや米心理学者Carl Rogersのように、ユヌスを特徴づけるものは、人間を、そして人間が持つ創造する力を肯定していこうとする姿勢だ。個人とビジネスが共に自立と繁栄を目指すために必要なことは、ビジネスが「最大限の利益を追求すること」ではなく「社会的責任」を自覚すること。一部の冷笑家は、「彼はただの理想主義で、貧困はなくなるはずがない」と言うかもしれない。理想主義でいいじゃないか、と思う。visionがあり、行動する勇気を持ち、他者に仕える気持ちを持っている理想主義者を僕は応援したい。ソーシャル・ビジネスの定義、CSRの必要性、そして自由市場理論の欠陥について説明する箇所はとてもわかりやすい。さらに、環境問題や南北格差についての言及もあり、さまざまな「貧困」の側面を学ぶことができる。そして、グローバリゼーションが格差を広げ貧困を悪化させる要因になりえるという指摘はとても重要だと思う。きちんとしたガイドラインがないグローバル化は、貧困に苦しむ人々のリアリティーを変えることはできない。むしろ、国家間、企業間のパワーゲームの新しい犠牲者が増えるだけだと。。。 あまりに多くの情報を詰め込みすぎて僕の頭はパンク状態です(笑) 経済のことをまともに勉強したことがない僕にとって、少し難しい本であり、消化するのに時間がかかると思う。また時間をおいて、ゆっくりと再読したい。
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【マイクロクレジットを知れる!】 マイクロクレジットを考え出した、ムハマド・ユヌス氏の著書。本書全体として、どのようなプロセスでマイクロクレジットが生み出されたのか、そしてどのようにバングラデシュ国内に拡大して行ったのかを勉強できる。マイクロクレジットの歴史とこれからを知るには、...
【マイクロクレジットを知れる!】 マイクロクレジットを考え出した、ムハマド・ユヌス氏の著書。本書全体として、どのようなプロセスでマイクロクレジットが生み出されたのか、そしてどのようにバングラデシュ国内に拡大して行ったのかを勉強できる。マイクロクレジットの歴史とこれからを知るには、良いと思う。
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人間の心と行動は多様だということには同調するけれども それが必ずしも利益追求の競争ゲームに勝つことと その余力を慰みの施しゲームに興じてしまう二段構えだけだとは言えないと思う もしも本当に支配と搾取がもたらす矛盾に気付くならば 必ずや搾取につながる余剰利益と生産物の独り...
人間の心と行動は多様だということには同調するけれども それが必ずしも利益追求の競争ゲームに勝つことと その余力を慰みの施しゲームに興じてしまう二段構えだけだとは言えないと思う もしも本当に支配と搾取がもたらす矛盾に気付くならば 必ずや搾取につながる余剰利益と生産物の独り占め行為から足を洗うはずだ そうなっていない二束のワラジ状態に甘んじていることは 明らかに自分をごまかしているのだと思う あるいは舞い上がった思い込みに酔いしれているのかもしれない 地域市民の目線に立った地方分権による対等性を基礎としない限り 本来の民主主義とは言えないだろう 過渡期としてのユヌスさんが唱えるソーシャルビジネスならば 大いに賛同できるのだけれども 彼が個々に描いている社会構造はあくまでも競争の自由勝手な中に在ろうとしている そうなると彼のソーシャルビジネスは見掛けを良くした施しでしかない この本を読むまではすばらしい企画だと心底思ったし彼を尊敬すらしかけたし 何故ノーベル賞を断らなかったのかといぶかるほどだった 賞金を活動資金に当てるためだろうぐらいしか考えなかった しかしこの本を読んで私の早とちりでしかなかったことに気付かされた 最初の数ページで何か変だと感じ始めた それでも前後しながら読み進みもしやと思って読み返したりもしてみたけれど 彼の心にさげすみがあり驕りが滲み出していることをぬぐえなかった 見下した姿勢から出た善意に過ぎないと私には思えた 勿論今の時点で彼のやったマイクロクレジットが 一部で大変役に立っているのは事実だしすばらしいし応援もしたい しかし見せかけにだまされるのは真っ平ごめんだから 今後起こるであろう政治的な流れには賛同できない 特に一神教的一つの答えに絞り込もうとする姿勢には脅威を感じる 初期のヒットラーは国を救おうと燃えていたはずだし フランス革命の市民たちも心身共の自由を夢見ていたはずだけれども 結果として自由と平等と博愛の言葉に酔いしれてだまされたのは 他ならぬ市民達だった 明治維新でもまさに同じことが起こって軍国主義に牛耳られてしまった 農地解放もたちまち元の鞘に収まってしまったし 財閥解体もいつの間にか金が金を生み出す持ち株制度を復活してしまった 勿論憲法に違反した法律だけれど捻じ曲げてしまった ユヌス氏の提案もそうならないことを期待したいけれど無理だと思う これを書くのに三回も書き直してしまった
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