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アイスクリン強し の商品レビュー

3.2

233件のお客様レビュー

  1. 5つ

    19

  2. 4つ

    53

  3. 3つ

    97

  4. 2つ

    31

  5. 1つ

    5

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2022/08/27

時は明治23年、東京。 外国人居留地で孤児として育った西洋菓子屋の真次郎と、世が世なら士族の「若様」であった警察官の長瀬、園山、福田たち数名のもとに、謎の手紙が届く。 差出人不明のその手紙を不思議に思いつつ、「寂しがりでお人好し」の真次郎、曲者揃いの「若様組」の面々は、東京で次々...

時は明治23年、東京。 外国人居留地で孤児として育った西洋菓子屋の真次郎と、世が世なら士族の「若様」であった警察官の長瀬、園山、福田たち数名のもとに、謎の手紙が届く。 差出人不明のその手紙を不思議に思いつつ、「寂しがりでお人好し」の真次郎、曲者揃いの「若様組」の面々は、東京で次々起こるトラブルに巻き込まれる日々。 そこに幼なじみで成金令嬢の沙羅も加わり、皆(特に真次郎)、事件解決に、お菓子作りにと大忙し。 表題作の「アイスクリン強し」は、ちょっとひねったタイトルに「なるほど」と唸らされ、コレラ流行を扱った「ゼリーケーキ儚し」の、流行病とインフォデミック問題は今の世を思わせる。 沙羅と真次郎の淡い恋心も、物語に彩りを添える。子どものような純真さと、商人の娘としての強かさをあわせ持つヒロイン・沙羅が可愛い。 真次郎が作るお菓子を、私も食べてみたいと思った。

Posted byブクログ

2020/01/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「誰が『寂しがり屋でお人好し』だ!」 スイーツ文明開花の東京で、孤児として生まれ育った真次郎は、念願の西洋菓子屋・風琴屋を開いた。そこには今日もまた、甘い菓子目当てに若い元幕臣の警官達がやってくる。 タイトルの「アイスクリン強し」に期待していたけどこのエピソードが表題になるのは次巻を読めば納得いくのだろうか?一番時代背景を感じる話ではありそうだけども……あと語感がとても良い。口に出して読みたいタイトル。 江戸から移り変わった明治の世を苦心しつつ明るく楽しげに生きていくキャラクターがとても魅力的だった。明治は明治!江戸は江戸!という話を読むことが多いけれども、『江戸から維新後の明治』という時代がその時生きることの複雑さがあってとても面白かった。時代が切り替わっているんだよなぁと改めて思った。長瀬は明るい曲者だし、真次郎は真面目な曲者だしでキャラクターがしっかりしていてストーリーは分かりやすくてとても読みやすい。園山さんの暴れっぷりをもっと見たかった…けど無言で暴れる人なのか?

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2018/10/08

70:「しゃばけ」シリーズはちょっと合わなかったのですが、ダ・ヴィンチとかでも評判が良かったので借りてみました。歴史+ほんのりミステリ+キャラもの、という基本路線は「しゃばけ」と同じで、もうちょっと濃い味付けで! と思ったのも「しゃばけ」と同じでした。ミナも長瀬も沙羅もおいしいキ...

70:「しゃばけ」シリーズはちょっと合わなかったのですが、ダ・ヴィンチとかでも評判が良かったので借りてみました。歴史+ほんのりミステリ+キャラもの、という基本路線は「しゃばけ」と同じで、もうちょっと濃い味付けで! と思ったのも「しゃばけ」と同じでした。ミナも長瀬も沙羅もおいしいキャラクタなのに、何だかもったいないなあ……。園山さんとか絶対外れないと思うんだけど。個人的にはもどかしく思うのですが、美味しそうなおやつ描写にはぐいぐい引き込まれた食いしん坊は私です。

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2018/01/03

"明治23年 菓子屋と成金の娘、それと巡査 時代背景やお菓子関連なのがツボ 恋の行方も気になる終わり方

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2017/11/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

友達にお勧めして貰った本。 江戸から明治に変わり20年経った世の中。 移り変わりの生活が読めて相変わらず楽しい。 短編5話。 「チヨコレイト甘し」 真太郎と沙羅が乗った電車を、追っ手に追われ逃げる小弥太が追いかける。沙羅に焚きつけられ助けたものの、巡査の長瀬に匿うよう言われてしまい… どうしても、一人が割をくう状況というのが苦手で、幼馴染の沙羅・長瀬2人とも主人公の事を「寂しがり屋でお人好し」と表現するのもモヤモヤしてしまう。 小弥太も自分のせいで迷惑かけているのに、勝手に材料つかったりと奔放で好きになれない… 「シユウクリーム危うし」 人探しのため貧民窟へとやってきた長瀬と、それに付き合う真太郎。その地の親分の手を借りるため、シュークリームを褒美とする。 すぐに探し人は見つかったが、泥棒が入るという話を聞き… 「アイスクリン強し」 新聞にないことないこと書かれた真太郎と、若様組について書かれた長瀬が新聞社に乗り込む。 匿名の手紙から記事を作ったと聞き、その手紙について調べることに。 「ゼリケーキ儚し」 警視庁に睨まれ若さま組の面々は流行り病コレラの発生地へと駆り出される。長瀬はそんな友を救うため、任せられた人探しを行う。 真太郎は新聞記者を頼り、コレラに効くものはないかと尋ねる。その頃、沙羅は父親に進められた見合いに嫌々参加して… 「ワッフル熱し」 序盤で出てきた謎の手紙について、若さま組の面々が動き出す。しかし真太郎は、手紙などそっちのけで沙羅の誕生日プレゼントに頭を悩ませる。 その頃、一人にすると危ない~が何やら騒ぎ立てる壮士と連れだっているのを見かけ、慌てて後を追う…

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2017/08/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【あらすじ】 お江戸が東京へと変わり、ビスキット、アイスクリン、チヨコレイトなど西洋菓子が次々お目見え。築地の居留地で孤児として育った皆川真次郎は、念願の西洋菓子屋・風琴屋を開いた。今日もまた、甘いお菓子目当てに元幕臣の警官たち「若様組」がやってきて、あれやこれやの騒動が……。キュートな文明開化(スイーツ)物語。 【感想】

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2017/04/19

スイーツ文明開化は酸いも甘いも運んでくる。 西洋菓子屋を起こした皆川真次郎が、愉快な仲間・元幕臣「若様組」の警官達と日々起こる数々の騒動に大奮闘。 スイーツに拠せて描く文明開化・明治の青春。

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2017/02/04

面白かったけれど、歴史が嫌いな私はなかなか内容が頭に入ってきませんでした…笑 昔(といっても明治時代ですが)だから、アイスクリンが初めてできてそれを巡る小説かな〜とか思っていたら、結構現代的な西洋菓子が登場して驚いた。キャラクターもいい感じだったし、一作で終わってしまうにはもった...

面白かったけれど、歴史が嫌いな私はなかなか内容が頭に入ってきませんでした…笑 昔(といっても明治時代ですが)だから、アイスクリンが初めてできてそれを巡る小説かな〜とか思っていたら、結構現代的な西洋菓子が登場して驚いた。キャラクターもいい感じだったし、一作で終わってしまうにはもったいないと思った。

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2016/08/23

若様シリーズの残り巻終読。新聞社との対決がタイムリー(某解散の件)<文中より一部抜粋===「もしかしてこの新聞社では・・・・匿名の手紙ってえやつを記事の参考にしているのか~~では、これらの記事も匿名の手紙が元なのか?この記事は事実無根なんだぞ~~本人の言葉より。赤の他人の言うこと...

若様シリーズの残り巻終読。新聞社との対決がタイムリー(某解散の件)<文中より一部抜粋===「もしかしてこの新聞社では・・・・匿名の手紙ってえやつを記事の参考にしているのか~~では、これらの記事も匿名の手紙が元なのか?この記事は事実無根なんだぞ~~本人の言葉より。赤の他人の言うことが正しいっていうのか?~~~」>等々。関連はない文章なのに、残ってしまう今日この頃。

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2016/05/05

繋がってはいますが、短編集のような形で進んでいきます。 明治20年代、日清戦争前の面白い時代ですね。 今の繊細?お洒落な洋菓子とは違った素朴なお菓子が一杯出てきます。

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