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アイスクリン強し の商品レビュー

3.2

233件のお客様レビュー

  1. 5つ

    19

  2. 4つ

    53

  3. 3つ

    97

  4. 2つ

    31

  5. 1つ

    5

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2012/08/06

表紙が可愛らしくてずっと気になっていた本。 「若様組まいる」の方から先に読んでいたのだけれど、むしろ先に読んでいたので登場人物が把握できて良かった。 明治中期が舞台、旗本子息の巡査、横浜居留地で育った菓子職人、成金の娘と、設定はどれも魅力的なのにまったくもって活かしきれていない...

表紙が可愛らしくてずっと気になっていた本。 「若様組まいる」の方から先に読んでいたのだけれど、むしろ先に読んでいたので登場人物が把握できて良かった。 明治中期が舞台、旗本子息の巡査、横浜居留地で育った菓子職人、成金の娘と、設定はどれも魅力的なのにまったくもって活かしきれていないような…。巡査達「若様組」一本にしぼった次作の「若様組まいる」の方が数倍面白かった。 5本の短編からなっているが、どの話もものすごく中途半端で「え?ここで終わるの?」という感じで唐突に終わってしまう。この先どうなるのかは読者にお任せとするにしても、それにしても丸投げ過ぎやしないだろうか。 短編でまとめるよりも、長編一本にして話を掘り下げた方が面白いものが出来ていたかもしれない。読み切りというよりもシリーズ第一巻という感じでとても煮え切らないのが読んでいて非常に残念。 あと文章が回りくどいので非常に読みづらい。 この著者さまは前から少々回りくどい文章を書くが、この作品は特にひどい。構想時間無かったんだろうか…と心配するほど浅い印象を受けた。ワクワクしながら読み始めただけにガックリ感が大きかった。

Posted byブクログ

2012/07/29

『しゃばけ』シリーズで有名な畠中恵による“スイーツ文明開化騒動記”。 “ビスキット、チヨコレイト、アイスクリン、シユウクリーム、スイートポテト。南蛮菓子から西洋菓子へと呼び名が変わり、新たな品々が数多登場。そんなスイーツ文明開化な東京で、孤児として生まれ育った真次郎は、念願...

『しゃばけ』シリーズで有名な畠中恵による“スイーツ文明開化騒動記”。 “ビスキット、チヨコレイト、アイスクリン、シユウクリーム、スイートポテト。南蛮菓子から西洋菓子へと呼び名が変わり、新たな品々が数多登場。そんなスイーツ文明開化な東京で、孤児として生まれ育った真次郎は、念願の西洋菓子屋・風琴屋を開いた。そこには今日もまた、甘い菓子目当てに若い元幕臣の警官達がやってくる。菓子作りの修行に精を出したい真次郎に、厄介事が次々と…。 著者の魅力全開!明治の築地居留地で、西洋菓子屋の若主人と元幕臣の警官達「若様組」が繰り広げる「スイーツ文明開化」騒動記。”―帯より。 ・チヨコレイト甘し ・シユウクリーム危うし ・アイスクリン強し ・ゼリケーキ儚し ・ワッフルス熱し 明治の世に変わって20余年、帝都・東京が舞台のお話。 南蛮菓子改め西洋菓子が次々と登場する、章ごと完結の連作集。 甘酸っぱかったり、微笑ましいエピソードが多いけど、徐々に戦争へと向かいゆく時代背景も所々でうかがえたり…。 時代は違うけど『夜は短し歩けよ乙女』とか『はいからさんが通る』を連想しました。『しゃばけ』みたいにドラマにしたら面白そう。 気負わずに読める作品です。 読んでて、焼きたてのワッフル食べたくなりました。表紙も可愛い。

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2012/07/22
  • ネタバレ

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『序』 若様組と呼ばれる巡査隊とお菓子作り職人・皆川真次郎に届けられた謎の手紙。 『チョコレイト甘し』 道端で暴漢に追われる相馬小弥太を助けたミナ。小弥太が持つ刀のツバがある松平家の末裔話探す手懸りになるという。ミナの店に見習いとして住み込む小弥太。小泉商会のお嬢様・沙羅のリボン。育ての親であるパーク先生のお菓子の依頼。小弥太の作る堅いビスケット。 『シウクリーム危うし』 貧民窟である万年町でスリの少年を捕まえた長瀬。対立する親分同士の安田と古河。長瀬家のじいや笹本の息子を探す安田と古河。万年町に一人で住む少女かの子の家に侵入する泥棒の謎。上質な小麦の持つ秘密。 『アイスクリン強し』 突然箒を持った沙羅に襲われたミナ。多報新聞に載せられた記事。真実とは異なる噂話を載せる新聞。堅い政治新聞から急に内容が変わった多報新聞。3か月前から増えた投書。ミナの悪いうわさを流した志奈子。 『ゼリケーキ儚し』 父親の勧めで子爵家の息子とお見合いをする沙羅。東京に蔓延するコレラ。コレラの撲滅のために働く若様組。大河出警視からの指示により自由民権運動に参加する加賀を探す長瀬。加賀と大河出の関係。コレラを流行させたのは若様組と疑う貧民窟の住人たち。小弥太の感染。塩ときれいな水がコレラに効くと聞き調達に動くミナ。 『ワッフルス熱し』 若様組とミナに届けられた謎の手紙の答えを探す一同。小泉商会に向かった暴漢。園山の単独行動を恐れて捜しまわる長瀬。金持ちに妹を殴られた暴漢の勘違い。謎の手紙を送った人物の真意は?

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2012/06/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

明治あたりのお話ですけど、登場人物が若干現代人っぽいなあ、という感想。 これは作者の作風なんでしょうかね。 がっつりとした時代ものではないけれど、その代わり読みやすくはありました。 設定としては明治じゃないと駄目な話の展開も間々あったので、現代小説でもよかったんじゃない?とは言いませんが。 とりあえず、沙羅ちゃん可愛い。 真次郎から貰ったお菓子の装飾の安っぽいリボンをつけてるのが可愛い。 かといって恋愛恋愛しているわけではなくて、良い仲になるのかな?と言う思わせぶりな展開が微笑ましいかったです。 しかし、これ、各章のタイトルにお菓子が入っていたんですけど事件そのものには関係ないのが多かった気がします。チョコレイトくらいじゃないかな。 それなのに、アイスクリン強し、ってタイトルなんですね。 もうちょっと違う方がよかったんじゃないかなあ……。

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2012/06/13

しゃばけシリーズ舞台はお江戸。今回の舞台は明治。…なーんとなく理解できるような出来ないような(笑) まぁ、このお話には妖しは出ないんですけどもね。  江戸から明治に代わり、世の中は変化した。髷はザンギリ髪に、アーク灯が並び、鉄道馬車が走る。 そんな変化の激しい中、幼くして親と死...

しゃばけシリーズ舞台はお江戸。今回の舞台は明治。…なーんとなく理解できるような出来ないような(笑) まぁ、このお話には妖しは出ないんですけどもね。  江戸から明治に代わり、世の中は変化した。髷はザンギリ髪に、アーク灯が並び、鉄道馬車が走る。 そんな変化の激しい中、幼くして親と死別し居留地でなんとか育った皆川真次郎が開店したばかりの西洋菓子屋・風琴屋に、元旗本士族の巡査ら―自称・若様組―が訪れた。その中のひとり・真次郎の親友・長瀬が取り出した封筒は奇妙なものだった。送り主と欲している何かを探し出し参上した者に報奨を与えるというのだ。それは若様組・そして遅れて真次郎にも届いていた。―――《序章》 ひょんなことから追っ手から助けた青年・小弥太を、風琴屋で匿うことになってしまった。正直なところ、店の先行きを左右するパーティー料理の準備や親しい女学生・沙羅が元気のないことが気がかりで、彼の抱えるお家騒動に関わってる余裕はないのだが…―――「チョコレイト甘し」 長瀬に同行し貧民窟を訪れた真次郎らは、親分の協力で目的の人捜しはすぐに片がついた。しかし情報提供者であるもうひとりの親分・安野から、つい最近母親を亡くしたかの子という娘のところに入る泥棒の解決を頼まれる。―――「シユウクリーム危うし」 女学校で行ったアイスクリン講習について事実無根の破廉恥記事を書かれた真次郎は、若様組の記事に文句を言いに行く長瀬と共に新聞社に赴く。しかしそこでは刀を振り回す暴漢が若い記者を追い回していた。―――「アイスクリン強し」 成金・小泉商会のひとり娘である沙羅は父親から、真次郎らの現在の窮状の情報を条件に見合いを推し進められていた。一方、コレラが蔓延する帝都で若様組は危険な最前線に就かされ、意図的に差し向けた警視から長瀬は人捜しの任務を与えられていた。―――「ゼリケーキ儚し」 常よりさらに金欠になっていた若様組の一面は、以前の差出人不明の手紙を解決し報奨をもらおうと動き出した。しかし、長瀬そして真次郎は、若様組の問題児・園山がひとりで行動していると知り、彼の行く先を探し出す。―――「ワッフルス熱し」 以上、5作の短編集。 ワッフルス・チョコレイト・シユウクリーム・ゼリケーキ・アイスクリン・エクレア・ビスキット・パンバタプリン…真次郎が作っていたお菓子の名前です。まだあったかなー? 真次郎はお菓子のほかにもシチューや鶏の丸焼き、南瓜のパイなんかも作ってます。美味しそうであるヨ。 ちなみに真次郎さんは、翻訳(通訳)のお仕事もできます。正直、コッチの方が儲かるんじゃないかとか思うんですけど(笑)。でもきっと、彼が本当にやりたいのはやっぱり『西洋菓子』なんでしょうね。チョコレイトでの、あの剣幕は演技では決してないのでしょうから。 若様組だってそうですよ。士族が廃止され、就職先が無いから巡査になったように長瀬らは言ってますが、人捜しやら捕り物やらの手際の良さは充分有能だと思う…案外向いてるのか?(笑) まぁ彼らがどんどん先へ、明るい未来へ猛進していくには、まずは警視や小泉商会の社主や、そのほかにも江戸→明治の激動を乗り切った食わせ者の先人たちを乗り越えていかなきゃなりませんけども。大変だぞー本当に食わせ者だらけっぽいから! でも、彼らの若くきらきらした力なら、全然大丈夫!という気になるから、このお話はとても好きですv  あと、やっぱり沙羅ちゃんかわいいですねv ゼリケーキの「天誅!」騒動はやっぱりじぇらしぃってヤツだと思うの。 あの2人の仲も(小弥太じゃないけど)気になります。 短編でいいから、続編読みたいなぁ。

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2012/05/24

思っていたのとはだいぶ違ったタイプの小説。 売れないお菓子屋さんがアイスクリンで起死回生!みたいな話を予想していたのだけれど、そういうタイプではなかったみたい。 お話の全体的には、身構えているとちょっと肩透かしな部分もあるけれどまぁまぁ面白いかな、と思ったので星3です。 同じ登場...

思っていたのとはだいぶ違ったタイプの小説。 売れないお菓子屋さんがアイスクリンで起死回生!みたいな話を予想していたのだけれど、そういうタイプではなかったみたい。 お話の全体的には、身構えているとちょっと肩透かしな部分もあるけれどまぁまぁ面白いかな、と思ったので星3です。 同じ登場人物で短編な感じなのでさくさく読めるけど、人に勧める感じではないかな…

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2012/06/11

2012/5/16 borrow a book from Osaka Municipal Central Library

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2012/05/04

タイトルと装丁のかわいらしさにやられた一冊。 中身は畠中さんらしい人と人とのふれあいの人間臭さとあたたかさにあふれた一冊になっていると思います。 江戸から明治に移る時代、ゆったりとした生活の流れがあわただしく変わっていく中、なんてことはない日常なのに登場人物の個性がきらりと光っ...

タイトルと装丁のかわいらしさにやられた一冊。 中身は畠中さんらしい人と人とのふれあいの人間臭さとあたたかさにあふれた一冊になっていると思います。 江戸から明治に移る時代、ゆったりとした生活の流れがあわただしく変わっていく中、なんてことはない日常なのに登場人物の個性がきらりと光って物語を面白くしていると思いました。親を亡くし幼少期から外国人遺留地で育った元若様の洋菓子職人、同じく元若様ながら幕府解体により若様生活ができなくなった警察官、いわゆる成金と呼ばれるお家の御嬢さん。いきいきと生きる登場人物たちに元気をもらえる気がします。 個人的にはこの時代の洋菓子の名前の響きと字面のかわいさにも癒されてます。お菓子の描写が出てくると作りたくなるし食べたくなる。アイスクリンとかワッフルスとかビスキットとか、今でも通じるけど、今じゃあんまり使わない呼ばれ方で登場するお菓子がどうしようもなくかわいいです。

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2012/05/03

しゃばけシリーズの作者、畠中恵の作品。小説の舞台は本作で江戸から明治へ移る。内容に新鮮味は感じられないけれども、その分安心して読める。薬問屋からお菓子屋さんへ。いっしょに行動するキャラクターは妖怪たちから没落した武家の若様たちへ。「コレラ」の話はドラマの『JIN-仁-』でさんざん...

しゃばけシリーズの作者、畠中恵の作品。小説の舞台は本作で江戸から明治へ移る。内容に新鮮味は感じられないけれども、その分安心して読める。薬問屋からお菓子屋さんへ。いっしょに行動するキャラクターは妖怪たちから没落した武家の若様たちへ。「コレラ」の話はドラマの『JIN-仁-』でさんざん情報を得てしまっているしな~。

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2012/04/03

なんか楽しそうな本だなぁ〜と思って図書館で借りた。表紙もほんわかと可愛い。 徐々に西洋化しつつある時代の雰囲気は好きなんだけど、どの話も終わり方が中途半ばな気がしてモヤモヤする。 設定も甘いなぁなんて思ったり。 後半は無理やり読み進めた。 ワタシ的にはイマイチでした。

Posted byブクログ