できそこないの男たち の商品レビュー
男は女からできた。男の存在意義は、遺伝子を多様化するためにある。 これを虫を研究してきた著者がさまざまに研究者たちのエピソードをとり混ぜてひとつの物語にしている。
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氏も数少ない、読める文章を書く理系の研究者。前作「生物と無生物のあいだ」に比べて、ややテーマが限られた上に小説的な文体が鼻につかないでもないが内容は上質。
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生物学者・福岡伸一が男女の役割の違いを遺伝子の 染色体のレベルにまで落とし込んで描くエッセイ。 サントリー学芸賞受賞作。 買ったのはだいぶ前に帰国した時に、平積み されていた時だったんですが、読んだのは、たまたま ダ・ヴィンチ・コードを読み終えたその直後から。 頭の中が、性と生...
生物学者・福岡伸一が男女の役割の違いを遺伝子の 染色体のレベルにまで落とし込んで描くエッセイ。 サントリー学芸賞受賞作。 買ったのはだいぶ前に帰国した時に、平積み されていた時だったんですが、読んだのは、たまたま ダ・ヴィンチ・コードを読み終えたその直後から。 頭の中が、性と生と聖の関係であふれているときに、 それを生物学的な見地から整理してくれました。 男がXYで女がXXだっていうことは知っていたけれど、 それがどういうことを意味しているのか、どうやって 男と女の性差が生まれてくるかを教えてくれます。 ちょうど、2009年の世界陸上で南アフリカのセメンヤ選手が 両性具有で話題になりましたが、それもありえることも 教えてくれます。 どこかの雑誌に連載していた記事を一冊の新書にまとめて いるので、少し話しがこま切れっぽく感じるところもあるのが 玉に瑕。 1ヶ月以上もカバンの中に入れっぱなしにしていたくせに、 読む気になったら、さくっと読めました。 http://teddy.blog.so-net.ne.jp/2009-11-23-1
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読んでいるうちに聞きたくなかったことまで知りました。けど、知ってからどう変わるのかは自分次第だと感じました。変わろうと感じました。
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男は読んでみる価値あり!面白い。でも、話が難しい。男のほうが女より平均寿命も長く精神的にも肉体的にも強い。この本の基本的な考えとして、女を作り変えたのが男。だから弱い。真剣に読むとだんだんむなしくなってくる1冊。
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男である僕としては「できそこないの男たち」とあれば、何がじゃと確かめずにはいられなかった。 一読、衝撃的な内容でしばし呆然。 読みながら自分が悲しくなって来たほどだ。 例えば男女の平均寿命が何故女性の方が高いのか、深く考えもしなかったその理由から、なるほど男とは弱き者だったのだと...
男である僕としては「できそこないの男たち」とあれば、何がじゃと確かめずにはいられなかった。 一読、衝撃的な内容でしばし呆然。 読みながら自分が悲しくなって来たほどだ。 例えば男女の平均寿命が何故女性の方が高いのか、深く考えもしなかったその理由から、なるほど男とは弱き者だったのだと知った。 弱き男の理由にガッテンし、なるほど男とはできそこないだったのだなと納得していた。
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専門的な部分が多いせいか、なかなか理解するのが難しかった。というより、未だに理解したとは言い難い。 一番印象に残っているのは、妊娠から出産までの過程において、『男性の精子の中に体育座りした胎児がおり、母体の中で成長し誕生する』という考え方が始めであるということだ。今ではありえ...
専門的な部分が多いせいか、なかなか理解するのが難しかった。というより、未だに理解したとは言い難い。 一番印象に残っているのは、妊娠から出産までの過程において、『男性の精子の中に体育座りした胎児がおり、母体の中で成長し誕生する』という考え方が始めであるということだ。今ではありえない考え方だが、当時は現代のような科学の概念も技術もないから、仕方がないのかもしれない。男女差別の概念の根源を見た気がした。
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『生物と無生物の間』が新鮮でよかった福岡さんの最新刊になります。注意深く説明的な文章となることを避けられた著者独自の文体で雌雄発生のメカニズムが語られていきます。SRY遺伝子がスイッチとなって、胎児が男性化するという事実についてはここで新しく紹介されたというものではないですが、著...
『生物と無生物の間』が新鮮でよかった福岡さんの最新刊になります。注意深く説明的な文章となることを避けられた著者独自の文体で雌雄発生のメカニズムが語られていきます。SRY遺伝子がスイッチとなって、胎児が男性化するという事実についてはここで新しく紹介されたというものではないですが、著者自身が学会でのその発見競争の現場に立ち会ったエピソードがうまく取り入れられています。 第10章のハーバードの有名教授の汚職からの転落の話は蛇足にも思えますし、エピローグは筆が走り過ぎの感が強く、個人的な評価は『生物と無生物の間』よりも落ちますが、おまけで星5つ。
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オスというのは、種が自分たちの遺伝子をシャッフルするために作り出した使いっ走り、という話。 メスを適当に改造して出来たものなので、メスより脆弱な作りになってんじゃねーの?という仮説が面白かった。
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生物学的にみたオスとメスの違いは、 オスは、子どもをつくってくれるメスのために生きる。 メスは、子どものために生きる。
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