クラウド化する世界 の商品レビュー
前半はタイトルから想像できるとおりクラウド化の話。後半はそれによってどう社会・人間がかわっていくのかという話。最後でまたカーツワイルにつながった
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結構衝撃的な内容が書いてあって、面白かった。グーグルの書籍スキャニングは人間が読む為ではなく、AIに読ませる為にやっているのだそうだ。将来グーグルは、AIになるのか?グーグル先生に聞いてみよ。
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ニコラス・G・カーが書いた、クラウド本です。 これは必読だと思います。 理由は以下のとおりです。 1:産業革命を引き合いに出し、クラウドは情危機感や発電所と同じであると定義したところ。 2:何故クラウドなのかを身近な駄目なプログラマを引き合いにだして説明しているところ。 ...
ニコラス・G・カーが書いた、クラウド本です。 これは必読だと思います。 理由は以下のとおりです。 1:産業革命を引き合いに出し、クラウドは情危機感や発電所と同じであると定義したところ。 2:何故クラウドなのかを身近な駄目なプログラマを引き合いにだして説明しているところ。 3:忘れがちなリンデンラボとセールスフォースの比較をしていたり、とどうしてもGoogle一辺倒になりがちな、この手のクラウド本では細かい説明がなされていること。 となります。また、EC2の理想的な使い方にも言及しており、一時的に日雇いバイトをやというような使い方が望ましいとなっています。僕もそう思います。 最後に、かつて電気が普及してしまい、ろうそくの炎をでの生活はほとんど失われた。だが、電球よりもろうそくが優れている部分はある。しかし、、、といったところで終わるわけだが、これは紙文化の終焉の予測なのかもしれないと私は思った。 アナログからデジタルへという変遷を今目の前で見せられているのである。
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電気がどこで作られ、どういう経路をたどって、われわれの生活を支えているのか。そんなことを考える人は誰もいない。電気はプラグを差したり、スイッチを入れたりするだけで誰もが使える「ユーティリティ」な物質。これが一般的な認識だ。 こういった世界と同じアナロジーが、企業や一般消費者の...
電気がどこで作られ、どういう経路をたどって、われわれの生活を支えているのか。そんなことを考える人は誰もいない。電気はプラグを差したり、スイッチを入れたりするだけで誰もが使える「ユーティリティ」な物質。これが一般的な認識だ。 こういった世界と同じアナロジーが、企業や一般消費者のコンピューティング環境に浸透し、情報システムやソフトウェアの常識を根本から覆そうとしている。これが「クラウド化する世界」の全貌だ。 企業と情報システムを例に取ると、企業を支える種々のシステムは、組織や部門、それを使うユーザー単位ごとに構築される場合が多い。オープン系システムの流行とともに、さまざまなベンダーの製品を組み合わせて安価なシステムをたくさんこしらえることができるようになったのが「脱ホスト化」と「オープン化」がもたらした恩恵であるとすれば、それを維持・管理し、情報システムを個別最適化しなければ立ちゆかなくなってしまったのは負の遺産だ。 クラウドコンピューティングは、こうした情報システムが担ってきた個別最適化の勢力図を塗り替える。グーグルやアマゾン、IBM、マイクロソフトなど限られた企業が設立したデータセンターで個々の企業の情報システムを預かり、ネットワーク経由でシステムの機能をサービスとして提供する。これまで情報システムを個別に構築していた企業は、そのわずらわしい運用や保守から解放され、無駄なIT投資をなくすことができ、IT投資を戦略的な経営にあてがうことができる。ネットワーク経由であらゆる情報システムをサービスとして利用する――これが企業向けのクラウドコンピューティングの真髄だ。 こうした動きは実は一般消費者のサービスから産声を上げた。自分は今、ATOKで快適な文字変換を行い、このレビューを書いている。書いた文書はミクシィという媒体のウェブログとして保存される。テキストデータはDropboxで会社のPCと同期を取り、家のPC以外でも同じ文書を編集できるようにする。ここで挙げたウェブサービスは、みんなクラウドコンピューティングに準ずるものだ。 かつてのATOKは、ソフトウェアを店頭で購入し、PCにインストールしなければならなかった。ブログのようなホームページを構築する場合は、ホームページビルダーのような専用ソフトをインストールする必要があった。異なるPCで文書を共有する場合は、WordやExcelをPCに入れ、作成した文書をUSBメモリに保存し、別のPCにデータを移さなければいけなかった。でも今はこんな労力とお金をソフトウェアにかける必要はない。上記のサービスを使えば、これらのやりとりはすべてWebブラウザ経由で実現する。このようにソフトウェアの機能をサービスとして使い、どのPCでも同じ環境を使えることが、消費者側のクラウドコンピューティングといえる。 企業向けの情報システム、一般消費者向けのネットサービス。これらをサービスとして使うときに、そのサービスがどこでどのように運用されているかを、使う側は知る必要がない。出所や技術を知らなくても、誰もが簡単にサービスとして使える。 これがITの世界で常識になりつつある革命――クラウドコンピューティング――である。われわれは、こうしたパラダイムシフトを体験できるまっただ中にいる。歴史が変わる瞬間を見届けることができる。わくわく感を押さえられずにいられるだろうか。
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昨今のクラウドコンピューティングというよりは、ネットワークコンピューティングの行く末、テクノロジーが人間生活や経済に与える影響について、作者の予測がちょっと悲観的な視点で書かれていました。 読み物として、楽しめました。
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2010年3月20日読了。ウェブの爆発的な広がりとその量/質的な変化をかつての「電力」がたどった道筋になぞらえその類似点・相違点について論じる第1部と、ウェブが広汎的になるにつれあらわになってきた功罪・コインの裏表のようなその弊害を論じる第2部。・・・本を売るため!?邦題はいささ...
2010年3月20日読了。ウェブの爆発的な広がりとその量/質的な変化をかつての「電力」がたどった道筋になぞらえその類似点・相違点について論じる第1部と、ウェブが広汎的になるにつれあらわになってきた功罪・コインの裏表のようなその弊害を論じる第2部。・・・本を売るため!?邦題はいささか的外れだが多くの示唆を含む内容。かつて「電力」は巨人の水車のような巨大/複雑/業者固有のシステムがまかなっていたがいまや中央集権的なセンターから各所へ配給され、それが「配給されている」ことすら人々は意識しなくなっているが、ウェブの進化はある意味で電力のたどった道をなぞりながら、それ以上に強力に中央に機能/権力を集中化させるもののようだ。(電力と違い、端末側の機能はほどんどネットワーク上のデジタル情報に置き換え可能)とは言え現在の/近未来の我々の住む世界は、決して人類平等なユートピアではないようだ・・・。未来は恐ろしいが、ワクワクするものでもある、が、光だけでなく影の側面についても意識していきたいものだ。
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邦題は激しくズレているもの、内容は面白い。電力とインターネットが似ていることはよく聞いていたけど、本当にそうだな。
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情報検索を含むネットというのは、電気と同様、汎用技術であって、ある時点までは手元で投資して用いるが、ある時点からは外部にあって利用するようなものになる、そうすると「規模の経済」が成立する、というところから話が始まる。資本主義経済の中ではこういうものはグローバルに展開し、一種の殲滅...
情報検索を含むネットというのは、電気と同様、汎用技術であって、ある時点までは手元で投資して用いるが、ある時点からは外部にあって利用するようなものになる、そうすると「規模の経済」が成立する、というところから話が始まる。資本主義経済の中ではこういうものはグローバルに展開し、一種の殲滅戦になってしまうのかしらとも思うが、どちらにしても避けられないし、もし仮に資本主義経済でなかったとしても、こうした汎用技術の性質というのは変化がないわけだ。だから生身の人間のほうを技術や経済に合わせるのがいやだったら何か考えなくちゃならないんだよね。
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いわゆるクラウドに関する最も有名な著書。ここから「クラウド」がはじまった。クラウドをより深く理解したい人にはおすすめです。
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"IT Doesn't Matter"と言ったことで有名な著者の米国ではかなり売れていると言われている本です。原題は"The Big Switch"ですが、邦題もなかなかいいと思います。 IT産業に起こりつつあるコンピューティ...
"IT Doesn't Matter"と言ったことで有名な著者の米国ではかなり売れていると言われている本です。原題は"The Big Switch"ですが、邦題もなかなかいいと思います。 IT産業に起こりつつあるコンピューティングのコモディティ化という変化を、過去に米国で起きた電力産業の変化になぞらえるあたりは、構成なんかも含めてうまいですね。私は好きです。 "IT Doesn't Matter"と言うだけあって、著者の論調はインターネット礼賛一辺倒という内容ではなく、富や情報の集中、プライバシーなど負の側面についてもたっぷりと述べています。グーグルのラリー・ペイジの言葉にも距離を取っているようにも感じます。ただ同時に我々が否応のない大きな変化の中にいることについて厳然たる事実として描き出してもいます。仕事にも関係してくることなので、考えさせる内容でした。 元の文章がよい(論理的)のかもしれませんが、翻訳も非常によい仕上がりのように思います。 でも、"Personalized"を"個人化"と訳しているのは少し不満ですが。 * CloudとCrowdが日本語ではどちらも"クラウド"になるのは少しあれですね。言葉遊びはできそうですが。
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