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知的創造のヒント の商品レビュー

3.7

44件のお客様レビュー

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2011/02/27
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※このレビューにはネタバレを含みます

<目次> 序 卒啄の機 1忘却のさまざま  忘却恐怖・先立つ忘却・カタルシス・自由 2自力と他力  グライダー効果・思考の木・カクテル・酒造り・アナロジー・比喩的 3着想  「妙想はどこから生まれるか」・着想は奇襲する・種子を寝かせる・セレンディピティー 4比喩  大きな犬・綽名の創造性・創造的比喩・朝飯前 5すばらしきかな雑談  月光会の華麗なる談笑・雑談の効用・「手前」封じ・コモンセンス 6出家的  空気・執着と遊び・出家的状況・言葉の出家・日本語の泣き所 7あえて読みさす  中絶癖・影響・本と付き合う三つの態度・脱線のすすめ 8書くスタイル  ステージ=フライト・タイミング・原稿の設計・煉瓦と豆腐・書き方のスタイル・ スタイルの二重性格 9酒を造る  論文というもの・テーマ・素材=醗酵素=時間・新しい酒 10 メモ  ノート取り・頭の中のメモ・備忘録かアイディア=メモか・通しナンバー=システム 11 ノート  少なめに・精神の履歴書・ノート選び・メタ=メタ=ノート・見出しづけ・ふるい 12頭の中の料理法  料理の楽しさ・カクテル文化・ヴァリエーションの創造・補色の原理・エディターシップ・  知的料理人になる あとがき <レビュー> ・ものを考えるには、ときどき立ち止まって心の中をのぞき見るゆとりが必要である。 ・眠りは肉体の疲れを休めるのはもちろんだが、頭の中の整理をする時間でもある。 ・学校はグライダー訓練所である。そこで飛ぶことができるようになる、と見るのはあくまで外見の上だけにすぎない。 ・アナロジー(比喩)は問題の新しい面を示してくれる利点があると同時に、対象の誤ったとらえ方をする危険をもはらんでいる。 ・(比喩は)認識や創造に基本として見直さなければならないだろう。 ・同類が近くにいることよりも、むしろ不都合なことの方が多い。 ・知的な会話はなるべくなら、畑違いの人間が集まってする方が実り多いように思われる。 ・頭に残っては困るものは掃除するのが睡眠の役目のひとつである。 ・批判はしたがって否定的創造活動ということになる。新しいものを生み出すひとつの方法である。 ・コオロギの鳴く声を日本人は言語を解するのと同じ左半球で受けとめて風情のあるものと感じる。欧米人は、右半球で聴いて雑音の一種として解する。 ・社会が複雑になると、創造の様式も昇華される。ひとつには、無から有を生じるような一次的創造が容易でなくなってくる。一次的創造とならんで二次的創造が重視されるようになる。 ・知識を身につけるのも、りっぱな知的活動であるが、それはいわば受け身、よそのものを借り、模倣することである。自分の頭でものごとを思考するのが知的創造である。

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2011/01/05

■シンク ①本を読み続けるコツは、谷のところで読みささないで、山のところ、あるいは、山へさしかかるところで、休止することである。 ②頭にたまっていることをきれいにするには、やはり歩くこと。 ③アメリカのテキスト「エクスプロレイションズ」

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2010/11/20

アイデアの出し方、知的創造に役に立つヒントを書名通りに、豊富に提供してくれます。 30年以上も前に発行された本の新装版であり、最近の発想法の本で述べられていることの多くが既に言及されているという驚きがあります。 基本的には「ヒント」であって、確立した方式論を提供している訳ではあ...

アイデアの出し方、知的創造に役に立つヒントを書名通りに、豊富に提供してくれます。 30年以上も前に発行された本の新装版であり、最近の発想法の本で述べられていることの多くが既に言及されているという驚きがあります。 基本的には「ヒント」であって、確立した方式論を提供している訳ではありません。 参考に出来る所は沢山ありますが、あくまでそれは、参考にして自分なりの方式を見出す為の素材に過ぎません。 様々な話題に飛びながら、知的創造について綴られている様は、講義を受けてるような感じを受けます。 知的創造について、非常に秀逸な例えがされています。 知的創造とは、新しい酒を醸造するようなもの。大学などで教えているのは殆どは既存の酒を材料にして酒を創る、カクテルのようなもので、それは加工であって創造ではない。 というものです。加工は加工なりの価値がありますが、それはそれで創造とはまた別の区別をされるものでしょう。非常に腑に落ちた話でした。

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2010/10/27

さほど新しさはないものの,古さも感じさせない. 講談社版の初版が1977年だという.『思考の整理学 (ちくま文庫)/〃』と内容が多く被っているが,生活寄りの内容という感じ. 私生活改善のための思考の指針としてよいと思う. 正直『思考の整理学』と被る内容が多くて,怠い読書になっ...

さほど新しさはないものの,古さも感じさせない. 講談社版の初版が1977年だという.『思考の整理学 (ちくま文庫)/〃』と内容が多く被っているが,生活寄りの内容という感じ. 私生活改善のための思考の指針としてよいと思う. 正直『思考の整理学』と被る内容が多くて,怠い読書になってしまったけど,散歩の際に思考の中で本書のいう生活の知恵を多少実践してみたことで,本書の価値が多少見えたように思う. それに加えて,途中で読み止めなかった理由となった『本を読む本 (講談社学術文庫)/M.J.アドラ-,C.V.ド-レン』の一部実践は,まあ不可能ではないと結論が出た. ひとつ気になったのは,著者の日本語や日本人に対する批判.的を外してるなあと感じた.この原因にのみ古さを感じた.原因が古さであるかはわからない. 「10章 メモ」からは実践的な話でおもしろかった.「手帳のメモ」,「研究ノート(メタ・ノート)」に対する「メタ・メタ・ノート」の実践話などは,人によってはなかなか聞けない話で興味深いものだろうと思う.

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2010/06/20

・忘却(自棄酒・散歩・睡眠) ・グライダー ・着想=寝かせる(時の試練) ・三上(睡眠・トイレ・移動中) ・朝飯前 ・比喩 ・書くスタイル ・異文化(?)交流 ・メモ→メタ・ノート→メタ・メタ・ノート こんな感じ? 前作の「思考の整理学」と似たようなことが書いてあった。 ことわ...

・忘却(自棄酒・散歩・睡眠) ・グライダー ・着想=寝かせる(時の試練) ・三上(睡眠・トイレ・移動中) ・朝飯前 ・比喩 ・書くスタイル ・異文化(?)交流 ・メモ→メタ・ノート→メタ・メタ・ノート こんな感じ? 前作の「思考の整理学」と似たようなことが書いてあった。 ことわざとかに学ぶことも多いなと実感する本。 メモの件は実践してみたいと思えてきた。  

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2010/06/07

新しい発想を生むためのヒントについて、考えることについて著者独自の観点から掘り下げて論じられています。 すべての内容について、その根拠が論理的に提示されているため、非常に納得できます。単なる小手先のノウハウ本とは一線を画す内容です。 ただし、本の完成度/内容充実度は、同著者の...

新しい発想を生むためのヒントについて、考えることについて著者独自の観点から掘り下げて論じられています。 すべての内容について、その根拠が論理的に提示されているため、非常に納得できます。単なる小手先のノウハウ本とは一線を画す内容です。 ただし、本の完成度/内容充実度は、同著者の「思考の整理学」には及ばない。

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2010/04/25

国語の教科書で抜粋された部分のみ読んだのですが 非常に難しい内容も他の物に例え、非常に分かり易く理解できました。

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2010/03/11

思考の整理学と内容はほぼ同じ。 構成とアナロジーのチョイスが違うくらい。 思考の整理学を読んだならこの本は買うべきでない。

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2010/01/22

創造性を発揮するための実践法であるが、日本人による著作であることに意味があるし、日本人にとって必読本ではないだろうか。

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2009/10/04

H20.12 「人間らしい人間であると、胸を張って生きていくためには、機械のできない‘考える‘ことをしなくてはウソである。‘考える‘ことを考える必要がある。」 なるほどなるほど。

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