知的創造のヒント の商品レビュー
同じ事ばかり書いてるなと思ったら、講談社現代新書と同じであった。この類では、最早古典的作品。最近はライフハックと言うのだろうが。
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日常に対する論理性を突き詰めていったエッセイである.ああでもないこうでもない,という外山先生の試行錯誤の足跡が余すことなく描写されており,参考にもなるし読み物としても面白い.
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※このレビューにはネタバレを含みます
「思考の整理学」が悪くなかったので,読んでみました。(悪くなかったって,エラソー) 内容はほとんど思考の整理学と被ってました(ガクッ)。 書かれたのは,こちらのほうが古いので,こちらを読んでから思考の整理学を読んだ方がよかったかもしれません。 内容も,思考の整理学の方が,よりすっきりと纏まっていて実用的です。 こちらの方が,エッセイ色が強いですね。 究極的には,思考の~を読むなら,こちらは読まなくてもいいかもしれません。笑 私は繰り返し読むのが苦手なので(相当な理由がない限り,繰り返し読まない。),2回読んだような効果があったかもしれません。 個人的には外山さんの「積ん読法」を推したいので,「思考の整理学」と「知的創造のヒント」の2冊を読み,頭に残ったものを実践したいと思います。
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お茶の水女子大学教授(当時)である著者が自身の学者生活から得た「知的創造」を行なう為の数々のヒントを記している。興味深いのは、つい最近刊行されたばかりの「アイデアのひらめき方」みたいな本とほぼ同じ事が書かれている事だ。例えば、外山氏は本書の中で、「考えるだけ考えた後は寝る事で頭の...
お茶の水女子大学教授(当時)である著者が自身の学者生活から得た「知的創造」を行なう為の数々のヒントを記している。興味深いのは、つい最近刊行されたばかりの「アイデアのひらめき方」みたいな本とほぼ同じ事が書かれている事だ。例えば、外山氏は本書の中で、「考えるだけ考えた後は寝る事で頭の中を整理する。朝になればなんらかの着想が得られるだろう」という趣旨の事が書かれているが、これは「アイデアの作り方」で嶋氏が同じ事を書いていたし、「比喩・アナロジーで着想を得る」という部分はジェームズ・W・ヤングの「新しいアイデアとは既存の物事の組み合わせにすぎない」という言葉に通じる者がある。現代も、過去においてもアイデアマンと呼ばれる人達は共通のアプローチを持っていいたのだと考えると、アイデアを思いつくのは才能に必ずしも依拠わけではなく、努力の力によって身につける事ができるのだ。
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「未読の本を30分で読んで2分でプレゼンする」という刺激的な読書会の中で読みました。30分内で超高速で読んだので、かなり浅い読み方になってしまいましたが・・・本当の創造とはどういうことか、著者自身のやり方を説明しながら教えてくれます。「思考の整理学」とセットで読むと良いかも。
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類似図書に梅棹さんの「知的生産の技術」があるけど、内容に大差がないので ・文章が面白い ・知的なわくわくが得られる の2点から外山さんの方がお勧め。 主題はいかにして独自の見解を主張する論文を書くか。 この本ではそれに必須の、独自の発想を得る方法が複数紹介されている。 が、流...
類似図書に梅棹さんの「知的生産の技術」があるけど、内容に大差がないので ・文章が面白い ・知的なわくわくが得られる の2点から外山さんの方がお勧め。 主題はいかにして独自の見解を主張する論文を書くか。 この本ではそれに必須の、独自の発想を得る方法が複数紹介されている。 が、流し読み程度で十分頭に入るので、買う必要はなしといったところ。
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近所の本屋へ行くと、ほとんどの店で外山滋比古さんの『思考の整理学』をコーナー展開してゐます。なぜでせうか。今この本は売れてゐるのでせうか。 帯の文句に「東大・京大で一番売れてる本」とか書いてありますが...何だか厭らしい惹句ですね。「だから何なのよ」と言ひたくなる。 さういふ...
近所の本屋へ行くと、ほとんどの店で外山滋比古さんの『思考の整理学』をコーナー展開してゐます。なぜでせうか。今この本は売れてゐるのでせうか。 帯の文句に「東大・京大で一番売れてる本」とか書いてありますが...何だか厭らしい惹句ですね。「だから何なのよ」と言ひたくなる。 さういふ訳でもありませんが、ここでは対抗して同じ著者の『知的創造のヒント』を取上げませう。 私が所持してゐるのは32年前の講談社現代新書版ですが、現在は絶版で入手困難なので、昨年再刊されたちくま学芸文庫版をとりあげることにします。 タイトルの『知的○○』といふのは、ベストセラーになつた『知的生活の方法』(これも講談社現代新書だつた)に端を発すると思はれます。当時『知的』を冠する書籍が多く出版されたと記憶してゐます。少し前の『品格』ほどではありませんが。(しかし梅棹忠夫著『知的生産の技術』はそれ以前からある。この本はずいぶん漢字がすくなく、ひらがながおほい文章で、わたしはとてもよみにくいとかんがへてゐる。) 教科書に載るとどんな名作も台無しになるが、例外的に寺田寅彦の文章は読んで頭がすつきりした、と著者は言ひます。私の場合は、多田道太郎、本多勝一、そして外山滋比古の各氏の文章がその例外に当ります。 本書も、論文などを書く学生を念頭においた記述が多いやうです。ワープロも普及してゐなかつた時代なので、現在は古いと感じる部分もありますが、それほど気になりません。むしろ現在でも通用する内容が多いことを感嘆するべきでせうね。メモについての薀蓄や、わざと途中でやめる読書法など、私もマネしたことがあるノウハウがいろいろ詰まつてゐます。 頭の中がすつきりするやうな読後感です。いいですよ。 http://genjigawakusin.blog10.fc2.com/blog-entry-47.html
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お酒を作ること 知的創造も同じことなんだって思えた! 自分が悩んでいたことが書いてあった!自分はカクテル作りしかできない人間やと思っていたので、励みにもなった! 新しく何か始めるときには、読んで立ち止まって頂けたらなって思います。
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知的創造とは、アルコールにたとえればカクテルではなく醸造酒。他人の考えの単なる混合せではなく、素となる着想を寝かせ、発酵させて生み出すもの。そのような二次的ではない、一時的創造のヒントとなるエッセイ集。忘却や比喩、雑談に出家的状況、書くスタイルなどアイデアが生まれやすくし、それを...
知的創造とは、アルコールにたとえればカクテルではなく醸造酒。他人の考えの単なる混合せではなく、素となる着想を寝かせ、発酵させて生み出すもの。そのような二次的ではない、一時的創造のヒントとなるエッセイ集。忘却や比喩、雑談に出家的状況、書くスタイルなどアイデアが生まれやすくし、それを形にするための土壌作りに著者や過去の科学者、文筆家達が様々な工夫を凝らしてきたことがわかる。「思考の整理学」と合わせて読み返したくなる本。
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参考になった点 中断したり脱線すると逆に創造のエネルギーが生まれるとのこと スタイルとは文体ではなく、書くその人の姿勢のようなもの テーマは自分でみつける(本からさがすのではなく) 原稿の設計をし、支える柱を決めて書く 著者が影響を受けた人 Q.D.リーヴィス, I.A...
参考になった点 中断したり脱線すると逆に創造のエネルギーが生まれるとのこと スタイルとは文体ではなく、書くその人の姿勢のようなもの テーマは自分でみつける(本からさがすのではなく) 原稿の設計をし、支える柱を決めて書く 著者が影響を受けた人 Q.D.リーヴィス, I.A.リチャーズ
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