知的創造のヒント の商品レビュー
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『思考の整理学』の外山先生が提示する、「整理」の先。 机上で決して思いつかなかったアイデアが、電車の中で、湯船の中で、ふと浮かんでくる。かといって、手を拱いていても独創的なアイデアは出てこない。そのあたりに鍵がありそうだ。 本書には、常に心構えを柔軟にしておくコツや、忘却の効用、散歩・睡眠・雑談のすすめ、メモを取る是非、本の読み方まで、今から実践できるトレーニング方法が平易な文章で収録されています。 酒を醸造するように、アイデアを寝かし、熟成を待つ。コスパ、タイパに忙しい現代人には耳が痛い話。
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1.元々著者のことが好きなので読みました。 2.ユニークなアイデアは日頃のトレーニングから生まれてきます。本書では、著者が積み重ねてきた日常をオープンにし、アイデアが生まれやすい環境づくりを提言してくれています。数多くのトレーニング方法や日常の過ごし方を参考にし、最適なものがあ...
1.元々著者のことが好きなので読みました。 2.ユニークなアイデアは日頃のトレーニングから生まれてきます。本書では、著者が積み重ねてきた日常をオープンにし、アイデアが生まれやすい環境づくりを提言してくれています。数多くのトレーニング方法や日常の過ごし方を参考にし、最適なものがあれば活かしていくことをお勧めします。 3.言っていることはシンプルで当たり前なのですが、とても心に響く本です。 時間の消費が早くなり、みんなが取り残されまいと必死に新しいことを学び続けていますが、「余裕」を持つことが新しいことを生み出すコツの1つだと言っています。 アイデアは既存の組み合わせですが、新しいことを入れ続けても浮かんできません。頭の中で整理されたり、ごちゃ混ぜになったりするからこそ浮かんできます。 もうすこし自分の日常にもゆとりを持とうと思いました。
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考える事を考えるという感じでしょうか。 読書で盛り上がってきたところで止めるという、中絶読書法という発想は無かった。 全体を通して読み易く理解しやすい。 流石です。
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考えるということを突き詰めた人。デジタル社会において文化の発展には着想がキモであり、これが難しい。カフェ、雑談、異分野との結合、現場の直観が重要、ここはアナログ。
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読むコツは、谷のところで読みささず、山のところ、山にさしかかるところで休止。それが後で読むきっかけに。 本の引力があるところ。 なるほどなるほど。
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発想法についての古典的な本です。著者自身の体験談を織り込みながら、アイディアを生み出すためのヒントを説いています。 ただし、具体的なテクニックにまで落とし込んで説明している本ではないという印象です。説明の抽象度が高くて、発想の本質に踏み込んでいるということもできるのかもしれませ...
発想法についての古典的な本です。著者自身の体験談を織り込みながら、アイディアを生み出すためのヒントを説いています。 ただし、具体的なテクニックにまで落とし込んで説明している本ではないという印象です。説明の抽象度が高くて、発想の本質に踏み込んでいるということもできるのかもしれませんが、すぐに役立つテクニックを求める向きには、やや迂遠に感じてしまうのではないかという気がします。
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"外山さんの本は3冊目になるかな。考えること、思考すること、その方法のヒントを集めたコラム。 この本でもふれているが、外山さんは、比喩がしばらしい。抜群という表現があっている気がするが、自分ごときが偉そうにこんなコメントをするのは気が引ける。 グライダー効果 とか、 酒...
"外山さんの本は3冊目になるかな。考えること、思考すること、その方法のヒントを集めたコラム。 この本でもふれているが、外山さんは、比喩がしばらしい。抜群という表現があっている気がするが、自分ごときが偉そうにこんなコメントをするのは気が引ける。 グライダー効果 とか、 酒造り と カクテル など、ぼんくらな私にも「なるほど~」と頭に入ってくる。 私は、比喩がうまくできる人になりたい。そうなるには、物事を俯瞰して把握していることと、その仕組みなりシステムなりを的確に言い換えるものを多くしっていないとできない。 人生経験を積み重ねる中で、身につけたいと思った。"
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いかにして発想するか、発想するとはどのような事かということを考える一冊。現代の発想法の基礎的な考え方がこの本にはあると思う。
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2018.9.13 おもしろい着想についての軽いエッセイのようなもの それにしてもこの人の例えの教養の高さよ 拾い読みしながら読むくらいがいいかも
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「思考の整理学」の著者と聞いて手に取った一冊。正直内容は「思考の整理学」と7割くらい同じような気がした。「思考の整理学」が世に出たのが1983年(ちくまセミナーにて刊行)に対して、本著は1977年に刊行されたものなので、名著の前身と考えれば納得といった印象。再読したと考えても、高...
「思考の整理学」の著者と聞いて手に取った一冊。正直内容は「思考の整理学」と7割くらい同じような気がした。「思考の整理学」が世に出たのが1983年(ちくまセミナーにて刊行)に対して、本著は1977年に刊行されたものなので、名著の前身と考えれば納得といった印象。再読したと考えても、高尚な比喩表現(本著内でも比喩の重要性を語っている)や日常の中で偶然を待つ、考えは寝させる、優れた指導者の影響を受けすぎては良くない(大きな木の元には草も育たない)等の感覚は程よく抜けてて鋭いなあと改めて感じた。 外山滋比古作品もっと読んでみたい。
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