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君主論(文庫版) の商品レビュー

3.7

63件のお客様レビュー

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2023/08/12

内容の半分くらいは「君主論」成立の背景となる小国乱立のボルジア家が権勢を振るっていた時代のイタリアの歴史の解説。「君主論」自体は再度政治の世界に返り咲こうとして執筆されたものということで、内容自体は後半だけで収まっている。

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2022/10/29

2022/10/29 戦乱の世を生きていくためには君主は恐れられつつ、恨まれないようにせよ。冷徹に手段を選ばず結果を出しながら、臣下の手柄、もの、妻を奪わない。弱みを見せれば大国に攻められ、内部でクーデターが起きる世界では、結果を出していればみんなついてくる。 ★厳正に苛烈に統制...

2022/10/29 戦乱の世を生きていくためには君主は恐れられつつ、恨まれないようにせよ。冷徹に手段を選ばず結果を出しながら、臣下の手柄、もの、妻を奪わない。弱みを見せれば大国に攻められ、内部でクーデターが起きる世界では、結果を出していればみんなついてくる。 ★厳正に苛烈に統制をして恐れられよという教訓は法家に近い。 また君主は侮られてはいけず、判断力に欠けているところを見せてはいけない。みずから判断できる、選択肢の中から選べる、選択肢の中からも選べないものがいて、選択肢の中から選べれば十分でそのために優秀な部下を見極めて採用すべき。意見を言いやすい環境を作り、たとえ居心地が良くとも追従者を重用してはいけない。力のあるものは厚遇し、そうでないものは小出しに報酬を与えるべき。使いづらい人材も使ってこそ。 部下は着々と地を進むものであり、リーダーは大局から未来を見通す必要がある。 幸運の女神は女性であり、果敢に運命に挑戦するものを好む ★自身が君主の判断力が劣っているという評価を下したからこそでてきた話 マキャベリは16世紀のルネッサンス期のフィレンチェの官僚だった。メディチ家追放後の共和制時代に活躍し、自国軍の編成でピザの再領有を実現した。しかし、フランスに対する神聖同盟の結成後、フランスと親密であったフィレンチェに神聖同盟がメディチ家に兵を与え送り込まれた。共和制は崩壊して、マキャベリは失脚した。 ローマ教皇の息子でロマーニャ地方に国を興して、フィレンチェの脅威となったチェザーレボルティア。マキャベリはフィレンチェの使節としてチェザーレと交流を持ち、手本とするようになった。チェザーレは旧領主が反乱を起こすと、強硬手段で治安を回復し恨みを買っていた腹心を処罰し、旧領主と和睦したあとに彼らを粛清してロマーニャ地方を掌握した。

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2022/07/05

君主論とは何なのかが非常にわかりやすく漫画で描かれていた。 この本を読む限り、マキャベリの君主論はなぜ悪書と言われるのかがピンと来なかったので、より詳しく書かれた本を読んでみようと思った。 リーダーは部下に恐怖を与えても人から「奪う」という行為を働かなければ人は離れないという事...

君主論とは何なのかが非常にわかりやすく漫画で描かれていた。 この本を読む限り、マキャベリの君主論はなぜ悪書と言われるのかがピンと来なかったので、より詳しく書かれた本を読んでみようと思った。 リーダーは部下に恐怖を与えても人から「奪う」という行為を働かなければ人は離れないという事には非常に納得した。

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2021/12/25

漫画で読むシリーズの、君主論。 君主論について非常に興味が深まる内容であった。マンゴのため非常に読みやすく入り口としては優れた本なのではないかと感じる。

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2021/03/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「新訳 君主論」を読む前に、当時の時代背景などを知っておきたいと思って購入しました。かなり良かったです♪ 君主論の内容に関する記述は最後にサラリと要約されているだけですが、君主論の導入本としては最高の作品だと思います☆

Posted byブクログ

2021/01/18

君主論を漫画で読める!と言う事で読んでみたわけだが、君主論の内容は20%弱という状態です。 が、この本が言いたいのは過去の失敗から学んだことをマキャヴェリが綴ったものであり、そのために80%ほどを割いてマキャヴェリがどのような時代にどのような人生を歩んだのかが情勢と共に描かれます...

君主論を漫画で読める!と言う事で読んでみたわけだが、君主論の内容は20%弱という状態です。 が、この本が言いたいのは過去の失敗から学んだことをマキャヴェリが綴ったものであり、そのために80%ほどを割いてマキャヴェリがどのような時代にどのような人生を歩んだのかが情勢と共に描かれます。 結果として生まれた彼の「君主論」。 君主論の内容についてはマキャベリズムと言う言葉からは想像できないほど当たり前のことが記載されています。 こんなリーダー居たら組織が腐るよね、と普通に思う事ばかり。 導入としても、そして何を言わんとして書かれた本なのかを読むための本としてまさしく★5です。 詳しく君主論を学ぶ前にこれを一冊読むことで、理解がしやすくなることは間違いないでしょう。

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2020/12/19

なんでも漫画にしちゃうイースト・プレス社の『まんがで読破』シリーズ。 今週は『君主論』を読んでみた。 『君主論』とは、激動の時代に生きたイタリアフィレンツェ出身のマキアヴェッリが書いたいわゆるリーダー論の本である。 この『まんがで読破』シリーズのあるあるのひとつに、「これ、も...

なんでも漫画にしちゃうイースト・プレス社の『まんがで読破』シリーズ。 今週は『君主論』を読んでみた。 『君主論』とは、激動の時代に生きたイタリアフィレンツェ出身のマキアヴェッリが書いたいわゆるリーダー論の本である。 この『まんがで読破』シリーズのあるあるのひとつに、「これ、もうただの著者の伝記じゃん」がある。 今回の君主論もそれ系。 つまり、『君主論』の内容ではなく、マキアヴェッリの伝記を漫画にしたものが本書。 だからこの本のターゲットは、『君主論』の内容をざっくり知りたいという人ではなく、「なぜ、マキアヴェッリは『君主論』を書いたのか」を知りたい人ってことになる。そこは注意して買うべし。 読後感は、悪くない。ちょうど小学校の図書館にピッタリハマる。 サラッと読めて、かつ、いい具合に脳を刺激してくれるからだ。自然と自分の意見が浮かぶような本書のような漫画は、日本の武器だとすらボクは思う。 基本的に、古典として残っている書物というのは、必ず一定の学ぶ点がある。だからこそ、長い時間廃れずに残されているわけだが、古典を読む際に大切なのはその時代背景である。時代背景を知らないまま読むと、何言ってるかわからない文章も多いからだ。 そういう点を補ってくれるのが、この『まんがで読破』シリーズだったりする。 今回の『君主論』もおすすめの理由はそこにある。本書を読んだら原著にあたりやすくなるのは間違いない。ぜひ、原著の前の入門用に読んでほしい。

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2021/10/21

君主論を読む前に大筋を知るために購入。 大体どういう内容なのかを掴むのには十分な内容と思う。 慕われるより恐れられることを選ぶ 恨まれない。そのために人から奪わないこと。 裏切る可能性のある他者に大事を任せない 人に軽蔑されない。そのために判断力を示す。 優秀な部下を手に入れる...

君主論を読む前に大筋を知るために購入。 大体どういう内容なのかを掴むのには十分な内容と思う。 慕われるより恐れられることを選ぶ 恨まれない。そのために人から奪わないこと。 裏切る可能性のある他者に大事を任せない 人に軽蔑されない。そのために判断力を示す。 優秀な部下を手に入れる。そのために人の能力を見抜く力をつける。 未来を予測するため過去の歴史を学ぶ。

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2019/11/27

マキャベリという人がどういう人でどういう経緯で、 君主論を記したのかはよくわかった、 最後に君主論の内容は軽くまとめられてるけど、ちゃんと理解するには、ちゃんと原著をあたらないとダメみたい。 どうやら君主論はチェーザレ・ボルジアという人の影響を強く受けているようで、リーダ...

マキャベリという人がどういう人でどういう経緯で、 君主論を記したのかはよくわかった、 最後に君主論の内容は軽くまとめられてるけど、ちゃんと理解するには、ちゃんと原著をあたらないとダメみたい。 どうやら君主論はチェーザレ・ボルジアという人の影響を強く受けているようで、リーダーたるもの厳格さや威厳を持って部下に当たらなければいけない、というのが一番の核みたい。

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2019/04/10

君主論の内容そのものよりも、マキアヴェッリの伝記的な要素や、当時の歴史の説明が多い気がする。 君主論をきちんと理解するためには、そういった背景もしっかり把握する必要があるのかもしれない。世界史を学んでこなかった自分にとっては結構面倒な作業でもある。 この状態で原本の君主論を読...

君主論の内容そのものよりも、マキアヴェッリの伝記的な要素や、当時の歴史の説明が多い気がする。 君主論をきちんと理解するためには、そういった背景もしっかり把握する必要があるのかもしれない。世界史を学んでこなかった自分にとっては結構面倒な作業でもある。 この状態で原本の君主論を読んで理解できるんだろうか? かといって君主論のまとめ情報をみても身にならない気もする。

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