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犯罪小説家 の商品レビュー

3.2

137件のお客様レビュー

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    11

  2. 4つ

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  3. 3つ

    53

  4. 2つ

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  5. 1つ

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2009/10/07

新進作家、待居涼司の出世作「凍て鶴」に映画化の話が持ち上がった。監督に抜擢された人気脚本家の小野川充は「凍て鶴」に並々ならぬ興味を示し、この作品のヒロインには、かつて伝説的な自殺系サイト「落花の会」を運営していた木ノ瀬蓮美の影響が見られると、奇抜な持論を展開する。待居の戸惑いをよ...

新進作家、待居涼司の出世作「凍て鶴」に映画化の話が持ち上がった。監督に抜擢された人気脚本家の小野川充は「凍て鶴」に並々ならぬ興味を示し、この作品のヒロインには、かつて伝説的な自殺系サイト「落花の会」を運営していた木ノ瀬蓮美の影響が見られると、奇抜な持論を展開する。待居の戸惑いをよそに、さらに彼は、そのサイトに残された謎の解明が映画化のために必要だと言い、待居を自分のペースに引き込もうとしていく。そんな小野川に、待居は不気味さを感じ始め――。全篇に充ちた不穏な空気。好奇心と恐怖が交錯する傑作心理サスペンス!

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2009/10/04

小説を原作にした映画を自分の解釈でかなり強引に展開していく脚本家小野川とその解釈に乗り気ではない原作者待居。 はじめはストーリーがどこへ向かっているのか分からないのですが、全然関係ないと思っていた過去の事件がいろんなところで繋がっていて、読み進めていくと、どんどん結末が知りたく...

小説を原作にした映画を自分の解釈でかなり強引に展開していく脚本家小野川とその解釈に乗り気ではない原作者待居。 はじめはストーリーがどこへ向かっているのか分からないのですが、全然関係ないと思っていた過去の事件がいろんなところで繋がっていて、読み進めていくと、どんどん結末が知りたくなってしまいました。 ところで、殺されかけているのに自分の感じた恐怖を「この感覚、映画にしてぇ〜」と言う小野川の神経、普通じゃない!すごいキャラです。 第一線の作家とか脚本家って、こんなふうに何かにとりつかれたような生き方してるのかも。

Posted byブクログ

2009/10/04

図書館にて。 前半8割のいやな感じが、残りの2割、 ラストで吹き飛ばされる感じ。 読みにくかったけど、驚かされた。

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2009/10/07

「凍て鶴」の話にそんなに魅力を感じなかったし、自殺サイトの話だけで終わってしまったらつまらないな…と、途中からあまり期待せずに読んでいたのだけれど、終盤に山場が来た。まんまと誤解させられていた。誰の話を信じていればよかったのか、シンプルでよかったのに、ひっかき回された気分。落花の...

「凍て鶴」の話にそんなに魅力を感じなかったし、自殺サイトの話だけで終わってしまったらつまらないな…と、途中からあまり期待せずに読んでいたのだけれど、終盤に山場が来た。まんまと誤解させられていた。誰の話を信じていればよかったのか、シンプルでよかったのに、ひっかき回された気分。落花の会とは関係ないけど、部屋はきれいに片づけておこうと思った。

Posted byブクログ

2009/10/04

「火の粉」以来すっかりお気に入りになってしまった作家さんの一人です。・・・・が!期待しすぎたか・・・。 自殺を題材にしたダークなテーマに加え、小野川のキャラがうんざり。嫌悪感さえ感じてしまい、そのへんは主人公にかなり感情移入してしまった。 個人的には体調がよくない時期に読んだのも...

「火の粉」以来すっかりお気に入りになってしまった作家さんの一人です。・・・・が!期待しすぎたか・・・。 自殺を題材にしたダークなテーマに加え、小野川のキャラがうんざり。嫌悪感さえ感じてしまい、そのへんは主人公にかなり感情移入してしまった。 個人的には体調がよくない時期に読んだのもあるのか、とにかく読まなくてもよかったなってくらいの読後感。 次に期待。

Posted byブクログ

2011/07/16

面白い!と感じたわけではないのに、なぜかページをめくる手が止まらず、ついつい徹夜してしまいました。「凍て鶴」という小説が映画化することになり、その原作者と脚本家が顔を合わせます。そしてその脚本家が「凍て鶴」にネット心中を主催する「落花の会」の影を見出したところから、「落花の会」の...

面白い!と感じたわけではないのに、なぜかページをめくる手が止まらず、ついつい徹夜してしまいました。「凍て鶴」という小説が映画化することになり、その原作者と脚本家が顔を合わせます。そしてその脚本家が「凍て鶴」にネット心中を主催する「落花の会」の影を見出したところから、「落花の会」の謎に迫るミステリーです。ミステリーといっても、明らかに怪しい人が早い段階で提示されており、その人が黒なのか白なのかを明らかにするという趣向なので、どちらかといえばサスペンスやホラー色が強い感じがします。それにしても見事にどの登場人物にも共感できませんでした。なのにどんどん読んでいけるのは、ホラー映画を見てるような感覚になったからだと思います。ここでやめちゃうと結末が気になって寝れない…みたいな。でも最後まで一気に読んじゃって正解でした。ラストの閉めかたとタイトルの意味がわかると、上手いなと感じさせられました。この著者の本はこれが初めてなのですが、これからも読んでみたいです(^^♪思いきり余談ですが…去年ミレイの「オフィーリア」というシェイクスピアを題材に扱った絵を見に行きました。池で入水自殺した女性の絵なのですが、すごく美しくて印象に残っているので、この本を読んでいるときに常にその「オフィーリア」を思い浮かべてました。脚本家の小野川は好きになれない人物でしたが、池に浮かぶ木ノ瀬蓮美に惹かれる気持ちはなんとなくわかるような気がします。

Posted byブクログ

2009/10/04

待居涼ニが、「凍る鶴」日本クライム文学賞を受賞。映画化が決まる。監督・脚本を奇才小野川がやることになる。小野川はスリラー人気脚本家。 「凍る鶴」の背景に自殺サイトの主催者の死体が発見された多摩沢公園の池を感じる。自殺サイトを調査開始。ノンフィクションライターの今泉(女)に調査依頼...

待居涼ニが、「凍る鶴」日本クライム文学賞を受賞。映画化が決まる。監督・脚本を奇才小野川がやることになる。小野川はスリラー人気脚本家。 「凍る鶴」の背景に自殺サイトの主催者の死体が発見された多摩沢公園の池を感じる。自殺サイトを調査開始。ノンフィクションライターの今泉(女)に調査依頼。 封鎖された掲示板を読み直し。蓮見のまわりの幹部で落花していないのを探す。待居のことを元メンバーが、パンジーと呼ぶ。車の運転席にいたと証言。 今泉はフリーメールのアドレスを使い、当時の蓮美の落花した場所の森を教えてもらう。発見した穴には500万円の札束。中は酸欠状態。で死亡。 待居と小野川が探しに行く、死体を発見。待居が自殺サイトのメンバーであり、幹部を殺したメンバーであるのが小野川にばれる。 逃げる、小野川を殺そうとするが失敗。小野川は笑っている、感じた恐怖を映像化した。待居も映画が見たいと思う。 映画は原作と全く異なる心中で終わる。映画館に通う待居を不信に思う刑事。次の作品のタイトルは、犯罪小説家。

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2009/10/04

前半から中盤にかけて,進み方が遅いかな,と思いながら読んでいたのですが,後半にかけての展開はさすがです。 また,終盤のまとめかたがなんとも言い難い半端なニュアンスで終わらせているのも,結果的には上手い終わり方になっているように感じられる。

Posted byブクログ

2009/10/04

正直読み続けるのがつらかった。自殺サイト「落花の会」とかハンドルネームの安易さとかがなんかねぇ〜と言う感じ。最後の終わり方も安易すぎる。登場人物が少なすぎて、二転三転しても、話の筋に意外性がない。

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2009/10/07

面白いかツマラないかで言うとならば...面白い。 でもなんか違うんだよなー。余りにも登場人物が 少ない(ストーリー中で動いてる人物)から、自ずと 犯人が浮き彫りになってくるというハンディキャップ を課した部分を差し引いても...やっぱりモノ足りない。 「火の粉」もそうでしたが肝...

面白いかツマラないかで言うとならば...面白い。 でもなんか違うんだよなー。余りにも登場人物が 少ない(ストーリー中で動いてる人物)から、自ずと 犯人が浮き彫りになってくるというハンディキャップ を課した部分を差し引いても...やっぱりモノ足りない。 「火の粉」もそうでしたが肝心の狂気に至る順番や その工程(?)が雑な気がするんですよね。そこを サラって流す?みたいな。 きっと意図してるんでしょうけどね。

Posted byブクログ