1,800円以上の注文で送料無料

勝間和代の日本を変えよう の商品レビュー

3.8

71件のお客様レビュー

  1. 5つ

    16

  2. 4つ

    22

  3. 3つ

    21

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2009/10/04

政治とか経済とかにはこれまであまり積極的な関心を持とうとしていなかった私ですが(関心はあるにはあるのですが「私が考えてみたところで仕方がない」という,やや無気力な態度で過ごしていました…),この本を読むことが今世界レベルで起きている問題に目を向けるきっかけになったし,日本が抱える...

政治とか経済とかにはこれまであまり積極的な関心を持とうとしていなかった私ですが(関心はあるにはあるのですが「私が考えてみたところで仕方がない」という,やや無気力な態度で過ごしていました…),この本を読むことが今世界レベルで起きている問題に目を向けるきっかけになったし,日本が抱えるようになった困難な状況に対してもいろいろな気付きを得ることもできて,私にとってとても有意義な1冊でした。 職業柄すごく気になったのは,勝間さんと雨宮処凛さんとの「脱・ワーキングプア対談」。 P.202-203で,「フリーターと正社員の分かれ道」みたいなテーマの話が出てくるのですが(引用した方が正確だし手っ取り早いのですが,著作権の問題もありますし私なりに要約して書いてみますね…原文が気になられる方はこの本をぜひ直接お読みください),フリーターと正社員の分かれ目は学歴や出身大学による部分ももちろん影響してくるけれど,コミュニケーション能力によって左右される面もある,といった意見が書かれているのです。そして,以前は採用時点でそこまで求められていなかったであろうコミュニケーション能力がこの10年くらいで突然重視され始めたように思える,と…。 本文のほうでは,教育の機会均等への模索とか現在行われているキャリア教育への疑問といった文脈で話が進んでいるのですが,私にとっては「就労にあたってコミュニケーション能力が重視されるようになってきた」ということをこの問題意識の高いおふたりも感じていらっしゃるのだということがとてもショックだったというか,薄々感じていたことに思いっきり直面させられた衝撃はとても大きかったのです。 コミュニケーション能力に生来的に難しさを抱えているこどもたちや若いひとたちと関わらせていただくことの多い私,実際に思うように就労できないで苦しんでいる患者さんと診察室でしょっちゅうお会いしています。彼らには「ありのままでO.K.」ってお伝えしたいし,それがうまく伝わって自己効力感を取り戻してくれるひとたちも多いけれど,なかなか仕事に就けなくてまた徐々に自信が揺らいできたりすることもよくあって。 コミュニケーションは得意ではないけれど,きちんと丁寧に何かを仕上げたり揃えたりすることには優れている…そんな能力が重要視されるような職場は,どんどんオートメーション化によって奪われていっているんですよね。人間が手間暇かけて仕上げた一点ものよりも,機械が均質に大量生産したもののほうが重宝される世の中になってきていることも影響しているのかもしれません。手軽さや簡便さが重視されて,じっくり待つことも苦手になっている…社会全体から何かしらそういう印象を受けているのは私だけでしょうか。 上手に立ち回るのは苦手で人付き合いは不器用だったりするけれど,実直で丁寧で責任感の強い,そんな彼らの持ち味がうまく活かされる形で,自立できるだけの収入を得られるような仕事にきちんと就けるために,私には何ができるだろう? そんなことを考えさせられた1冊でした。

Posted byブクログ

2009/10/04

少しずつでも、日本をいい方向に変えるよう行動しようという想いが湧きました。勝間さんの名前が売れた今だからこそ、こういう本が出せるんだな。世の中を変えるためには、名前を売ることは有効ですね。 勝間さんの提言メモ…1、一人でも多くの人が投票しましょう。2、政府の情報公開と数値目標をも...

少しずつでも、日本をいい方向に変えるよう行動しようという想いが湧きました。勝間さんの名前が売れた今だからこそ、こういう本が出せるんだな。世の中を変えるためには、名前を売ることは有効ですね。 勝間さんの提言メモ…1、一人でも多くの人が投票しましょう。2、政府の情報公開と数値目標をもっと充実させましょう。3、終身雇用を考え直し、柔軟な雇用体制をもっと検討しましょう。4、家族政策費の対GDP比率を現状の0.7%から1.4%に倍増させましょう。5、家族省を創設し、縦割りになっている家族施策を統括しましょう。6、総労働時間を規制し、ワークシェアリングを導入しましょう。7、女性に対する統計的差別を撤廃しましょう。8、税制において、配偶者控除の金額を引き下げ、子どもの扶養控除の金額を引き上げましょう。9、保育園の待機児童ゼロを目指しましょう。10、非嫡出子と嫡出子の差別を撤廃しましょう。11、パパ・クォーター制を導入しましょう。12、正規雇用と非正規雇用の均等待遇を実現しましょう。13、最低賃金の引き上げを図りましょう。14、もっと予算を使うことで公教育を充実させましょう。15、個人も収入の5%以上を寄付に、5%以上の時間を社会貢献に充てましょう。

Posted byブクログ

2009/10/04

勝間信者になるのはどうかと思うけど、例えば大学生がこの本読んで真に受けるっていうのは結構いいことなのかもなあと思った。世の中、結構変えられるものなのかもしれないとまず思う事は大事だし。

Posted byブクログ

2009/10/07

問題解決のプロを自称する勝間本を初めて読む。 男女共同参画社会実現に向けての提言は新しくないが、本当に困らないと問題は解決しないというのはうなづける。 でもやっぱりエリートの思考だなと思いながら、現代の貧困、正規雇用と非正規雇用、ワーキングプアについての 雨宮処凛との対談は興...

問題解決のプロを自称する勝間本を初めて読む。 男女共同参画社会実現に向けての提言は新しくないが、本当に困らないと問題は解決しないというのはうなづける。 でもやっぱりエリートの思考だなと思いながら、現代の貧困、正規雇用と非正規雇用、ワーキングプアについての 雨宮処凛との対談は興味深い。 資本主義の限界について、NYのレポートも参考になった。

Posted byブクログ

2009/10/04

私は、第1章の「若者が暗い国」の項目で感じたのは、何故若者が元気をなくしていたのかという所です。 たとえ仕事を失ったとしても、(私は)「まだやる気がある」という気持ちでいっぱいですが、読んでみるると「なぜやる気をなくしていったのか」を感じることがある。 そうなると、このま...

私は、第1章の「若者が暗い国」の項目で感じたのは、何故若者が元気をなくしていたのかという所です。 たとえ仕事を失ったとしても、(私は)「まだやる気がある」という気持ちでいっぱいですが、読んでみるると「なぜやる気をなくしていったのか」を感じることがある。 そうなると、このままだと若い世代の雇用が薄れると共に、「何のために働くか」という意義そのものが危ういのである。 そのためには、この本を実際に読んで、「なぜそうなったのか?」と言うことを頭に入れて考えるべきである。 この一冊は、若い世代の未来を変えるヒントが多く盛り込まれているので、是非とも読んで欲しいのである。

Posted byブクログ

2009/10/04

大きく出たなというタイトルの当本。 最近大人気の勝間和代が、漫画家西原理恵子や運動家雨宮処凛と対談する!という企画に、思わず手に取ってしまいました。 在学中に母になり、シングルマザーで子育てをしてきた勝間さんと、戦場カメラマンの元夫と死別、やっぱりシングルマザーな西原さんによる、...

大きく出たなというタイトルの当本。 最近大人気の勝間和代が、漫画家西原理恵子や運動家雨宮処凛と対談する!という企画に、思わず手に取ってしまいました。 在学中に母になり、シングルマザーで子育てをしてきた勝間さんと、戦場カメラマンの元夫と死別、やっぱりシングルマザーな西原さんによる、日本でひとりでお母さんをやることへの言及は、自分とは別の世界の話、なんて思っている人にも適度に毒舌で分かりやすくてありがたいです。 しかしやっぱり、現状「問題!」なんてされてるものの一番の問題は「予算がない」ってことなのね。

Posted byブクログ

2009/10/04

勝間さんはあまり好きではなかったんだけど、食わず嫌いもいけないので読んでみました。なかなかいいこと言ってるジャンっていうのが第一印象でした。我々の世代で本気で日本を変えよう・・・いやまずは地域を変えよう・・・いやまずはサークルの仲間の意識を変えてみようと思いました。 はっきり言...

勝間さんはあまり好きではなかったんだけど、食わず嫌いもいけないので読んでみました。なかなかいいこと言ってるジャンっていうのが第一印象でした。我々の世代で本気で日本を変えよう・・・いやまずは地域を変えよう・・・いやまずはサークルの仲間の意識を変えてみようと思いました。 はっきり言ってテニスをする人達ってゴルフと違いあまり裕福な人は少ないと思うんだけど。貧困ってさ目の前のものしか見えなくて、先を見る余裕がないっていうか、結局、人の優しさや親切なんかより自分が自分の家族さえよければ良いっていうふうに思っちゃうんだよね。 そんなんで私のかつての友人もそうだった・・そんなふうに騙されてみな大人になっていくんですね! せめてWATERの人間だけは意識改革してもらいたいな! こんな文章なんかも読んでもらえてないとおもうけどまあいいか!

Posted byブクログ

2009/12/31

 筆者の論点は主に3点。?世代間意識ギャップの広がり、特に若年層の悲観思考の高まり、?男女共同参画の推進、?ワーキングプア問題への理解。?については全く同感で、自分なりに問題意識をずっと抱きながらなかなかこのような言説にめぐり合えなかったが、これもマスコミの高齢化と理解できる。思...

 筆者の論点は主に3点。?世代間意識ギャップの広がり、特に若年層の悲観思考の高まり、?男女共同参画の推進、?ワーキングプア問題への理解。?については全く同感で、自分なりに問題意識をずっと抱きながらなかなかこのような言説にめぐり合えなかったが、これもマスコミの高齢化と理解できる。思い返せば、日本では既に50歳以上が有権者の過半数を超え、「社会保障改革の最終電車のベルが鳴った」との記事を目にしたのは2〜3年前だった。最早世代間闘争とも言える視点に加え、筆者は前半世代ビジネスマンに自己研鑽の必要性を説く。日本のビジネス力が低下しているのは、私は企業の持つ伝統的な教育力や教育システムがこの10年で大きく変質したことも一因と考えるのだが、自ら学ぶことは生涯必須と反省。見方によっては時代が厳しくなった故に、安易な「おじさん化」が避けられる、と考えることもできる。  ?男女共同参画については、筆者は時に過激に女性のビジネスシーン進出を説く。女性の社会進出と少子化歯止めが日本の経済成長に必要であることは論を待たないし、男性の「共同参画」が欠かせないのも当然なのだが、筆者の手法には疑問がある。感情的な主張は女性の溜飲をおろす効果はあっても、白けている男性を議論の場に引き込む効果は無い。なぜなら、男性が逆の立場で感情的に主張することは、既に許されない空気があるからである。そのことを文中の出版社の方も指摘しているのでは、と思うのだがどうだろう?  日本の男性を甘えん坊に育てているのは日本の母親陣なのだし、長期雇用を選ばないのも女性なのであって、日本社会に女性の意見は充分に反映されているし、特にここ数年女性は諸産業からマーケッティング的にも注目されている。むしろ女性側のコンセンサスこそが男女共同参画の実現には必須だと思う。また、125Pのジェンダーエンパワーメント指数比較で、イタリア・スペインのような出生率の低い欧州主要国が採り上げられていないことも指摘しておきたい。伝統的社会規範の強かった国ほど、出生率低下に喘いでいると分析すれば、変革にはもっと違う方法論が必要と言えないだろうか。  ?ワーキングプア問題は、下から見ると階級問題だし、上から見ると自助努力不足と写る。ただこれは、今に限らずマルクス登場以来の論争なのだし、欧州諸国が左右の中庸に道を見出してきた歴史を振り返れば、日本も社会政策の角度を適切な中道に持っていくべきか、と思う。ただそれには左側の政治勢力が弱い。先人達が血を流して獲得してきた、普通選挙制民主政治なのだから、低所得層も政治的発言を得る努力すべきと思う。例えば社民党や共産党は本当の政治活動をしているのか、次回総選挙で評価されるのではないか。■

Posted byブクログ

2009/10/07

女性の日本社会での立場を改めて考えさせられ、一時暗くなった。しかし、それを改善していこうとする勝間さんの理知と行動力に、この人と同時代を生きられてよかったと。私も出来る範囲で頑張っていこうと思う。

Posted byブクログ

2009/10/04

さてさて、久し振りに勝間和代さんの本を 読みました。 本当はもっと新しい本も色々と読みたいのですが 残念なことに今は時間を割けないので 三週間後に持ち越します。 そんな勝間さんの本ですが ビジネスマンのマニュアル本というイメージが強いかと思いますが この本は日本が資本主義の中...

さてさて、久し振りに勝間和代さんの本を 読みました。 本当はもっと新しい本も色々と読みたいのですが 残念なことに今は時間を割けないので 三週間後に持ち越します。 そんな勝間さんの本ですが ビジネスマンのマニュアル本というイメージが強いかと思いますが この本は日本が資本主義の中で後でどうなるべきか という事についてかいてあります。 すごく共感するところもあって もっともっと、書きたいのですが 三点だけ。 ・あんまり売れなかったみたいです。 他のビジネス関連の本に比べて売れなかったみたいです。 残念な事ですね。 今の若者は〜っていう事をよく年を重ねた方が言いますが 今の若者は、社会がどうあるべきか、日本が どうあるべきかというところにあまり関心がないようです。 私自身も社会がどうあるべきかについては 考えますが、日本がどうあるべきかについては 考えはしても行動を取るかは分かりません。 というのはあまり、日本自体に執着がなくて 将来を日本で過ごそうかどうか検討しているところだからです。 自分自身を世界市民だと捉えているので、日本に住む事に こだわってはいないからですね。 その結果として、日本に見切りをつける事があるかもしれないですしね。 シンガポールの所得税が最高で20%って聞いたら 心揺らいじゃいますよw ・スカート 女性がスカートをはかなくなったという行があったのですが それは個人的には残念だなぁと思います。 女性は男性っぽい服装もできるけれど 男性が女性っぽい服装をする事は社会通念上 あまり良しとされていないので、女性はその女性にユニークな 部分を活かしたらよいのになと純粋に思います。 ・幸せについて 勝間さんは1500万くらいまで、幸せと収入は相関すると よく言っています。 私の考えでは幸せは自由がある事で お金があるとその自由が手に入りやすくなるのかなぁと思います。 実際どうなのか分からないですけどね。 ビジネス関連の本ではないですが 読んで損はない一冊。

Posted byブクログ