勝間和代の日本を変えよう の商品レビュー
第1章 若い人が暗い国 悲観と楽観 (I)職場の憂鬱 「勉強法ブーム」が示すもの かなり「やばい」日本のビジネス力 効率のよさと競争力のバランス ほか (II)3つの変化 1情報の革命 2「クリエイティブ」の必要性 3フリーランス志向の高まり (III)若者た...
第1章 若い人が暗い国 悲観と楽観 (I)職場の憂鬱 「勉強法ブーム」が示すもの かなり「やばい」日本のビジネス力 効率のよさと競争力のバランス ほか (II)3つの変化 1情報の革命 2「クリエイティブ」の必要性 3フリーランス志向の高まり (III)若者たちを明るくしよう 第2章 西原理恵子さんと、最強ワーキングマザー対談 女の人は働いたほうがいい スカートは、はかない 日本は子どもに冷たい国 ほか 第3章 女性が産める、働ける国へ 無関心なマジョリティ 空気の差別 女性を「こき使う」戦略 ほか 第4章 雨宮処凛さんと、脱・ワーキングプア対談 違う世界の話 ノルマで命が奪われる 絶対だれかがキレ始める ほか 第5章 NYで考えたポスト資本主義 インセンティブ体系の不全 NYの最新風景 グローバリゼーションの行き詰まり ほか 勝間和代の日本を変えよう 15の提言 (勝間さんのイメージで言うと)アメリカのビジネス現場は、何かお願いした時、反応が返ってくるスピードが2,3倍違う ・勉強本のブームの背景には、このままでは日本は国際競争に負けてしまうぞ、という危機感が書き手にも読み手にもあると強く感じる ・ネットはメディアではなく、蒸気機関のような生産性に対する革命 ・「社内改革ができる人」とは「会社を辞めることができる人」 ・貧困は「教育」と「お金」で治せる ・配偶者が家事に協力的かどうかは、引いてみなければわからないくじのようなもの 家族問題に対しては、どの省も最終的には責任を持っていないので、日本にも「家族省」が必要 ・フリーターは平均年収106万なので、結婚や子どもをあきらめている人が本当に多い(雨宮さんの発言より) ・いい大学を出ても就職できない人というのは、コミュニケーション能力の問題と言われている(雨宮さんの発言より) ・日本は、ハイ・クラスの人たちのリーダーシップが弱いので階級が低い人たちを守る仕組みになっていないのに、雇用の流動性が低いため階級移動が容易ではない、というアメリカ型とヨーロッパ型の両方の欠点を保有している ・地政学の視点から考えると、日本はたまたま水に囲まれ、たまたま温和な気候で、風土病も無く、そして(石油のような)天然資源がなかったことが幸いして、発展すべき地政学的条件を持っていた ・いまの資本主義が単なるリターンという価値観で暴走しがちであることの背景は、資本家の構造が細分化されすぎており、会社が誰の持ち物で、どのような意思決定で動くのかわかりにくくなっていることにある 本書はある意味問題提起の嵐(汗)。 「少子化」「教育」「男女共同参画」「正規・非正規雇用」「生活保護」etc...。 おまけに最後には「ポスト資本主義」についてまで言及されてらっしゃいます(汗)。 まさに「Lifehacking Japan」のサブタイトルにふさわしいテーマの広げっぷり。 ◆ただ、大事なのは、私たちがそれぞれ「問題を問題としてキチンと認識しているか」ということ。 こうして「勝間和代」という現代日本のiCon(?)が、真正面から問題提起すること自体に、本書の替えがたい価値があると思います。 (・・・むしろ、勝間さんだからこそ、このテーマで本が出せたというハナシもありますが(汗)。) ◆その中でも特に、雨宮処凛さんとの対談部分(「脱・ワーキングプア対談」)は、私にとって知らないことだらけでした(お恥ずかしい)。 付箋もかなり貼りまくったのですが、この部分はデリケートな問題でもあり、抜き出すのが難しかったので、その章の最後に記載されていたサイトをご紹介しておきます。 反貧困ネットワーク 派遣ユニオン フリーター全般労働組合 ◆一方、西原理恵子さんとの対談は、雨宮さんと比べるとなごやかというか、お互いの元パートナーのお話や、お子さんのお話が中心。 二人の幼子を持つワタクシとしても、うなずきまくりでした(笑)。 とりあえず、「九州男児と一人っ子は、娘のだんなにもらうな」(?)なんだそうです(詳しくは本書を(笑))。 なお、最後のページに西原さんの爆笑マンガがあって、そこで吹いたのが、最後のコマの次のフレーズ。 西原からのアドバイス 次は嫁をもらえ テラワロスwww ◆本書の最後にはこうあります。 この本は、これから社会を変えていきたいという私の宣言文のようなもので、ある意味、スタート台です。 そう、勝間さんから投げかけられたテーマに対し、私たちはどのように考え、どのように行動していくか。
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特に、西原さんとの対談は傑作!大爆笑だった。本当にたくましいお二人。男性陣がびびるのもわかる。私もびびった。 勝間さんは立場的に「若者よ、海外へ出よ」とは言いづらいのだろうか?日本を変えようとはいえ、日本でずーっと暮らしている人たちに対して提言してもリアクション薄いのではないか...
特に、西原さんとの対談は傑作!大爆笑だった。本当にたくましいお二人。男性陣がびびるのもわかる。私もびびった。 勝間さんは立場的に「若者よ、海外へ出よ」とは言いづらいのだろうか?日本を変えようとはいえ、日本でずーっと暮らしている人たちに対して提言してもリアクション薄いのではないかと思った。 一家の大黒柱ががんばるというのはいかに危険か、ぴんと来てない人も少なくないんじゃないか?少なくとも私の周りは、働く女性、主婦している女性含め、将来的には旦那の収入でやってくしかない(もはやあきらめ?)と語っている人が多い気がする。 今まで日本の家庭がそうだった、ということもあるけど、他の国では共働き家庭が多いんだよ、ということを知れば、ちょっと考え方が変わるんじゃないかな。あくまでも一意見として、勝間さんから提言してみたらいいのにな、と思った。ものすごーーーーく反響ありそうだけど、それだけ影響力のある人だからね。
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アファーマティブ・アクション、グラミン銀行のマイクロファイナンス、ジェンダー・エンパワーメント指数。。。様々な事に触れています。社会&個人の女性意識がかわらんと日本は変わらないんだ、そんなメッセージを感じます。
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貧困問題、女性差別問題、資本主義の問題に開発途上の問題など様々な問題を指摘しつつ、それに対してなにができるのが具体的に書かれている。問題指摘が鋭く、さらにそれに対する解決策も具体的であるため、なるほどと思ってしまう。説得力があり、議論がうまく集約されていてわかりやすい。西原さんと...
貧困問題、女性差別問題、資本主義の問題に開発途上の問題など様々な問題を指摘しつつ、それに対してなにができるのが具体的に書かれている。問題指摘が鋭く、さらにそれに対する解決策も具体的であるため、なるほどと思ってしまう。説得力があり、議論がうまく集約されていてわかりやすい。西原さんと雨宮さんとの対談もある。様々な日本が現在抱えるような問題や世界の貧困問題などをを自分の問題としてとらえることができるか、勝間さんのようにその問題に向かって解決策を考え、自分が突き進んでいけるかの視点が今必要とされているのだと思う。 ストッキングは管理コストが高いと西原さんとの対談で話されていたが、確かにその通り。
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相変わらずカチンと来る言い方もあって絶対この人好きにはなれないと思うけど、読むと勉強にはなる人ですね。 男性と女性が教育を平等にされているのに、女性が下手すりゃ大学卒業前に家庭に入ること、これって教育費の無駄遣い。そう言われると、「確かに」って思いました。もっと働けるのに、働か...
相変わらずカチンと来る言い方もあって絶対この人好きにはなれないと思うけど、読むと勉強にはなる人ですね。 男性と女性が教育を平等にされているのに、女性が下手すりゃ大学卒業前に家庭に入ること、これって教育費の無駄遣い。そう言われると、「確かに」って思いました。もっと働けるのに、働かない。女性の方が能力が高いとこもあるのに、子供育てながらだったりすると働きにくさも相まって全然そういったとこが活かされてない。で、正社員で働けずめちゃめちゃ頭の切れる人が弁当屋のおばちゃんになってたりする。それじゃ日本は良くならない、と。 ただ、そんなことばっか言ってたらピリピリしないかなぁ、とも思いました。本の中で、「女性をこき使う戦略」を進めるべきだって筆者は言っているけど、それが女性が望むことなの?ってのも思います。べき論は適材適所ってことでそうかもしれないけど、女の子はフニャーってしてくれててもいいとも思う。男側が、そうさせてあげられる自分であればいいわけだから。 男が家事を「手伝ってあげようか?」って言う。 これが違うのはそうだよな、と思いました。手伝うんじゃ、まるでやらないことが前提になってるみたいじゃんか。1人暮らしをしてれば「自分の生活の中で家事なんてやって当たり前」で、仲間内もそういう認識の奴の方が多いように思うけど、世の中的には違うのかな。でも、これって大事なことだと思うんで自分も気をつけておきたいと思いました。 あと、高齢者対策費と家族対策費の差。政治家にとって、自分たちの周りみんなが高齢化してって他人事じゃない高齢者対策と、一通り自分達の世代は終わってる家族対策で、高齢者対策が優先されるのはわかるし、そっちも大事な問題だろうからしょうがないのかもしれないけど、このまま若者にそのしわ寄せが来るってんじゃ若者はボロボロだ。労務管理がキツくて生活残業ができない人と、全く逆に残業させられまくりで会社の歯車としてラットレースを死ぬまで続けざるを得ない人と、働けない人。 どう考えても今のままじゃ改善される兆しは見えないし、何年か後が正直怖いです。このまま何年も何も考えずに親のすねかじって暮らしてる人が、あぶれてくる世の中になる。格差がどんどん広がって、競争し続けないと、学び続けないと何も前に進まない、どんどん追いてかれる、働いても働いても出口の見えない世の中になる。でも、家族もいたりするし目の前の生活を維持する為に働かなきゃいけない現状を甘んじて受け入れざるを得ない、そんな状況になるんじゃないかって思います。それはわかるし、認識しておかなきゃいけない現状だとも思います。 ただ、やっぱり書き方がなんか好きじゃない。 「○○と言うと、△△と言う方がいるのですが、、、」っていうのが多すぎる。勝手に仮想の敵を作って頑張って戦ってるような印象があって、誰もそんなこと思ってないんじゃん?とか思えるような反論もあったりして違和感がありました。自分の考えはこうです、だけでもいいのに。 あと、「自分の本の宣伝をするつもりはないのですが」って言いながら他の本からの引用や「詳しくは○○の本で」的な表現が多いのも読みにくかったです。じゃぁ、言うなよ。この本だけ読んでもわかんないじゃん、とか。 なんか、読みやすい文章を心がけてるようには思えず、相手の目線がどこに向いてようが自分の言いたいことを言う、宣伝宣伝、て印象が強かったです。そんなに売りたいのかなとか思って心から納得はできなかった。 いいこと言ってるとは思うんだけど。 もうちょっと読みたい書き方なら、もっといろいろ読むんだけどな~。 そんな本でした。
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対談、良かったっすねぇ(笑) 西原理恵子さん、まぁじゃん放浪記の時から大好きだったんですよねぇ。 読み終わって、ふと、勝間和代さんの言いたいことって、 一番前の4つの原則と、後ろの15の提言なんじゃないかなーと思いました。 その補足説明として、真ん中の対談やデータがあるのでは...
対談、良かったっすねぇ(笑) 西原理恵子さん、まぁじゃん放浪記の時から大好きだったんですよねぇ。 読み終わって、ふと、勝間和代さんの言いたいことって、 一番前の4つの原則と、後ろの15の提言なんじゃないかなーと思いました。 その補足説明として、真ん中の対談やデータがあるのでは?と。 だから、まず、このマインドマップを見てください。 それで、賛成できない!とか、勝間和代さんそんな言うの?って思ったら、 本文からその根拠を探して欲しいのです。 その結果、「なるほど」でもいいし、「やっぱり反対」でも良い。 でもね、他の人にどう思われようと。。。 「私はこう思います!!」 って、言える事がすごいんだと思う。 それって、本当は、勝間和代さんじゃなくても、出来るんだよね。 私にも、あなたにも(^^)
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良くも悪くも資本主義の申し子で、知的で論理的なある意味最強パターンの女性、それがよく表れている。 全員がこの人のようにはなれないし、あんまりこういうタイプの人が増えると資本主義社会としてはプラスかもしれないが、心の余裕がなくなりそうだ。 決して女性が今のままの労働条件で良いとは僕...
良くも悪くも資本主義の申し子で、知的で論理的なある意味最強パターンの女性、それがよく表れている。 全員がこの人のようにはなれないし、あんまりこういうタイプの人が増えると資本主義社会としてはプラスかもしれないが、心の余裕がなくなりそうだ。 決して女性が今のままの労働条件で良いとは僕も思わないし、家庭参加できない男性が当たり前の社会が良いわけではない。感覚的な感想で申し訳ないが素直な気持ちはこの人にいい加減さがないということが気後れさせる原因になっているのだと思う。 私たちは勝間和代が提唱するストロングでお金がたくさん稼げることが必要という資本主義体質の価値感から、違う次元にシフトしないといけないのだと思う。
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勝間和代は、ライフワークとしている男女共同参画、少子化対策や、若年層の貧困問題について書いている。 エッセンスは以下のとおり。 日本人ビジネスマンは、米国ビジネスマンと比べ、2~3倍スピード感が違う。それは、競争がアメリカでは激しいから。すぐに他の人が社員になるから。 今後の日本...
勝間和代は、ライフワークとしている男女共同参画、少子化対策や、若年層の貧困問題について書いている。 エッセンスは以下のとおり。 日本人ビジネスマンは、米国ビジネスマンと比べ、2~3倍スピード感が違う。それは、競争がアメリカでは激しいから。すぐに他の人が社員になるから。 今後の日本にはクリエイティブな仕事しか残らない。 改革者は会社をやめる覚悟が出来る人。 出生率回復した国は、女性の労働率と出生率は比例している。 家族省を作れ。そうしないと日本で家庭政策が重点的にできない。現在は、担当省庁が分かれており、集中的な施策が行えない。 フリーター、若年者の雇用の話になると、中高年は精神論的になってしまい、制度の話にならない。 企業の不正実態をweb等に航海するべき。これをネットワークを駆使してやる必要有り。各労働組合等が個別にやっても非力だ。 「反貧困ネットワーク」のwebサイトみよ。 これまでは、資本家vs労働者であったが、21世紀は、労働者も株式を持ったりして、労資が一体化していく。
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■概要 勝間さん本。えー、男女共同参画、少子化問題、貧困対策、ポスト資本主義など、社会面でのさまざまな課題を取り上げ、提言するという内容です。 一番の見所は西原さんとの「ワーキングマザー」対談。 ■仕事に活かせる点 結婚とか出産とか、この先の自分の働き方や暮らし方について考える...
■概要 勝間さん本。えー、男女共同参画、少子化問題、貧困対策、ポスト資本主義など、社会面でのさまざまな課題を取り上げ、提言するという内容です。 一番の見所は西原さんとの「ワーキングマザー」対談。 ■仕事に活かせる点 結婚とか出産とか、この先の自分の働き方や暮らし方について考えると、 色々知らないことばかりだし、想像力が欠けてるなあなんて感じます。 勝間さんは何か、使命のようなものを感じてるんじゃないでしょうかね。 力強いです。 これからのことをゆっくり考えてみたいなあと思うこのごろ。 余談ですが・・・ 勝間さん、twitterでフォローしてたんですが、あまりの情報発信量に他の人のつぶやきが流れてしまうので止めました。笑 (さわ)
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2010/3/1 Chaboなどの寄付活動を実践していることは 評価に値する。口で言うのは簡単だが実践するのはエライ。 言っている内容は抽象的でいまいち響かないが、 行動で示している。
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