魔王 の商品レビュー

伊坂幸太郎【著】

2011/09/28

強大なものに一人で立ち向かっていく姿がカッコイイ。かなりの意志の強さが無いと出来ない事だから。流れをせき止める方でもなく、流れに流されない様にする方でもなく、自分は洪水に流されてしまう一般大衆なのだろうなぁと思う。政治的要素が強いだけに、真面目な内容でしたけど普通に面白かったです。

2009/10/04

雨の中、千葉さんが登場した時点で主人公の行く末が予想できるという出オチ。

２部構成のうち前半は小難しいこと書いてますが、オススメは後半。
伊坂幸太郎は元気な女性視点のストーリーを書くのが本当に上手いです。
読後感が素晴らしいです。
「終末のフール」みたいなエンディングが好きな人にはハマると思います。
あと、韓国ドラマの原作本、ではないです。

2009/10/04

キーワードは…超能力、平和、政治、ファシズム、宮沢賢治、競馬、金…かな。
考えろ考えろマクガイバー！！

○気になった言葉たち○
「無自覚に、無為に時間を費し、そのくせ、人生は短い、と嘆く。――彼らは無料の娯楽で、毎日を過ごす。テレビとインターネットだ。豊富な情報と、単調な生活から生まれてくるのは、短絡的な発想や憎悪だけだ(p.50)」
「外で、誰かが出血したとき、『出欠の止め方』とか携帯電話で調べるのか？その場ですぐ対処できる奴が本物なんだよ。ネットの情報でも何でもいいけどな、頭にちゃんと入ってなけりゃ知識でも知恵でもないぞ」
「俺が思っているよりも容易く、ファシズムは起きるんじゃないか(p.146)」
「人は、自分の得たものを、自分だけが得た物と思い込むというわけですよ――特別なのは自分だけではないのに、です(p.152)」
「でたらめでもいいから、自分の考えを信じて、対決していけば世界が変わる(p.182)」
「やっぱり、敵と戦わないと、守れないね(p.274)」
「思いつきや、ムードに流されるな(p.331)」

2009/12/31

伊坂作品に登場する、考えを巡らす人物を総じて好きです。ただこの作品、完結してません。伏線回収を期待したいです。

2009/10/04

これは面白いです。全体主義の前兆のような作品です。
群集の恐ろしさが描かれています。
集団ヒステリーとかってあるんだろうな、と思います。
宗教とかも、こういう恐怖感があるんだろうな、と思います。
そんな中、超能力をもった兄弟が動きはじめます。
兄は腹話術を、弟はじゃんけんで必ず勝てる超能力を持っております。
さてさて、どうなることやら。

2009/10/04

　自分が念じた言葉を相手に語らせる能力を突然身につけた一人の会社員、安藤。その能力を持ってある男に近づく。男は最近影響力を強めてきたある野党の党首、犬飼。ムッソリーニを髣髴とさせる彼は、その発言の斬新さとわかりやすさで、国民に「何かをやってくれるのでは」という期待を確実に植えつけていた。しかし、安藤には一種の恐ろしさが感じられた。
　ムードとイメージが国を動かす。群集心理の恐ろしさを感じされられました。
　重さもありますが、安藤兄弟の会話や弟の彼女、詩織ちゃんとのシーンは一転、温かいです。
　個人は一体何ができるのか、何をすべきなのか。考えろ、考えろ。マグガイバー。

2009/10/04

081122

出だしから、テンポの良い文章に引きこまれた…(oﾟuﾟo)
素直に面白いと思って読み込めた本だと思う。

けど、読み終えて、いくつかの謎が私の中では消化しきれなかった…。
その後味を楽しめればいいのだけど、
すっきりしたいなー…と思ってしまった。

2009/10/07

最近、伊坂さんの作品を読むようになったんですが、これはダメでした。
いまひとつ、わからない。
きっと「深い」のだろうとは思うのですが、私には合わなかったです。

2009/10/04

特殊能力を持った兄弟とカリスマ政治家のお話

何もかもを疑わずにそのまま鵜呑みすることはどんなに愚かなことであろうか、と改めて考えさせてくれた作品
犬養に惹かれる部分は多々ありましたが、それよりも恐怖が先行した。
最後の結末はなかなか良かったですが、いまいちパンチがないなーと思った。

考えろ、マクガイバー。

2009/10/04

サンデーで連載中の魔王を見てからこっちを読んだ

サンデーの「魔王」が伊坂キャラ出過ぎ〜
こっちの「魔王」を読み終わってからにしたらよかった…

続き（あるのか？）が気になります