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魔王 の商品レビュー

3.4

1356件のお客様レビュー

  1. 5つ

    145

  2. 4つ

    422

  3. 3つ

    518

  4. 2つ

    138

  5. 1つ

    26

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2009/10/04

政界に現れた犬養にいつの間にか人々は動かされていく。 理屈家の安藤は犬養の動きに不安を持つ。 腹話術という不思議な力でその大きなうねりに立ち向かう。 考えろ、考えろ。 考えることがただのサラリーマンである安藤の武器。 安藤は犬養の、人々の動きを止めることができるのか。 「魔王」...

政界に現れた犬養にいつの間にか人々は動かされていく。 理屈家の安藤は犬養の動きに不安を持つ。 腹話術という不思議な力でその大きなうねりに立ち向かう。 考えろ、考えろ。 考えることがただのサラリーマンである安藤の武器。 安藤は犬養の、人々の動きを止めることができるのか。 「魔王」の5年後を描いた「呼吸」は安藤の弟・潤也が主人公。 じゃんけんに勝ち続ける力を持った潤也の話。 マンガ版を先に読んでいたから、登場人物が全体的に年齢が上でちょっと驚いた。 結末としては少し切ない。 でもリアリティがあって怖い。 紙を折ると〜の計算は実際にしてみたくなった。

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2010/11/13

文庫本発売を待ちわびていました。伊坂作品! 「魔王」はいつも通りの伊坂テイストという気がした。理屈っぽい主人公。不思議にマイペースな周囲。ただ、「呼吸」の方は途中からだんだん読んでいて怖くなってきた。恐らく、「魔王」の頃の天真爛漫といった雰囲気だった潤也の変化を、詩織同様怖れてい...

文庫本発売を待ちわびていました。伊坂作品! 「魔王」はいつも通りの伊坂テイストという気がした。理屈っぽい主人公。不思議にマイペースな周囲。ただ、「呼吸」の方は途中からだんだん読んでいて怖くなってきた。恐らく、「魔王」の頃の天真爛漫といった雰囲気だった潤也の変化を、詩織同様怖れていたから。その点、詩織は強いな。 そして何よりも、この作品が明確に現代の今をピンポイントで批判しているような気がしてドキドキしてしまった。タイミングが良すぎる。いや、世の中が、フィクションの最悪の状況に近づいてきている?あてにならない政治家、揺るがないものに扇動される群衆、異物混入、アメリカ批判。自分が今まで安易にしてきたアメリカを含めた外国批判を思って、少しぞっとした。諸外国に比べて、日本がなんぼのもんだっつーの。 流れの中で、立ち尽くす一本の木に、私もなれることができたら。そうは思うが、きっと難しい。でも、なるべくなら心がけたい。この作品で描かれた群集像は、本当に怖い。 そういえば、千葉が出てきて驚いたよ。千葉の持つ含み、「呼吸」の方との関連。どう考えても、この2作だけで終わらせる気無かったよね、伊坂さん。 今までの伊坂作品の軽快さに、何か厚みのようなものが加えられた気がした。いつもの、作品のテンポ、小気味よい語り口、キャラクターへの好感だけでない、何かが感想の底にある。でも、具体的に言葉には示せない。示すには難しく、多分儚い。酷いなー、この終わり方じゃあ、続編『モダンタイムス』は出た瞬間に欲しくなっちゃうじゃあないの。。。 考えろ考えろ、マクガイバー。 (2008.09.15) 久しぶりに読んでみて気づいたのは、『モダンタイムス』への伏線。実は途中に、『モダンタイムス』のストーリーの部分が含まれている。。 そして以前のレビューで、千葉の存在を思い出す…(苦笑)読んでてちょっと引っかかったのに、読了後までに忘れてた…。そして「誰だっけかな…誰だっけかな…」と思ってしまった!死神じゃん!うおー、なかなか思い出せなかったことが一番ショック。。 やっぱり、この作品は群衆が怖いんだよなぁ…怠惰に流れに流される様子が、相変わらずぞっとさせる。 でもやっぱりこの作品はこの一言に尽きるよね。。 「考えろ考えろ、マクガイバー。」!!

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2009/10/04

やっぱりリズムの良い書きっぷり。伊坂作品はいつも読みやすく読後感がとても良い。 ファシズムの怖さと超能力といつもの生活。続編もあるみたいなので早く読みたい。 魔王といってもドラマの魔王とは違います。

Posted byブクログ

2014/10/17

2008/9/14 Amazonにて購入。 2014/10/10〜10/16 1年ぶりの伊坂作品。いつもながらの「会話」を読ませる作風だが、これまでの作品となちょっと違う感じ。「モダンタイムス」が続編ということなので楽しみにしていよう。

Posted byブクログ

2009/10/04

安藤兄弟が世界を変えようとする物語。 兄は腹話術で。弟は賭け運で。 個人的には、謎が多い。そして謎が多い。 今までの伊坂さんと違って物語が地に足付いていると思ったのは僕だけでしょうか? 喋る案山子も殺し屋も、遺伝子に悩む兄弟もギャングも広辞苑が欲しい外国人も出てこない。 ・・・死...

安藤兄弟が世界を変えようとする物語。 兄は腹話術で。弟は賭け運で。 個人的には、謎が多い。そして謎が多い。 今までの伊坂さんと違って物語が地に足付いていると思ったのは僕だけでしょうか? 喋る案山子も殺し屋も、遺伝子に悩む兄弟もギャングも広辞苑が欲しい外国人も出てこない。 ・・・死神は出てきたか(笑) これこそ、何気ない現実さの中でおこる現実味ある物語だと感じました。 夏目漱石を読もうとか思った♪ '08.9.15読始 '08.9.17読了

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2009/10/04

例のごとくさくさくよめる! 面白くて読むのが遅い僕でさえ一日で読んでしまった。 情報の価値や質について考える機会になった。 ちょっと前やからわすれちゃったけど、 集団の力ってのは常にリスクを孕んでるみたいな内容が印象的。 あと、私自身は、個人の力で、小さいかも知れんけど、世界...

例のごとくさくさくよめる! 面白くて読むのが遅い僕でさえ一日で読んでしまった。 情報の価値や質について考える機会になった。 ちょっと前やからわすれちゃったけど、 集団の力ってのは常にリスクを孕んでるみたいな内容が印象的。 あと、私自身は、個人の力で、小さいかも知れんけど、世界は変わる って思ってたからなんだか妙に入り込んでしまった気がする。 続き読みたい。

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