天の光はすべて星 の商品レビュー
買ったときに帯がついていたか忘れたけれど、もし自分が出版社の人間で、この作品に帯をつけるんだったら 「宇宙を夢見たすべての大人へ」 って感じのキャッチコピーをつけると思う。実際付いてると思う。 SFらしくないと言えばらしくない。 だが、それがいい。
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元宇宙飛行士が、木星行きのロケットを飛ばす為に奔走する名作SF。 SFと聞いて想像したほど非現実的じゃなくむしろ立ちはだかるのは現実ばかり、政略政略しててそれも面白かったけど。 構成も人物の魅力も訳も良くて読みやすく惹き込まれ、「マックスおまえ…!」て胸が詰まる箇所もあって、でも...
元宇宙飛行士が、木星行きのロケットを飛ばす為に奔走する名作SF。 SFと聞いて想像したほど非現実的じゃなくむしろ立ちはだかるのは現実ばかり、政略政略しててそれも面白かったけど。 構成も人物の魅力も訳も良くて読みやすく惹き込まれ、「マックスおまえ…!」て胸が詰まる箇所もあって、でもだからこそ私の満たされなさはそれこそグレンラガン的な現実を打ち破るファンタジー性なのかなと思った。 (巻末エッセイがグレンラガン脚本の中島かずき氏。グレンラガン最終話サブタイトルが「天の光はすべて星」、関連性が面白かった) でもなんだかこの話はブラウン的じゃないらしいので喜んで他の本を読んでみようと思う。 The lights in the sky are stars が原題かなあ、邦題の方が余程好きかもしれない。 翻訳: 田中融二 読みやすい訳。
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努力すれば思いは叶う、とはよくいうけれど、どんなに努力しても叶わない思いもあるんだな、と。 主人公の物言いにちょっとカチンとくることもあるんだけれど、夢を叶えるために邁進する姿は羨ましいぐらい。 50年代から見た90年代あるいは2000年の迎えた方が、なんともいいな。
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グレンラガンの最終話のタイトルがこの本のタイトルでした。 あと、ロケットマンの最後の方のタイトルでも使われてましたね。 元宇宙飛行士のそろそろおじいちゃんという年齢のおじちゃんが主人公。切ない話だった。
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ブラウンの持ち味と大きくかけ離れててあれーどうしちゃったの!? だいぶロマンティックかつ地に足ついてて、いつも通りの「アイディア一つで宇宙をぼくの手の上に!」ってお話を期待してたらとっても肩すかし。 SF長編として平均以上のものは持ってるとは思うけど、ブラウン初遭遇の人がこれだけ...
ブラウンの持ち味と大きくかけ離れててあれーどうしちゃったの!? だいぶロマンティックかつ地に足ついてて、いつも通りの「アイディア一つで宇宙をぼくの手の上に!」ってお話を期待してたらとっても肩すかし。 SF長編として平均以上のものは持ってるとは思うけど、ブラウン初遭遇の人がこれだけ読んで引き返しちゃったら悲しいな。
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思わず涙腺がうるんだ。それも三度。1950年代に書かれたSFが胸をうつのは、作家の才能ゆえか、それとも(主人公マックスの否定した)人類の退化ゆえなのか。グッド・ストーリーは、時の流れから解放され、相対性理論をさえ超えるかのようだ。
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異様に読みやすいSF。 訳がいいんだろうというのと、宇宙に関する情報に無駄がないというのもいい。 宇宙にとりつかれた中年が宇宙に行こうと必死になる話。 最後まで読んでもたぶんこいつ懲りてないんだなっていう感じがね、胸に一陣の砂が吹き込むような感じ 誰を巻き込んで犠牲にしても構わな...
異様に読みやすいSF。 訳がいいんだろうというのと、宇宙に関する情報に無駄がないというのもいい。 宇宙にとりつかれた中年が宇宙に行こうと必死になる話。 最後まで読んでもたぶんこいつ懲りてないんだなっていう感じがね、胸に一陣の砂が吹き込むような感じ 誰を巻き込んで犠牲にしても構わないというような夢の眩しさと、愚かさと、全部詰まっているような。 このポジティブなタイトルがものすごくいいよね、何よりも
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小島秀夫のpodcastで紹介されてた。 総選挙の時期にちょうどあったかのような選挙話もあり、ビル・マーレイあたり主演で映画になってもいいのかなと。 少々地味かもね。
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老ロケット技術者が、木星行きのロケットを飛ばすために奔走する、という内容なんですが、自分が想像していたよりも、ロマンティックでした。 ラブロマンスあり、挫折あり、そして、最後は未来へ続いていく、みたいな感じです。 主人公は60歳間近の星に取り憑かれた男性。 ロケット乗りだった彼は...
老ロケット技術者が、木星行きのロケットを飛ばすために奔走する、という内容なんですが、自分が想像していたよりも、ロマンティックでした。 ラブロマンスあり、挫折あり、そして、最後は未来へ続いていく、みたいな感じです。 主人公は60歳間近の星に取り憑かれた男性。 ロケット乗りだった彼は事故で片足を失い、仕方なくロケット技術者となります。 そんな彼が、木星へロケットを飛ばそうという法案をかかげた議員のエレンに会い、その法案を現実のものとするために彼女に力を貸すことになるのですが…。 彼がついたたった1つの嘘が、実は物語の大きな鍵になります。 何故、彼は嘘をつき、それを現実だと信じたのか。 この嘘は物語の最後になるまでわからないのですが、わかったあともう一度読み返すと、男の悲しみと絶望が見えてくるような気がしました。
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珍しくジャケ買い。 ロケットに乗りたい中年男が夢を叶えるために奔走する。 少々都合がよくて、ラブロマンスに走りがちだった。 映画でありそう。
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