天の光はすべて星 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
書店の美しいタイトルのSF小説フェアで購入。 宇宙に対する憧れを貫いた一人の男、マックスの人生を描いたロマン溢れる作品。 青春、恋愛、家庭、地位、片足… 多くの対価を払って、尚届かない希望とロマンに溢れる未知の世界… 夢を追い続けるが機会に恵まれず、宇宙飛行士には歳を取りすぎてしまっても、情熱を捨てず燻っているマックスにある日転機が訪れて… 夢に折り合いをつけて家庭を築いた弟、ビル どれだけ荒れても見捨てず仲間として応援し続けた、ロリィ 方法は違えど同じ志を持った、エムバッシ 顔すら知らない、大勢の星屑達 そして同志であり理解者である最愛の人、エレン 多くの人達に支えられ、全てが上手く行き、あと少しで手が届く、今までの犠牲が報われる、そんな所まできて… 多くを語らず、ロケットを見上げ、ビリー、そしてこれからの人類に夢を託すラストシーンから 一人の男の人生は無駄ではなく、想いは未来永劫へと繋がっていく… 全て読み終って本を閉じ、表紙を見ると 改めて『天の光は全て星』というタイトルの美しさに感服した。
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表紙がいい。表紙買い。 内容は57歳のもと宇宙飛行士が主人公。宇宙に行くことを憧れつつも、宇宙開発計画は中断し、機会はない。そんな時、木製探査計画を公約に立候補した女性議員が出てくる。そこから主人公がとてつもないエネルギーで自分の夢を実現させようとするもの。主人公のエネルギーには...
表紙がいい。表紙買い。 内容は57歳のもと宇宙飛行士が主人公。宇宙に行くことを憧れつつも、宇宙開発計画は中断し、機会はない。そんな時、木製探査計画を公約に立候補した女性議員が出てくる。そこから主人公がとてつもないエネルギーで自分の夢を実現させようとするもの。主人公のエネルギーには驚かされる。最後の方はすこしさびしい… 夜中にロケットが発射されるシーンがあるが、表紙と重なって読んでる自分も宇宙やロケットに魅かれてしまう。
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既に過去の物語となってしまったSF。 SFは「未来」というイメージがあるが、この作品はノスタルジックな印象。 SF要素はかなり薄め、静かなストーリー展開、著者特有のユーモアもなし…それでいて、激しく心を揺さぶられた。 とにかくロマンチックで美しい作品だった。 読了後、タイトルと表...
既に過去の物語となってしまったSF。 SFは「未来」というイメージがあるが、この作品はノスタルジックな印象。 SF要素はかなり薄め、静かなストーリー展開、著者特有のユーモアもなし…それでいて、激しく心を揺さぶられた。 とにかくロマンチックで美しい作品だった。 読了後、タイトルと表紙をじっくり眺める時間が至福。SFは読まないという人にもオススメ。
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ノスタルジックなSF。SFでありながらかなり現代的で、リアルな人生。うまくいく時もあれば、大事なところでうまくいかず、結局元通り。本当にこの表紙の様に何か切なく、時に甘く、憧れを感じる、少年の様な物語。
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まずタイトルが素晴らしい。 そしてそのタイトルからは想像ができない、渋い物語。 60間際のおじさんが夢を全力で追いかける。 自分の何を、どこまでかけられるか。
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【印象】 宇宙飛行士だった男の物語。 星へ向かう一途な想い。次の世代。 【類別】 小説。 SF。 【構成等】 ある観点からすると、真直ぐで基本に忠実な筋立てなのかもしれません。 中盤以降が好みです。 【表現】 地の文は一人称視点。 表現は平易、専門知識は不要です。 【備考...
【印象】 宇宙飛行士だった男の物語。 星へ向かう一途な想い。次の世代。 【類別】 小説。 SF。 【構成等】 ある観点からすると、真直ぐで基本に忠実な筋立てなのかもしれません。 中盤以降が好みです。 【表現】 地の文は一人称視点。 表現は平易、専門知識は不要です。 【備考】 原著は1953年に刊行されたものであり、作中の時代設定は2000年の前後です。 また、アニメ『天元突破グレンラガン』のシリーズ構成担当者によるエッセイが巻末に載っています。
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もはや要約!という感じのスピード感。のわりに終盤の一撃とその余韻はすごく強く伝わってくる。でもそう、やっぱり星屑じゃないと受け止められない語り口かも。
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フレドリックブラウン好きだから読んでみたけど、笑いの無いシリアス展開ばっかで萎えた。絶版になってたのもわかる気がする。某アニメのサブタイトルに使われてなきゃ知らなかったろうな
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感動とは,言葉では説明できない"何か"に魂を震わせられることだと思っている. 説明できてしまっては,それはきっと別の感情なのだと思う. 客観的に,もしくは一般的にはこの作品は感動して涙を流すようなものではないかもしれない. 経験から言うと,僕は映画のレ・ミゼラブルや永遠の0(系統は全く違うが)を観に行って,同行していた人間が涙を流している横で真顔だったような人間である. この作品読んでる最中,正直言ってこの説明いるか?とか,この女話長えなとか思いながら読んでいたし,しまいには再起したマックスも再び挫折する展開で,oh...と思ったものである. しかしこの作品を読み終えたときには,不思議と涙が溢れ出したもので,感動ってやはり理屈では無いんだろうなって思う.
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まず、タイトルが素晴らしい。天の光はすべて星。星屑というのも好き。ワタシもちょっとだけ星屑なのかも。最高の女性エレンに巡りあえて自分の夢をつかみかけるマックス。でも、そんなに簡単にことは運ばない。人類は宇宙を目指す。そして、夢は引き継がれる。しかしやはり、キリスト教はベースにある...
まず、タイトルが素晴らしい。天の光はすべて星。星屑というのも好き。ワタシもちょっとだけ星屑なのかも。最高の女性エレンに巡りあえて自分の夢をつかみかけるマックス。でも、そんなに簡単にことは運ばない。人類は宇宙を目指す。そして、夢は引き継がれる。しかしやはり、キリスト教はベースにあるかもと思いました。
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