その日のまえに の商品レビュー

重松清【著】

2011/01/28

７つの物語からなる短編集ですが最後３つの話は一つの話として構成されています。
そして最初の４つの短編が最後の話に繋がります。

死について考えさせられる作品です。
もし自分や家族が余命を宣告されたら…
「その日」に向けて何をするだろう、何ができるのだろう。

泣かないだろうと思ってましたが泣いてしまいました。
特に最後の話…
いろんな人に読んでもらいたい本です。

2011/01/26

涙で顔がぐしゃぐしゃになるまで泣きました。
余命いくばくかの人々が自分の境遇にくじけそうになりながらも、大切な人と一緒に今を生きている姿が悲しいのに温かい。
特に、私は表題の「その日のまえに」も好きなんですが、やっぱり「ヒア　カムズ　ザ　サン」が一番好きです。お母さんと息子のやりとりがすごく印象に残っています。これは、大切にしていきたい作品です。ふと思った時にまた読んで、涙して元気をもらいたいと思います。

2011/01/25

妻の死を見送る夫と息子たち。連作短編集だということを知らず、普通の短編集だと思って読んだため最後にすべての糸が繋がったときすっきりした。

初めはこの作品の評価を星３つに設定した。設定がありきたりだと思ったし、こみあげるわくわくやどきどきがあまり感じられなかったからだ。
しかし、あとがきを読み星をひとつ増やした。あとがきの最後の１文が印象的だった。

2011/01/11

あなたの周りの人があと一ヶ月で死んでしまうと知ったとき、あなたならどうしますか？

それは最愛の人、親、もしかしたら、あまり付き合いの無い人や嫌いな人かもしれない。

人の死と向い合った人々が、「その日」を迎えるまでに、懸命に生きる物語。

2011/01/06

とても切ない気持で一気に読破。

はじめは短編集かと思ったが（著者もそのつもりだったらしい）、最終話で全てがまとまり、特に良かった。

2011/01/02

「その日」を目の前に突き付けられて、それでも生きなくてはいけない、日常を過ごさないといけない。
どうしようもない現実に大声で泣いたり、なんで自分たちなんだと得体の知れない何かを恨んだり・・・そんなことをしながらも生きていける人間は、やっぱり強いと思った。

あと、作られた話の中では、「その日」の後が描かれることって、そんなにないんじゃないかと思う。
「その日」を過ぎると、待つのは忘却。忘れること。
その流れに逆らうことをせず、減っていくダイレクトメールの中の和美に「おかえり」と話しかけることは、なんだかとても自然な感情だと思った。

「その日」の後を生きていくということは、きっと、そういうことなんだろう。

2010/12/23

泣きました。
死んでゆく妻を看取った夫。
妻が残した手紙。
読んでいて、涙が止まりませんでした。
すべての人が、産まれてから確実に向かってゆく「その日」。
考えさせられる一冊になりました。
何度読んでも、泣けると思います。

2010/12/16

いずれ自分が妻を見送る時が、見送られる時がくると思えば、日々を仲良く、悔いなく過ごして生きていきたいと思う。

電車の中で読んで半泣きになって、恥ずかしかったのは内緒。

2010/12/09

日常にある死
しかしながら、見つめる事の少ない死
死をテーマにする事により
生老病死について考えさせられる一冊

2011/12/13

普段小説を読んで泣くってことは無いんだけど、これはヤバかった。

誰もがいつか迎える「その日」。
その日とは死を意味する。仮に自分の余命を知ってしまったら、あと僅かな人生をどう過ごすのか。家族や恋人、友人に何を残していくのか。
「その日」へ向かって歩き出した主人公たちの悲しく、切ない物語。

ヤバかった。