その日のまえに の商品レビュー
誰しもにいずれ訪れる「その日」を前にして、残していく側、残されていく側のそれぞれの思いがうまく描かれている。 生と死に向き合うなかで見えてくる幸せ。
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連作短編集ですね。大切な誰かがいなくなる切なさが、買い置きの歯ブラシで伝えられるとたまりません。大切さは失うとわかった時から光るものかもしれないです。
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読みながら、新幹線の中で泣いた。 いつか必ず訪れる「その日」を温かく、でも綺麗なだけではない言葉で描いたお話。 四つの、一見何の関わりもない短編は、三つの短編から成る連作にほんの少しずつクロスする。 決して、押し付けがましいところはひとつもない。 死に逝く人をどう見送るか、自分は...
読みながら、新幹線の中で泣いた。 いつか必ず訪れる「その日」を温かく、でも綺麗なだけではない言葉で描いたお話。 四つの、一見何の関わりもない短編は、三つの短編から成る連作にほんの少しずつクロスする。 決して、押し付けがましいところはひとつもない。 死に逝く人をどう見送るか、自分はどう死んで逝くのか、とても考えさせられた。 未読の方は、一度は読んでおかれることをお勧めします。
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相変わらず重松らしい作品。 深く重い人の死を、優しく描いている。 全く別の少年少女たちのいくつかの物語が、大人になったときに折り重なる。 そして重松はなんでこんなにも繊細に人の心を描けるのだろう。 心地良い懐かしさと悲しさに触れられ、綺麗に涙を流せる。
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重松さんが描く小説は 好きと嫌いに分かれるけれど、これは、好き。 なんとなく、切ないけれども心があったまる話。 「その日」に向かって みんな生きていて 「その日」が分かることは幸せなのか、不幸なのか。 個人的だけれども、大震災を体験した直後だからこそ、「その日」というものを...
重松さんが描く小説は 好きと嫌いに分かれるけれど、これは、好き。 なんとなく、切ないけれども心があったまる話。 「その日」に向かって みんな生きていて 「その日」が分かることは幸せなのか、不幸なのか。 個人的だけれども、大震災を体験した直後だからこそ、「その日」というものを深く考えるいい機会にもなったと思う。
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心が洗われる作品です。 読んだからといって生きる答えは分かりませんが。 残る方、残らない方の双方の視点で書かれており、 ついつい考えさせられる場面が多々あります。 つまらない毎日を送ってるって感じている人にはオススメです。 明日から何かしようって気になるかもしれません。
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ここまで死を直視した小説は稀だ。その日を迎える登場人物との心情が繊細なタッチで描かれる。「死」を通し、生きることの意味を深く考えさせられる作品。
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誰もが『その日』に向かって歩いている。突然の訪れるその日、準備をして向かえるその日、大きくなって理解できたその日。 これは反則の題材だと思うけど、まんまとハマって泣いてしまった。 今作のなにより良いのは最後に希望がある事かもしれない。
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うかつにも涙がでてしまった。 じぶんの“その日” 相棒の“その日” 色々想像してしまった でも実際想像ではなく現実に“その日”がやってくる
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死にまつわる話の7つのオムニバス。 電車の中で泣きました… 押し付けがましいメッセージ性はなく、文章がすっと体に染みこんでくる感じ。自然と、いま生きてることや家族の存在を大切にしようと思える素晴らしい小説でした。
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