その日のまえに の商品レビュー
父の余命があとわずかと分かり、同じような経験をした友達からすすめられた本。急に胸がつまったり、意外と冷静になれたり、、そんな複雑な気持ちを抱えるのは私だけではないんだと分かった。人の数だげ出会いと別れの形があり、今私なりに出来ること、しなければならないことを再確認できた。久々に本...
父の余命があとわずかと分かり、同じような経験をした友達からすすめられた本。急に胸がつまったり、意外と冷静になれたり、、そんな複雑な気持ちを抱えるのは私だけではないんだと分かった。人の数だげ出会いと別れの形があり、今私なりに出来ること、しなければならないことを再確認できた。久々に本を読んで泣いた。
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「生と死、そして幸せを見つめる重松清、感動のベストセラー!」と、帯には書かれてます。つまりいつもの重松清です。本書は短編集で最初の何作かはベッタベタの重松イズム作品です。 著者がちょっと年齢的に僕より上であるせいか、泣かせ系の箇所に古くささを感じて気持ちが入り込めない時があります...
「生と死、そして幸せを見つめる重松清、感動のベストセラー!」と、帯には書かれてます。つまりいつもの重松清です。本書は短編集で最初の何作かはベッタベタの重松イズム作品です。 著者がちょっと年齢的に僕より上であるせいか、泣かせ系の箇所に古くささを感じて気持ちが入り込めない時があります。序盤は特にそんな感じで、似た設定の話が他の本にもあって、なんとなくいまいち感が募りました。しかし、中間を過ぎたあたりで表題作である「その日のまえに」が始まり、そこからは急にこの話がとても身近な問題であることに対する不安と悲しみに引き込まれ、またもや重松清に泣かされる結果となりました。現実的な話なのに幻想的なシーンを織り交ぜたり、え!?と思うような展開があったりで、泣かせ系以外での筆力も見せてくれます。
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流星ワゴンの次に読んだ、重松さんの本。死にゆく時に、自分が周りが多分思う事が書かれていた。考える事が答えなのだと、教えてくれた一冊
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自分の経験したとても身近な「死」は、もっと往生際が悪く、おだやかに迎えるとは程遠い感じのものだったので、少し綺麗過ぎるなとは思ったが、素直に心に沁みた本。 誰もがやってくる「その日」をどう迎えるのかということは、どう生きるかということ。 「その日」に実感がわかないのは、考えている...
自分の経験したとても身近な「死」は、もっと往生際が悪く、おだやかに迎えるとは程遠い感じのものだったので、少し綺麗過ぎるなとは思ったが、素直に心に沁みた本。 誰もがやってくる「その日」をどう迎えるのかということは、どう生きるかということ。 「その日」に実感がわかないのは、考えているつもりでも、どこかなんとなく生きてしまっているからなのかな。
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いやー。やばかった。 文字だけでこんな泣くのかってぐらい泣いてしまった。 でもなんの涙かはわからない。悲しさ、悔しさ、あわれみ、さびしさとか何をとっても表現しづらい感情だとと思う。感動とはいいがたいし。 なんなんだろうなこの涙。 家族ってやっぱすげー。 運命じゃ、片付か...
いやー。やばかった。 文字だけでこんな泣くのかってぐらい泣いてしまった。 でもなんの涙かはわからない。悲しさ、悔しさ、あわれみ、さびしさとか何をとっても表現しづらい感情だとと思う。感動とはいいがたいし。 なんなんだろうなこの涙。 家族ってやっぱすげー。 運命じゃ、片付かないことがたくさんだ。 人の死に直面した時おれはどう思うかな。
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僕たちは「その日」に向かって生きてきた―。昨日までの、そして、明日からも続くはずの毎日を不意に断ち切る家族の死。消えゆく命を前にして、いったい何ができるのだろうか...。死にゆく妻を静かに見送る父と子らを中心に、それぞれのなかにある生と死、そして日常のなかにある幸せの意味を見つめる連作短編集
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※このレビューにはネタバレを含みます
リアリティがあってとてもよかった。余命を宣告された人、残される者、死がよくわからない子供、そんなに仲良くない友人、様々な立場の人が死にゆく人に触れて、どう感じるか、どう振舞うのかを表現している。涙ものなので、外で読むのには注意。
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身近な人の死を受け止めなければならない時は必ず来る。忘れてしまえば楽にはなるだろうが、忘れることはできないだろう。今の自分にはそれを受け入れる力が無いと認識してしまうことを恐れ、普段考えることはまずない。普段の生活にどっぷり浸かっている人の頭に一石を投じる本である。
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その日は誰にも訪れる。 ただ突然なのか、余命宣告という準備期間が与えられるのか。 この小説は、その日をまえにした登場人物たち、それぞれの 思いを描いている。 印象に残ったのは、死にゆく人、送り出す人、それぞれが 「ごめんなさい」と言っているところ。 病気になっちゃってごめんなさ...
その日は誰にも訪れる。 ただ突然なのか、余命宣告という準備期間が与えられるのか。 この小説は、その日をまえにした登場人物たち、それぞれの 思いを描いている。 印象に残ったのは、死にゆく人、送り出す人、それぞれが 「ごめんなさい」と言っているところ。 病気になっちゃってごめんなさい。 ひどいことしてごめんなさい。 強い子に産んであげられなくてごめんなさい。 いろんなごめんなさいが、優しく響く。 その日の前に、何一つ「ごめんなさい」が浮かばないように 命を全うしたいところだ。 そのためには、人間ドッグと、禁煙だ… めんどくさい。ごめんなさい。
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誰にもいつかはやって来る その日。 その日の前に思う事。 その日に思う事。 その日の後に思う事。 彼らの気持ちに寄り添って、涙で滲んで読めない事態になることが沢山あった。 基本に流れる時間は日常。不安と恐れが、覚悟と未来への望みになった時がもう一つの日常になる。愛おしい日常に。...
誰にもいつかはやって来る その日。 その日の前に思う事。 その日に思う事。 その日の後に思う事。 彼らの気持ちに寄り添って、涙で滲んで読めない事態になることが沢山あった。 基本に流れる時間は日常。不安と恐れが、覚悟と未来への望みになった時がもう一つの日常になる。愛おしい日常に。 自分のその日を少しずつ考えてみるかもしれない。
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