アフリカ・レポート の商品レビュー
政府じゃなくて人に 目を向ける支援 日本政府は足元を みられる甘いスポンサーに なりつつある。 努力することが報われる 労働条件や社会貢献の形と システムを徹底的に 民間レベルで実現することが 発展のカギだと思った。
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世界にはまだまだ知らないことがたくさんある。 多民族国家で部族中心の思考を持っている政治家のいる国はどこも大変です。
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筆者の記者としての取材経験をもとに書かれたアフリカに関する「中間レポート」 筆者の見てきたアフリカの実状に関するリアルな記述に、安全で豊かな国に生きる身としてはただただ衝撃をうけるばかりである。 本書には開発学的な視点はなく、アフリカの国家システムの問題点を指摘するに留まっ...
筆者の記者としての取材経験をもとに書かれたアフリカに関する「中間レポート」 筆者の見てきたアフリカの実状に関するリアルな記述に、安全で豊かな国に生きる身としてはただただ衝撃をうけるばかりである。 本書には開発学的な視点はなく、アフリカの国家システムの問題点を指摘するに留まってはいるが、そうした筆者の指摘は開発学という視点から問題を考える上で非常に参考になるのではないか。 最近読んだ中では最も衝撃を受けた。
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『アフリカ・レポート』(松本仁一、2008年、岩波新書) 本書は、元朝日新聞の記者がアフリカの現状を捉えたものである。まず、記者らしい簡潔で淡々とした文章が良い。アフリカの人々のさまざまなエピソードに取材源の豊富さがうかがわれる。 なぜ、アフリカは腐敗するのか。筆者は国家元首...
『アフリカ・レポート』(松本仁一、2008年、岩波新書) 本書は、元朝日新聞の記者がアフリカの現状を捉えたものである。まず、記者らしい簡潔で淡々とした文章が良い。アフリカの人々のさまざまなエピソードに取材源の豊富さがうかがわれる。 なぜ、アフリカは腐敗するのか。筆者は国家元首が自らの政治的利権のために政治を行い、国民のことは考えていないからだという。ジンバブエのケースが第一章に書かれている。 アフリカの政治・経済の現状を知るには良書といえるのではないかと思う。 (2010年5月3日 大学院生)
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『カラシニコフ』で有名な松本仁一さんの本。 アフリカの開発は何故上手くいかないのか。 その問いに答えるように、何国かを例にあげて腐敗政権や民衆の暮らしの実情など細かに述べている。 アフリカを含め発展途上国が極貧化するのはグローバル化自由経済のせいである部分が大きいと思って...
『カラシニコフ』で有名な松本仁一さんの本。 アフリカの開発は何故上手くいかないのか。 その問いに答えるように、何国かを例にあげて腐敗政権や民衆の暮らしの実情など細かに述べている。 アフリカを含め発展途上国が極貧化するのはグローバル化自由経済のせいである部分が大きいと思っていたけど、やはり支配者側の問題もかなりあるのだと思った。
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アフリカ諸国が直面する問題を指摘し、生活の実態を報道し、希望を示す。よい構成だとは思うが、やや悪い面にのみ焦点を当てすぎているかと思う。
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筆者が言っているような、底辺からの変革、人々が主体となった草の根活動の隆盛を、アフリカで確かに感じた。想像よりも遥かに多くのNGOが現地で働いていた。それらは政府がすべきことを代わりに行ない、新しい形のインフラ、社会のセーフティーネットであるようだと感じた。それらのなかには私利私...
筆者が言っているような、底辺からの変革、人々が主体となった草の根活動の隆盛を、アフリカで確かに感じた。想像よりも遥かに多くのNGOが現地で働いていた。それらは政府がすべきことを代わりに行ない、新しい形のインフラ、社会のセーフティーネットであるようだと感じた。それらのなかには私利私欲のために活動するものもあったが、人々の発展への新しいダイナミズムは確かに感じた。
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朝日新聞の記者(現在は退職しているらしい)が現地の丁寧な取材を元に描いた現在のアフリカ。最近少しアフリカに興味が出てきたので読んでみました。 同じく米のジャーナリストが書いたロバート・ゲストの『アフリカ 苦悩する大地』と問題意識は相通ずるものがあり、この本の著者もアフリカの低...
朝日新聞の記者(現在は退職しているらしい)が現地の丁寧な取材を元に描いた現在のアフリカ。最近少しアフリカに興味が出てきたので読んでみました。 同じく米のジャーナリストが書いたロバート・ゲストの『アフリカ 苦悩する大地』と問題意識は相通ずるものがあり、この本の著者もアフリカの低迷の原因を政府組織(もしくは為政者個人)の腐敗に求め、その底流にはアフリカの部族社会の影響を認めています。ジンバブエ、南アフリカ、スーダンなどが詳しいが、かなりひどい有様である。こういう内容を読むと『貧困の終焉』の著者が掲げる先進国の金銭的支援によるアフリカの貧困からの救済プランはあまりにも遠い理想のように思われます。 --- 朝日新聞に掲載されていたときにも読んでいたのですが、最終章にある「ケニアナッツ社」の話は再読ですがやはりよい話です。日本人の成功ストーリーとしても素敵ですし、希望が持てる話としても期待が持てます。 日本人の大企業に属するジャーナリストでもこういったものが書けるんだと感心した一冊。同じ著者の代表作『カラシニコフ』も文庫化されているようですので、ちゃんと読んでみようかと思います。
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元朝日新聞記者の著者の緻密な取材に基づく、アフリカの実情を描き出した良書。 まずは政府の腐敗の様子をジンバブエなどを例にとって説明する。ジンバブエは独立後10年ぐらいは農産物の輸出国であった。 しかし、いまや輸入国に転落し、政治家の腐敗が目立つ。中でも、白人の農地を強制的...
元朝日新聞記者の著者の緻密な取材に基づく、アフリカの実情を描き出した良書。 まずは政府の腐敗の様子をジンバブエなどを例にとって説明する。ジンバブエは独立後10年ぐらいは農産物の輸出国であった。 しかし、いまや輸入国に転落し、政治家の腐敗が目立つ。中でも、白人の農地を強制的に取り上げる政策はムガベの最大の失敗といっても過言ではない。 農業にうまみが無いからと、農業を軽視し、賄賂をくれる業界を重視していく政権。 ハイパーインフレで500億ジンバブエドル(2009年1月現在で250億ジンバブエドル=1米ドル)という超高額紙幣を発行したり、12桁ものデノミネーションを行う政府。 これはジンバブエの例だが、南アフリカやナイジェリア、ソマリア、ケニアなどでも、社会情勢が安定しない。 本書はこうした国々の現状を端的に示し、さらに、中国人がこれらの国々に入り込み、商売をしている現状も説明している。 これでは、アフリカの人々はますます深刻な貧困に陥っていくばかりである。 こうした現状を見兼ねて、「政府にはもう任せて置けない」と立ち上がったアフリカ人、日本人の例を紹介している。 日本や先進諸国はODAによりアフリカ各国に橋や道路の建設費として多額の援助をしているが、それは政府高官が私的に流用してしまうだけで、国民の為に使われることは稀である。 先に述べたアフリカ人や日本人は、単にお金をあげて、一時的にアフリカの人々を富ませるのではなく、NGOを組織し、ノウハウを植え付け、人々を自立に導こうとしている。 こうした草の根的な活動が、アフリカの一部ではあるが、着実に広がっていることを、本書から学ぶことができ、同時に、先進諸国がしている援助の大部分が無意味であることを思い知らされるのである。 まだまだアフリカの発展への道は険しいと思われるが、民間に、着実に発展の芽は出ているのである。
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上層部の腐敗がここまでひどいものだとは思っていなかった。 しかもこれを打破する方法が、国に頼らない生き方であるというのがたくましくも悲しい。 そこまで私利私欲のためになんでも犠牲にできるってのは、やはりどこかおかしいよなあ……。 生活ではなく自分の快楽のために、子供が死んでくの...
上層部の腐敗がここまでひどいものだとは思っていなかった。 しかもこれを打破する方法が、国に頼らない生き方であるというのがたくましくも悲しい。 そこまで私利私欲のためになんでも犠牲にできるってのは、やはりどこかおかしいよなあ……。 生活ではなく自分の快楽のために、子供が死んでくのが平気とは私には考えられないのだが。
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