アフリカ・レポート の商品レビュー
元朝日新聞記者の方が、長年のアフリカ取材をもとにつくりあげた渾身の一冊。 涙が出るほど酷いアフリカの政治に重点を置きながら、そこにいる人の気持ちにまでふみこんだ取材はさすがの一言。知らない、ではすまされない現実が詰まっています。「ジンバブエ?ああ、インフレがひどい国?」程度の認識...
元朝日新聞記者の方が、長年のアフリカ取材をもとにつくりあげた渾身の一冊。 涙が出るほど酷いアフリカの政治に重点を置きながら、そこにいる人の気持ちにまでふみこんだ取材はさすがの一言。知らない、ではすまされない現実が詰まっています。「ジンバブエ?ああ、インフレがひどい国?」程度の認識しかない人にこそ薦めたい。
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African pepole are suffering. と主張することは簡単であるが、その主張にリアリティを与える一書である。かつ厳しい現実を述べる・レポートするだけでなく、その構造的背景まで分析されていた。
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「「アフリカの時代」から半世紀、「国の独立」から「人々の自立」へ。アフリカには確かに新しいダイナミズムが生まれつつあるように思える。」 あぁーー。アフリカ、、、もうやばいよ、この地域、って思わせてもらった。 なんていうのか、日本に住んでいると、こういうところがあるってこと忘れち...
「「アフリカの時代」から半世紀、「国の独立」から「人々の自立」へ。アフリカには確かに新しいダイナミズムが生まれつつあるように思える。」 あぁーー。アフリカ、、、もうやばいよ、この地域、って思わせてもらった。 なんていうのか、日本に住んでいると、こういうところがあるってこと忘れちゃいそうだからダメな気がする。 ダメ、というのか、ちゃんと知りたいと私は思うのだ。 ジンバブエ、南アフリカ共和国、スーダン。 外郭はなんとなーく聞いたことあるような話でも、ちゃんとわかりやすく説明してあった。よくわかった。 ちゃんとした人たちもいると言うことが分かった。でも政府たち、トップにいる人たちが驚くほど腐っている。 日本なんて、まだいいじゃないかって思ってしまう。 これからのアフリカの行く末、どうなるのか、よく見ていきたい。 【5/19読了・初読・大学図書館】
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主にアフリカ(特に、南アフリカ、ジンバブエ)の政治に焦点をあてながら その中で生きる人々にもスポットライトをあててる本です。 おススメな一冊。
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2008年、ジンバブエの経済が崩壊し驚異的なインフレを記録したことは記憶に新しいが、アフリカの多くは国家としての体をなしていない。その現状の簡潔なレポート。 簡単にいうと、独立後のアフリカ諸国の多くの政府はあっさり腐敗していて国家の経済状態は悲惨であり、国民が苦しんでいる。政府に...
2008年、ジンバブエの経済が崩壊し驚異的なインフレを記録したことは記憶に新しいが、アフリカの多くは国家としての体をなしていない。その現状の簡潔なレポート。 簡単にいうと、独立後のアフリカ諸国の多くの政府はあっさり腐敗していて国家の経済状態は悲惨であり、国民が苦しんでいる。政府には期待できない。だからNGOなど、直接現場で現状の改善に励んでいる団体に期待しよう、って本。 何でアフリカ政府って大概が腐敗しているんだろう、というのは前々からの疑問であったが、この本で完璧にではないが疑問はある程度解けた。 手軽にアフリカ諸国の現状が把握できる、という点ではいい本だと思う。
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なぜ、いつまでも貧しいのか? なぜ、内紛が続くのか? 等、幾つもの疑問の質問に答えてくれている。 その事実に衝撃を受けてしまった。 映画「ホテルルワンダ」 「ラストキング・オブ・スコットランド」 等でもアフリカの歴史・現状を見る事が出来る。 これから、アフリカを特にジン...
なぜ、いつまでも貧しいのか? なぜ、内紛が続くのか? 等、幾つもの疑問の質問に答えてくれている。 その事実に衝撃を受けてしまった。 映画「ホテルルワンダ」 「ラストキング・オブ・スコットランド」 等でもアフリカの歴史・現状を見る事が出来る。 これから、アフリカを特にジンバブエを見る目が変わる。
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08年12月読了 これを読んでなぜアフリカがいつまでたっても、どんな支援をしても、途上国なのかが少し分かった。
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なんでアフリカの国々はたくさんの援助を受けているのに貧困がなくならないのか、内戦がなくならないのか。おそらく誰もが一度は疑問に思ったことを丁寧に解説してくれる本。いろいろと目から鱗。 最後に救いがあるので少しほっとした。
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著者は、新聞社の記者として30年近くアフリカと関わっている人である。 また、単なる統計的レポートではなく、記者として体験をベースとして 語られている点で、非常に強い臨場感と切迫感が感じられた。 内容は、アフリカの政府は腐っている。かつてアフリカ一優秀であると 言われたジンバブエ...
著者は、新聞社の記者として30年近くアフリカと関わっている人である。 また、単なる統計的レポートではなく、記者として体験をベースとして 語られている点で、非常に強い臨場感と切迫感が感じられた。 内容は、アフリカの政府は腐っている。かつてアフリカ一優秀であると 言われたジンバブエが、スーパーインフレで市民は必死に海外へ逃げ出している。 しかし、腐った政府はそこだけじゃない。どこでもだ。政府に頼らない、 そうした動きが盛んになりつつあり、市民は自ら立ち上がりつつある。 本書は、先進国の人間なら絶対に読むべきだと個人的には思う。 今アフリカはとんでもない事になっている。そのレベルは酷い。酷すぎる。 この現状を、草の根的に解決していく事しかできないのだろうか。 ただ、考えても考えても、解決策はそれ以外に浮かばない。アイデアが出ない。 アフリカ大陸の人達は、60年代までは白人に支配され、今は腐った政府高官に 支配されている。結局、支配から自由になっていないのである。一方で、 私達の日本は、ODAを増やすと言っているが、腐った政府にそのまま資本を渡しても 腐った政府の私腹を肥やすだけである事に気づいてない。首相も悪いが、周りの 人間も如何に、アフリカの現状を知らないのかが分かる。 世界の発展には、発展途上国の近代化が必要不可欠である。 そのために、アフリカの伸びしろは大きいし、なんとかしなければならない。
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アフリカの現状と、その現状にいきついた経緯を客観的に、 偏見なく淡々と綴ってあります。 遠い大陸アフリカの本当の姿。実情を知りたい人へ。 私たちのODAがいかに偽善的かが、思い知らされました。 そしてその中でも復興していこうとする人々には励まされます。 腐敗した政府には軽蔑の感情...
アフリカの現状と、その現状にいきついた経緯を客観的に、 偏見なく淡々と綴ってあります。 遠い大陸アフリカの本当の姿。実情を知りたい人へ。 私たちのODAがいかに偽善的かが、思い知らされました。 そしてその中でも復興していこうとする人々には励まされます。 腐敗した政府には軽蔑の感情ばかりが生まれてきます。 最後に、そのアフリカで活躍する日本人に驚きました。 慈善活動ではなく、アフリカで起業して、アフリカの雇用を生む日本人。 本当の“支援”のかたち。 それは一方的であってはいけないんだ。
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