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誘拐児 の商品レビュー

2.9

50件のお客様レビュー

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2024/02/15

昭和21年に起きた男児誘拐事件。男の子は戻らず未解決入り。昭和36年女性惨殺事件が起き、15年前の男児誘拐事件と絡み合っていく。昭和21年、戦後の混乱を一生懸命生き抜いている日本、高度経済成長に沸いている昭和36年の日本。人物の書き分けがハッキリせず視点もよく変わるので、途中「ど...

昭和21年に起きた男児誘拐事件。男の子は戻らず未解決入り。昭和36年女性惨殺事件が起き、15年前の男児誘拐事件と絡み合っていく。昭和21年、戦後の混乱を一生懸命生き抜いている日本、高度経済成長に沸いている昭和36年の日本。人物の書き分けがハッキリせず視点もよく変わるので、途中「どっちの刑事?」とこんがらがりましたが、それぞれの過去と現在が交叉し、楽しく読んだ。

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2021/06/16

こちらの作品は、2015年8月1日に読了していますが、レビューを書いていなかったので、本日(2021年6月16日)書いておきます。 著者、翔田寛さん。 どのような方かというと、ウィキペディアには、次のように書かれています。 翔田 寛(しょうだ かん、1958年 -)は、日本の...

こちらの作品は、2015年8月1日に読了していますが、レビューを書いていなかったので、本日(2021年6月16日)書いておきます。 著者、翔田寛さん。 どのような方かというと、ウィキペディアには、次のように書かれています。 翔田 寛(しょうだ かん、1958年 -)は、日本の小説家・推理作家。東京都出身。学習院大学大学院人文科学研究科博士後期課程中退。 美術館勤務および大学での美術史教員の経験がある。2000年、「影踏み鬼」で第22回小説推理新人賞を受賞。2001年、同作を含む短編集『影踏み鬼』で単行本デビュー。以降、歴史上の人物を登場させる作品を、3作続けて刊行。2008年、「誘拐児」で第54回江戸川乱歩賞を受賞した(末浦広海の「訣別の森」と同時受賞)。 で、こちらの作品ですが、上記に書かれているとおり、江戸川乱歩賞を受賞された作品です。 内容を適当なところからコピペすると、 圧倒的筆力。緊迫と感動の江戸川賞受賞作。昭和21年に起こった未解決の誘拐事件。その15年後に起きた女性惨殺事件。二つの事件が思わぬ形で繋がってゆく。圧倒的筆力で描く本年度江戸川乱歩賞受賞作。

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2018/03/15

面白いし、文章も人物描写の深みは足らないが上手いし、全体の時代背景と人情味も申し分ないが如何せんパンチがない。プロットに破綻も見える。結局、諸先生方の乱歩賞講評に書かれているのと同じ感想だった。恩田氏も仰っておられたがこのタイトル何とかならないんですかね。作品愛が感じられないです...

面白いし、文章も人物描写の深みは足らないが上手いし、全体の時代背景と人情味も申し分ないが如何せんパンチがない。プロットに破綻も見える。結局、諸先生方の乱歩賞講評に書かれているのと同じ感想だった。恩田氏も仰っておられたがこのタイトル何とかならないんですかね。作品愛が感じられないです。書籍化の時に担当編集がもう少し考えないといかんですな。

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2017/10/21

読了日2011/01 登場人物に特徴がなさ過ぎて、刑事2組の見わけが最後までつかなかった。 物語も特に残るようなものがなくて、残念。 (忘れちゃいそうなんであらすじ書いとこ。) 終戦後に起こった誘拐事件。 誘拐された子どもは戻らず、身代金も盗まれる。そして、15年後、一人の男の...

読了日2011/01 登場人物に特徴がなさ過ぎて、刑事2組の見わけが最後までつかなかった。 物語も特に残るようなものがなくて、残念。 (忘れちゃいそうなんであらすじ書いとこ。) 終戦後に起こった誘拐事件。 誘拐された子どもは戻らず、身代金も盗まれる。そして、15年後、一人の男の母親が死ぬ間際に残した言葉から、15年前の誘拐事件が再び動き出す。 そして、全く別の場所で、ハンドバックとデパートの紙袋を持った女が殺される。 15年前と現在に起こった2つの事件がどう絡み合っていくのか。 戦後の混乱期の中、女手ひとつで育ててくれた母は、本当の母親ではないのか?それどころか、自分を誘拐し虐待した女なのか? 結局、最後どうなったんだったけ?と思うくらい印象に残らない本でした。

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2017/04/28

江戸川乱歩賞受賞作ということで手に取ってみた。ストーリーは終戦後すぐに起きた誘拐事件とその事件が時効になる直前の15年後に起きた事件、という設定。まず舞台設定の描写については、雰囲気、空気がなかなかよく伝わってきて、時代考証はなかなかいい。登場人物ごとの細切れのストーリーを何度も...

江戸川乱歩賞受賞作ということで手に取ってみた。ストーリーは終戦後すぐに起きた誘拐事件とその事件が時効になる直前の15年後に起きた事件、という設定。まず舞台設定の描写については、雰囲気、空気がなかなかよく伝わってきて、時代考証はなかなかいい。登場人物ごとの細切れのストーリーを何度も入れ替えながらストーリーを進めていくという手法自体はありだと思うが、ちょっと読みづらい。理由は登場人物がどうストーリーに絡んでいくのか、やや細切れ過ぎるからだと思う。特に最初は。登場人物の書き分けも十分だし、作者の力量を感じるが、後半に入るまではちょっと読む側の負担が重いと思う。まあ、そこんところは人それぞれだと思うが。緻密な作風が好きな人もいるだろうし。最後まで真犯人が分からない設定で、読後の満足感はまあよかった。ただやっぱり、自分の趣味としてはもうちょっと楽に読ませてくれよ、という感想。

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2015/10/25

第54回 江戸川乱歩賞受賞作。身代金目的で金持ちの5歳の息子が誘拐される事件が起き、身代金引き渡し現場で警察は犯人を取り逃がす。時代は戦後直後で国民は混乱中の時代。15年後に普通の生活をしていた女性が殺害される事件が起きて…という話。誘拐された子供は貧乏な母子家庭で生きていたが、...

第54回 江戸川乱歩賞受賞作。身代金目的で金持ちの5歳の息子が誘拐される事件が起き、身代金引き渡し現場で警察は犯人を取り逃がす。時代は戦後直後で国民は混乱中の時代。15年後に普通の生活をしていた女性が殺害される事件が起きて…という話。誘拐された子供は貧乏な母子家庭で生きていたが、真実を母の死に際に告白され本当に気の毒。幼少時代の貧困環境はいつの時代もキツイと思う。

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2015/01/04

感動した?ーそうでもないかな。 ハラハラするような話?ーう〜ん微妙・・・。 淡々と始まり淡々と終わったという感じです。 戦後の混乱期、不便不自由の多い時代だったし、 今のような科学捜査もないのだから未解決なのも 仕方ないか。 そういう時代だったからねぇという一言に すべてが集約さ...

感動した?ーそうでもないかな。 ハラハラするような話?ーう〜ん微妙・・・。 淡々と始まり淡々と終わったという感じです。 戦後の混乱期、不便不自由の多い時代だったし、 今のような科学捜査もないのだから未解決なのも 仕方ないか。 そういう時代だったからねぇという一言に すべてが集約されてしまう。 刑事たちの人物像が地味すぎて、 個性がなさすぎるのか、紛らわしいと思いました。 良雄の「俺は、お袋の子供でほんとうによかったと、 そう思っているんです」という一言には救われる。 お母さんも必死に育てた甲斐があるってもんです。

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2014/10/23

内容は戦後直後の混乱期に発生した誘拐事件が発端となり、新たに発生した殺人事件を境に誘拐事件の犯人やその背景が判明していくというものです。 時代背景が戦後直後というのは良かったのですが、事件直後には解決できず、時効間近の誘拐事件が、ある事件を境に一気に犯人を含め、解明されていってし...

内容は戦後直後の混乱期に発生した誘拐事件が発端となり、新たに発生した殺人事件を境に誘拐事件の犯人やその背景が判明していくというものです。 時代背景が戦後直後というのは良かったのですが、事件直後には解決できず、時効間近の誘拐事件が、ある事件を境に一気に犯人を含め、解明されていってしまうスピード感や偶然性にはちょっと違和感を覚えました。(そんなに簡単に真相までたどりつけるものだろうか?と) また、誘拐事件の犯人が証拠となるようなものをとっておいたことが、事件解決への伏線になっているという不自然さもありました。 でも、誘拐児であろう主人公が、自分は誘拐児なのだろうか?と気持ちが揺れながら、最後は育ての親を自分の真の母親だと受け入れるくだりは良かったと思います。

Posted byブクログ

2014/03/09

う〜ん…話としては面白いし、引き込まれる。が、あまりに偶然が多くないかな。意外性や伏線などを盛り込んでいくとこうなるのかな。ご都合主義とまでは言わないが…違う切り口なら感動出来る。

Posted byブクログ

2014/01/09

見た事のない昭和の描写がすっと頭に入って、目の前に再現された。すごい。 最初から主人公がさらわれた子供なんだろうな、と思っていたけど、どうやって真実が紐解かれるかドキドキしながら読めた。 ただ、、お母さんがすぐに本当の家に戻してくれていたら不自由しない豊かな生活を送れたのにと...

見た事のない昭和の描写がすっと頭に入って、目の前に再現された。すごい。 最初から主人公がさらわれた子供なんだろうな、と思っていたけど、どうやって真実が紐解かれるかドキドキしながら読めた。 ただ、、お母さんがすぐに本当の家に戻してくれていたら不自由しない豊かな生活を送れたのにと、主人公が母を憎むのではないかと最後までハラハラした。 そんな事よりも愛された記憶が勝ったのかなぁ

Posted byブクログ