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誘拐児 の商品レビュー

2.9

50件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

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  3. 3つ

    20

  4. 2つ

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  5. 1つ

    2

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2013/04/19

今月の7冊目。今年の52冊目。乱歩賞受賞作。 うーん、人物・情景描写はすごいなーと思ったけど、やはり内容というか先がものすごく分かりやすかったのが、残念。主人公が出す結論もありきたりというか、分かりやすい。もう少し、先が不透明な展開が欲しかった。

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2012/11/11

江戸川乱歩賞。 良雄は悩んでいる。母親が死ぬ間際、自分が本当の息子ではなく、誘拐ーと言い残したからだ。良雄は、15年前の誘拐事件の子どもなのではないかと思い悩む。 一方、女性が夜道で殺された。犯人は何かを探しているらしい。どうやら、誘拐事件の証拠らしいのだがー。 2つの事件が繋が...

江戸川乱歩賞。 良雄は悩んでいる。母親が死ぬ間際、自分が本当の息子ではなく、誘拐ーと言い残したからだ。良雄は、15年前の誘拐事件の子どもなのではないかと思い悩む。 一方、女性が夜道で殺された。犯人は何かを探しているらしい。どうやら、誘拐事件の証拠らしいのだがー。 2つの事件が繋がるとき、ようやく真相がみえてくる。 ちょっと期待に外れたかなあ。元々警察小説が苦手なのがきいた。

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2012/11/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 以前読んだ『消えた山高帽』がなかなかシブくて良かったので、乱歩賞を獲ったこの作品も以前から読んでみたかった。やっぱりシブかった。というか、ちょっとシブすぎた。  文章はすごく上手いし、戦後まもない日本の取材もたくさんされたのだろうし、話も良くできてる。でも、致命的に熱量が足りない。ぐいぐい読まされるっていう感じではなかった。登場人物が多くて複雑で、謎解きの部分が分かりにくかった。ラストシーンの良雄の言葉は泣けるポイントだったのだろうけど、イマイチのめりこめなかったため、泣けずだった。  巻末についた乱歩賞の選評を見ると内田康夫はこの作品について大きな勘違いをしているように思うのだけど……。記者なんか出てこないよ。刑事が記者を偽って聞き込みしていたシーンはあったけど。まあ、この作品は受賞できたからいいんですが、こんな勘違いで落選する人もいるんだろうな。

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2012/11/10

昭和36年,平凡な女性が殺され,家を物色される事件が起こる。 警察は15年前に起こった誘拐事件の犯人を強請った末に 殺されたものと目星をつけるが,なかなか誘拐事件との関連が分からない。 輪島と井口,神崎と遠藤の2組の刑事と,自分が誘拐された子供であると知った良雄とその恋人の幸子が...

昭和36年,平凡な女性が殺され,家を物色される事件が起こる。 警察は15年前に起こった誘拐事件の犯人を強請った末に 殺されたものと目星をつけるが,なかなか誘拐事件との関連が分からない。 輪島と井口,神崎と遠藤の2組の刑事と,自分が誘拐された子供であると知った良雄とその恋人の幸子が15年前の真相を探る。 ストーリーがなかなか進まず,もたもたした感じがするが, 昭和21年と36年当時の雰囲気が丁寧に描かれてリアルで, 読み終わってみると満足。

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2012/10/24

戦後の混乱の中での誘拐事件。15年後の殺人事件。2つの事件を結びつける犯人は誰か 少し展開に無理がある気もするが、ヒューマンドラマの雰囲気もある作品。

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2012/07/29

マイミクから借読。 第54回江戸川乱歩賞受賞作。 “昭和21年、帰らなかった誘拐児。悲劇はそこから始まった――。緊迫の推理。かつてなく切ないラスト。圧倒的筆力で描く興奮、そして涙。 終戦翌年の誘拐事件。身代金受け渡し場所、闇市。犯人確保に失敗。そして15年後、事件がふた...

マイミクから借読。 第54回江戸川乱歩賞受賞作。 “昭和21年、帰らなかった誘拐児。悲劇はそこから始まった――。緊迫の推理。かつてなく切ないラスト。圧倒的筆力で描く興奮、そして涙。 終戦翌年の誘拐事件。身代金受け渡し場所、闇市。犯人確保に失敗。そして15年後、事件がふたたび動き出す――。人間の非情と情愛を見つめる魂の物語。”-内容紹介より。 昭和21年に起こった誘拐事件と、昭和36年に起こった殺人事件。それぞれが交互に、様々な人物の視点から描かれてますが、人物が多すぎて途中からちょっと混乱。冒頭に簡単な人物紹介とかついてたら読みやすかったかも。 ミステリー的要素もちょっと弱いかな。 大沢在昌とか天童荒太、東野圭吾や恩田陸など有名な作家が選考委員を務めているので、巻末に掲載された選評も面白かった。 ドラマ化されて、映像でみたらもっと楽しめる作品だと思います。

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2011/12/20

江戸川乱歩賞受賞作品ということで 大いなる期待を持って読み始めたのですが、 全体にモノトーンというか、地味で重ためというか、 躍動感不足というか…… 読み切るのがしんどかったです。 次作に期待!

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2012/09/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【誘拐児】 翔田寛さん 自分の過去に漠然とした疑惑を持っていた谷口良雄は、 母が亡くなる直前に残した言葉により、生まれてから 物心がつくまでのコトを調べ始めた。 彼には5歳以前のハッキリとした記憶が無く、これまで の母の言動にも不可解なモノを感じていたからだ。 母の言葉により、良雄は自分は母の本当の子どもでは 無いと思い至り絶望に沈んでゆく。 その良雄を支える交際相手の幸子。 幸子もまた良雄の考えが杞憂であることを証明すべく 良雄の過去を調べ始める。 コレと言った特徴もなく、平凡に暮らしていた 家政婦の下條弥生が死体となって発見された。 お互いに反目しあう二組の刑事、井口・輪島と神埼・遠藤 がこの事件を追う。 なかなか進展しない調査。しかし調べが進むうちに、 時効を目前に控えたある誘拐事件がクローズアップされてきた。 この事件は身代金を奪われ、犯人に逃げられた上 誘拐された男児は見つからなかったという事件だ。。 良雄と良雄の交際相手の幸子 そして神崎・遠藤、井口・輪島が過去の誘拐事件に それぞれの方向から迫ってゆく。。 ☆ 表紙に書かれてある「第54回 江戸川乱歩賞」という 言葉に惹かれて借りてきました。 初めて読む作家さんです。物語もよく考えられていて 面白かったのですが、読者をぐいぐいと引き込むという 点では、いまいちパンチ力に欠けるという印象でした。 次はマイミクさんのレビューを読んで借りてきた本です。 今日から読み始めます。思ったよりも分厚い本でした・・・ 何日で読み終えるかな。。(^_^;)  

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2011/11/24

乱歩賞受賞作ということで期待したのだが、少しばかりハズレだった。 時代考証は比較的良くなされていると思うし、それが作品の重要なモチーフにもなってくる。  最終的に、犯人の描きこみが足りなかったように思う。そのことがなかなか感情移入しにくい原因になった。事件を追う刑事が二組というの...

乱歩賞受賞作ということで期待したのだが、少しばかりハズレだった。 時代考証は比較的良くなされていると思うし、それが作品の重要なモチーフにもなってくる。  最終的に、犯人の描きこみが足りなかったように思う。そのことがなかなか感情移入しにくい原因になった。事件を追う刑事が二組というのも必然性があったのか。その分を、誘拐被害者とその関係者の描写に頁を割いたほうが、いいのではと思った。

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2011/07/20

この時代に設定した必然はあるだろうと思うし、時代はたぶんよく描けてるんだろうなあとは思う。不自然さを感じるわけではないけれど、二三どうにも腑に落ちず、そこが減点対象となりました。 恩田の評が一番共感。そうそう、入口に比して中身が地味。

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