陰日向に咲く の商品レビュー
自由とは何なのか、草を口から吐き出し考えてみた。 そして、ある結論に至った。 「そもそも私は自由なんか欲していなかった」 そんな、身も蓋もない結論だった。 ただ少し人生が辛く感じられたから、そこから逃げたくなって、その逃げる理由が欲しかっただけではないだろうか。 (P.1...
自由とは何なのか、草を口から吐き出し考えてみた。 そして、ある結論に至った。 「そもそも私は自由なんか欲していなかった」 そんな、身も蓋もない結論だった。 ただ少し人生が辛く感じられたから、そこから逃げたくなって、その逃げる理由が欲しかっただけではないだろうか。 (P.141)
Posted by
短編集かと思って読んでいたら、連作のような構成で新鮮だった。 物語も其々に面白く、話題になっただけの事はある秀作だと思う。
Posted by
ホームレス体験をする会社員、売れないアイドルのファンの青年、男に簡単に遊ばれるフリーター、老婆に詐欺を働こうとするギャンブラー、ストリップ劇場で司会をする売れない芸人それぞれの気負わずに読める少しだけ繋がった物語が心地好い。主人公たちへの目線を通して人間への独特で自然体な日向みた...
ホームレス体験をする会社員、売れないアイドルのファンの青年、男に簡単に遊ばれるフリーター、老婆に詐欺を働こうとするギャンブラー、ストリップ劇場で司会をする売れない芸人それぞれの気負わずに読める少しだけ繋がった物語が心地好い。主人公たちへの目線を通して人間への独特で自然体な日向みたいな温かさを感じた。
Posted by
芸人が書いたという意識で読むと良く書けているなと、芸人故にフリとオチがよく解ってるから、ただ普段ろくに本を読まない劇団ひとりファンが読んでびっくりして褒めるのは違うと思う、典型的な叙述だし、簡単に言えばコント的で、やっぱり芸人の書いたものなのだ
Posted by
よくある短編繋がるパターン。しかし実際に話を作るのは難しいのだろう。芸能人が書いた小説としてレッテル貼をされているのだろう。マルチな才能はすごいと思う。 主人公の自分語りが少しくどく感じる。 1番暖かくなったのは後書きで父親が書いていること。
Posted by
話のもってき方がネタを読んでるようでした。 こういうの書きたかったんだーって気持ちが前面にでてて。予想外に優等生な一冊でした。 人を笑わせることができる芸人さんはやっぱり頭いい。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
それぞれの短編が微妙に繋がっていたのが(ほんの少しだけど)、遊び心があって面白いと思いました。 ごく普通の人たちのごく普通の人生の物語だけど、それを小説で上手く表現していると思います。
Posted by
縁もゆかりもない人々が偶然に関わり合い、点と点が次第に線になって行く様子が読んでいて心地よかった。 映像化作品も観てみたいと思う。
Posted by
劇団ひとりの映画は見たことあったけど小説を読むのは初めてだった。まぁ所詮、芸人の書いた本だからってなめてかかってたけどほんとごめんなさい。 確かに短い舞台を観ているような感じだったけど落とし所が上手いって言うか普通に泣かされた。 そしてそれぞれの話がきちんと繋がっているのも関心さ...
劇団ひとりの映画は見たことあったけど小説を読むのは初めてだった。まぁ所詮、芸人の書いた本だからってなめてかかってたけどほんとごめんなさい。 確かに短い舞台を観ているような感じだったけど落とし所が上手いって言うか普通に泣かされた。 そしてそれぞれの話がきちんと繋がっているのも関心させられた。 芸人の小説デビュー作とは思えない作品だった。
Posted by
カバーデザイン:鈴木成一デザイン室(題字=鈴木佳一) カバーフォト:野口博(FLOWERS) 解説は劇団ひとりのお父さん 会社員なのにホームレスに憧れる男、 売れないアイドルに人生を捧げるヲタク、 男に遊ばれる女子大生、 借金まみれで詐欺を働こうとするギャンブル男、 浅草の陽...
カバーデザイン:鈴木成一デザイン室(題字=鈴木佳一) カバーフォト:野口博(FLOWERS) 解説は劇団ひとりのお父さん 会社員なのにホームレスに憧れる男、 売れないアイドルに人生を捧げるヲタク、 男に遊ばれる女子大生、 借金まみれで詐欺を働こうとするギャンブル男、 浅草の陽が当たらない舞台に立ち続けるコンビ芸人、 一見救いがなさそうな登場人物ばかりだが、生きていくことの 大切さというか、どんな状況になっても、生きてさえいればいいじゃん、 犯罪はだめだけどね、という気持ちになった
Posted by