陰日向に咲く の商品レビュー
ちょっとクセのある市井の人々を描いた話。 ホームレスに憧れるサラリーマンとかアイドルにハマっている男とかギャンブル依存症の男とか。 それらがほのかに各パートと関連しあうのだが伏線というわけでもない。 感想を一言で言うと、みんながんばって行きてるんだよね、と言う感じ。 でもさらっと...
ちょっとクセのある市井の人々を描いた話。 ホームレスに憧れるサラリーマンとかアイドルにハマっている男とかギャンブル依存症の男とか。 それらがほのかに各パートと関連しあうのだが伏線というわけでもない。 感想を一言で言うと、みんながんばって行きてるんだよね、と言う感じ。 でもさらっと読めてけっこうおもしろかった。
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いわゆる群像劇。読み進めるに連れ登場人物同士がつながっていくのがなかなかうまいと思った記憶がある。当時はかなりヒットしていたが、「陰日向に咲く」というネーミングが要因の大部分を占めていると思う。まっすぐお天道さまの下で生きる、というのとは少しズレた主人公たちの描写は、ひとり自身の...
いわゆる群像劇。読み進めるに連れ登場人物同士がつながっていくのがなかなかうまいと思った記憶がある。当時はかなりヒットしていたが、「陰日向に咲く」というネーミングが要因の大部分を占めていると思う。まっすぐお天道さまの下で生きる、というのとは少しズレた主人公たちの描写は、ひとり自身の芸風ともマッチしていた。
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陰日向に咲く、というタイトルにふさわしいアウトローな登場人物の物語でした。どこか憎めないんだけど、関わりたくないような、応援したくなるような、自分のことじゃないかとドキッとするような……登場人物のちぐはぐな行動は、劇団ひとりさんならではの観察力だなぁと思いました
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読みながら大声で笑いました。 どんなダメダメ人間をも、憎めないキャラクターにしてしまう。 この世界観、嫌いじゃない。
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『道端に咲いた花は誰の目にも美しく見えるけど、ミャーコはそれを選ばなかった。ところ狭しと花が並ぶお花畑で、ミャーコは咲くことを選んだ。』 夢を追う誇り高さと夢は叶っていない現在を感じて、悲しい美しさを感じた。自分は夢を叶えて、楽しく美しくありたいと思った。 以後のミャーコの様に...
『道端に咲いた花は誰の目にも美しく見えるけど、ミャーコはそれを選ばなかった。ところ狭しと花が並ぶお花畑で、ミャーコは咲くことを選んだ。』 夢を追う誇り高さと夢は叶っていない現在を感じて、悲しい美しさを感じた。自分は夢を叶えて、楽しく美しくありたいと思った。 以後のミャーコの様に、まさに「泥々」になりながら努力したらなれるんだろう。
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あっ、これ読んだ事あったわ。また読んだけど、ザッと飛ばして。まぁ、楽しめた。詐欺を働こうと思ってかけたおばあちゃんへの電話の話し、裏が読めてしまいました。割とよくある話だから。
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面白かったし泣いたんじゃあ。 短い話のどこかが繋がっている話集。 モーゼさん=アメリカ兵を殴った男=ジュピター雷太 浅草でジュピターさんに恋をしてからひとりになってジュピターさんと結婚して子供はできなかったけどホームレスになってKYの家に転がり込んで最後はジュピターの葬式に出て…...
面白かったし泣いたんじゃあ。 短い話のどこかが繋がっている話集。 モーゼさん=アメリカ兵を殴った男=ジュピター雷太 浅草でジュピターさんに恋をしてからひとりになってジュピターさんと結婚して子供はできなかったけどホームレスになってKYの家に転がり込んで最後はジュピターの葬式に出て… よくわからんけどモーゼで繋がってるんだ。 健一の話は泣いた。おんおん。 劇団ひとりと結婚したら面白いだろうなあ。
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さらっと読めて普通におもしろい小説。 登場人物が緩やかに交わる展開や、小説全体のオフビートな感触、そして、文字だけで表現する小説だからこそ可能な小気味よいトリックは、伊坂幸太郎作品を想わせる。 物語は、浮浪者、アイドルオタク、賭博中毒、ストリッパーなどなど、決して明るくな...
さらっと読めて普通におもしろい小説。 登場人物が緩やかに交わる展開や、小説全体のオフビートな感触、そして、文字だけで表現する小説だからこそ可能な小気味よいトリックは、伊坂幸太郎作品を想わせる。 物語は、浮浪者、アイドルオタク、賭博中毒、ストリッパーなどなど、決して明るくない場所に生きる人たちが主人公だ。 彼らは誰の身近にもいる。 でも多くの人は、自分にとって「毒にも薬にもならない存在」として、彼らを見ず触れずにいるのではないだろうか。 でも、この物語の中で、彼らは誰かの薬になる。 そこが優しくていい。 きっと作者は、普段からいろんな状況の人に興味を持って生活しているのだろう。 その結果、絶妙な人間描写のコントや、こんな優しい物語が生まれたりするのだ。 身近にあるものを、ちゃんと見てちゃんと知ろうとする姿勢は見習いたいものだと思った。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
バカ売れした小説。初めて読んだけど、“劇団ひとり”が書いたと考えれば「うまいね~」というレベルだけど、”小説家”が書いたと考えれば「超フツ―」だよ。 連作短編だけど、ホームレスが別人を語って、大金持ちの息子と再会を果たすストーリーの「道草」なんかは、笑うっていうか純粋に嫌気が差したよ。 バカな借金まみれの男が、オレオレ詐欺をしかけようとして、かつて息子を亡くしたおばあさんと親しくなってしまう「Overrun」はなかなか良かったけど、小説としちゃよくあるパターンよね。
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芸人さんが書いているせいか、結末がいい意味で予想を裏切ってくれる感じで、気に入りました。私のお気に入りの話は「道草」で、最後くすっと笑わせられるところがツボです。リレーのような形で物語が進み、次の語り手が意外と予想できなくて、それもよかったです。
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