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陰日向に咲く の商品レビュー

3.5

329件のお客様レビュー

  1. 5つ

    48

  2. 4つ

    89

  3. 3つ

    140

  4. 2つ

    22

  5. 1つ

    2

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2022/07/20

出版された学生の頃に読んだような記憶があるのだけど、内容を覚えていなかったので再読。 5篇の短編からなり、それぞれの登場人物が他の短編に出てきたりして少しずつ繋がりがあり、最後まで読むと「あっあの時の…!」となる仕組みが面白い。 社会の表舞台に立つ人物でなく、ホームレスや売れな...

出版された学生の頃に読んだような記憶があるのだけど、内容を覚えていなかったので再読。 5篇の短編からなり、それぞれの登場人物が他の短編に出てきたりして少しずつ繋がりがあり、最後まで読むと「あっあの時の…!」となる仕組みが面白い。 社会の表舞台に立つ人物でなく、ホームレスや売れないアイドルのファン、フリーター、売れない芸人、ストリッパーなどに焦点を当てて描かれた作品。 世の中色々な人がいて成り立ってるけれど、そのそれぞれが自分なりの光を求めて、それに縋って頑張って生きているんだなぁと思った。 解説が実父なのも斬新で良かった。

Posted byブクログ

2022/05/31

ゆるく結びついている短編集、というのはまあありがちなのだが、設定と登場人物が非常に興味深く、アイドル界やストリップ界などは、この作者でなければ出せなかったのかな、と思う。大ヒットだったためにちょっと事前の期待値が上がりすぎてしまったのだけれど、普通にすんなりと読めた。読み返したら...

ゆるく結びついている短編集、というのはまあありがちなのだが、設定と登場人物が非常に興味深く、アイドル界やストリップ界などは、この作者でなければ出せなかったのかな、と思う。大ヒットだったためにちょっと事前の期待値が上がりすぎてしまったのだけれど、普通にすんなりと読めた。読み返したらまだなにか気付いていない仕掛けに気付けそうでもある。

Posted byブクログ

2022/04/13

「劇団ひとり」の処女小説『陰日向に咲く』を読みました。 一見無関係そうな5つの物語が微妙に繋がっている連作小説集です。 -----story------------- お笑い芸人「劇団ひとり」の処女小説。 ギャンブルで作った借金の末にオレオレ詐欺を働く駅員。 男を想うあまり、...

「劇団ひとり」の処女小説『陰日向に咲く』を読みました。 一見無関係そうな5つの物語が微妙に繋がっている連作小説集です。 -----story------------- お笑い芸人「劇団ひとり」の処女小説。 ギャンブルで作った借金の末にオレオレ詐欺を働く駅員。 男を想うあまり、男を追い詰めるコンビ芸人の女。 女の愛に気づかず、他の女を追うコンビ芸人の男――。 落ちこぼれたちの哀しいまでの純真を、愛と笑いで包み込んだ珠玉の連作小説集。 ----------------------- 収録されているのは以下の5篇。  ■道草  ■拝啓、僕のアイドル様  ■ピンボケな私  ■Over run  ■鳴き砂を歩く犬 最も印象に残ったのは『Over run』ですね。 根っからのギャンブラーで多重債務者となった小心者の主人公「シンヤ」。 借金が400万円を超え、とうとう「オレオレ詐欺」に手を染めてしまう、、、 その破天荒な行動や言動に笑い、そしてエンディングで明らかになる衝撃の事実… 老女の遺した手紙に泣けました。 出張帰りの新幹線で読んでいたのですが… 涙がとまらなくなり、照れ隠しに花粉症の目薬を入れました。 でも、隣の人にはバレたかも。 社会の束縛から逃れたいと願うサラリーマンが出会ったホームレスの「モーゼ」、その自由な生活に憧れホームレスとなったサラリーマンと大ボラ吹き「モーゼ」の交流を描いた『道草』。 ホームレスとなったサラリーマンが社会復帰するきっかけとなった貧しい青年との出会い。 その青年が、自分の生活を失ってまでも応援するマイナーなアイドル「武田みやこ(通称:ミャーコ)」との切ない恋の物語『拝啓、アイドル様』。 社会復帰したサラリーマンの娘の失恋、そして、その娘が身近にいた大切なひとの愛情に気付くまでの物語を描いた『ピンボケな私』。 サラリーマンの娘の自殺を止めた駅員「シンヤ」の物語『Over run』(詳細は上述)。 ロクでもない家庭に育った不幸な少女「鳴子」と売れない芸人「プードル・雷太」の出会いと別れ… そして運命の再会を描いた『鳴き砂を歩く犬 』。 この物語で『Over run』の老女の正体も明らかになります。 そんな感じで、陽の当たらない落ちこぼれな人達の人生を巧みに描いた連作となっていました。 自分の人生にも重ね合わせながら読んでしまいましたね。 『Over run』のエピソードが中心となり映画化されているみたいなので、今度、観てみようと思います。

Posted byブクログ

2022/03/04

読了 まーーーーじでおもしろかったです。笑いあり涙あり。 さすが芸人って感じ。むちゃくちゃ読みやすい。文才すぎるなあ。

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2022/02/11

バタフライエフェクトのように、気づかないうちに誰かの人生を変えていたりするんだよなとしみじみと思う。良くも悪くも生きてるだけで世界と繋がってるんだよな。

Posted byブクログ

2022/01/22

中学ぶりくらいに読み直した。 群像劇というのかな、短編同士が繋がっててとてもまとまった小説。 Overrunが泣けた。文才がすごいな、劇団ひとり 94/100

Posted byブクログ

2022/01/20

あっという間に読んでしまえる。 さすが芸人さん。おもしろい。 しんみりくるとこもあるけど、泣くまではいかへんかなぁ 短編がすごくたくさん繋がってるんやと思うけど、勢い付けて読んだので、いまいちよくわからないまま、、(笑)

Posted byブクログ

2022/01/06

後半にならないと面白さが分からない本。 是非とも読む人は最後まで読んでください。 前半部分が冗長なのは否めないけど読み終わった時はきちんと満足しました。というよりも感心してました。 ひとり、多才だね。

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2021/09/19

3.0 この本の、最初と最後、が面白かった。 間の全ては特に面白くない。 なんか、、先が読めてしまって、その通りなところもあるからガッカリしちゃう。 そして、少し気持ち悪い。

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2021/06/29

え、面白くなかったですか? イメージもしやすいし読みやすかった。短編同士が所々繋がっていて、話が広がるのも良かった。 芸人さんって、才能あるんだなあ。 解説文を頼んだのが父親ってのが一番笑った(しかも文がお上手) 誰か教えてほしいのは、モーゼが野球選手についていったのは、「...

え、面白くなかったですか? イメージもしやすいし読みやすかった。短編同士が所々繋がっていて、話が広がるのも良かった。 芸人さんって、才能あるんだなあ。 解説文を頼んだのが父親ってのが一番笑った(しかも文がお上手) 誰か教えてほしいのは、モーゼが野球選手についていったのは、「陰日向に咲く」の前なのか後なのかということ。時系列が分からない!

Posted byブクログ