陰日向に咲く の商品レビュー
短編集。それぞれの登場人物が、ほんの少しづつすれ違う物語。どの登場人物もほんの少し寂しげな人生を送っている。「ほんの少し」という印象に終始する佳作。映画も見たが、モーゼは西田敏行以外にはあり得ませんな。歩道橋で足を引きづりながら歩くシーンのみ残念だったが。。。
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正直、そんなにいい本なのかな―って思ってたところがあったんだけど、不覚にも泣いちゃった。 特に好きなのは『鳴き砂を歩く犬』です。 頭の中で鳴子は宮崎あおいさんに変換されて読んでたんだけど、そしたらなんだかすごく切なくなってきちゃって、この話を最後に持ってくるのは反則だ!って思...
正直、そんなにいい本なのかな―って思ってたところがあったんだけど、不覚にも泣いちゃった。 特に好きなのは『鳴き砂を歩く犬』です。 頭の中で鳴子は宮崎あおいさんに変換されて読んでたんだけど、そしたらなんだかすごく切なくなってきちゃって、この話を最後に持ってくるのは反則だ!って思った笑 人の気持ちは思い通りにはいかない。 雷太の視点からに変わったところで鳴子の気持ちを考えると、ほんとに涙が出てくるよ… エピソードの繋げ方とか変わってる部分があると思うんだけど、映画も見てみようと思いました。
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実は最近あんましテレビを見ないんで、劇団ひとりがひとり芝居をするコメディアンなのかどうかもはっきり知らん。 処女作らしい本書を読んで私は何となくその芸風を想像したりする。 各登場人物の独白からなるそれぞれのひとの物語が短篇(各章)となり、それらが重なりあって全体のストーリーを...
実は最近あんましテレビを見ないんで、劇団ひとりがひとり芝居をするコメディアンなのかどうかもはっきり知らん。 処女作らしい本書を読んで私は何となくその芸風を想像したりする。 各登場人物の独白からなるそれぞれのひとの物語が短篇(各章)となり、それらが重なりあって全体のストーリーを構成している。 よく考えられており、ストーリーテラー(舞台的な)才能も感じられるが、一度読んだだけでは、ううん何がどう繋がってるの?と判りづらい。 三人分ぐらいでもう少し鮮やかな描写があればドラマっぽいかも。 とにかく、作者の真面目さと才能は感じた。 お奨め度:★★★☆☆ 携帯で感想まで打ち込むのは、ちっと辛いですな。親指がつりそう。f^_^; 2006年6月21日 読了。
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陽の当たらない場所で 不器用に、一生懸命に、 咲こうともがく人達。 それは思わぬところで 誰かの人生の転機に。 誰かの心の支えに。 皆気付かないけれど、それぞれの人生、少しずつでも光はさしているのかもしれない。 *** 話が互いにちょっとずつリンクする短編5...
陽の当たらない場所で 不器用に、一生懸命に、 咲こうともがく人達。 それは思わぬところで 誰かの人生の転機に。 誰かの心の支えに。 皆気付かないけれど、それぞれの人生、少しずつでも光はさしているのかもしれない。 *** 話が互いにちょっとずつリンクする短編5作。2時間程あれば読めちゃいます。 ちょっと上の部分を真面目なトーンで書きすぎましたが、そんな感じの話じゃないです。もっと軽い感じで読む本だと思います。 なんか、人生って色々あるよね…みたいな気持ちになりました。笑
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劇団ひとり著「陰日向に咲く」を読みました。 前から気になっていたベストセラーがやっと文庫になったので、さっそく読みました。 5編の短編小説で構成されており、それぞれの話は別々なのですが、実はつながっているところがあるという、なかなか工夫された作品です。 どの話に...
劇団ひとり著「陰日向に咲く」を読みました。 前から気になっていたベストセラーがやっと文庫になったので、さっそく読みました。 5編の短編小説で構成されており、それぞれの話は別々なのですが、実はつながっているところがあるという、なかなか工夫された作品です。 どの話にも出てくるのは、生きるのが不器用な人たちばかりですが、そこに温かみを感じさせる所はさすがだなあと思いました。 気軽に読めて、なんか心がほっとする、温かい小説でした。 劇団ひとり、なかなか侮れませんね。
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日本で活躍してる芸人さん、劇団ひとり。 私は全然知らないし、芸人さんの出す小説って言うのに今まで興味がなかったんだけど、なぜかこれは買う気になったの。 なんでだろう。 夏目漱石っぽいカバーだったからかな~。 読んでみて一言。 おもしろかった! 完璧、作家さんの本だね。 「芸人が...
日本で活躍してる芸人さん、劇団ひとり。 私は全然知らないし、芸人さんの出す小説って言うのに今まで興味がなかったんだけど、なぜかこれは買う気になったの。 なんでだろう。 夏目漱石っぽいカバーだったからかな~。 読んでみて一言。 おもしろかった! 完璧、作家さんの本だね。 「芸人が書いた」なんて言われなきゃわからないよ~。 なんとなく伊坂風な感じがする。 5つのストーリーがあって、実はそれが繋がってるの。 こういう感じの構成すきだよ~。 この人はTVでも売れるだろうけど、作家さんでも食べて行けれそうだよね。 次も読んでみたい。
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短編。ザッピング。 文章が読みやすくページ数も少ないので読みやすい。 当時は本ほとんど読まなかったけど友達に勧められてなんとなく借りたら面白かった。 タイトルいいですね。
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思っていたよりも読みやすくて面白かった。4編の話を上手くつなげる構成が良かった。「拝啓、僕のアイドル様」の「振り向かないで」がこの本の中の話の中で一番笑えた。190ページのところも笑えた。「ピンボケの私」ケータイ小説みたいな話だった。
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お笑いってあんまりわかんなくて、劇団ひとりっていう人のこと、「電車男に出てきたオタク」の人っていうくらいしか知らないんだけど。 でもすごく評判がいいようなので図書館で予約数ヶ月待ちで読んでみたら。 スラスラ読めちゃって、読み終わった瞬間、「おもしろい!もう1回読む!」って感じで、今、2度目読んでます。 短編1つ1つの色が全然違ってて、1人の人間が書いてるってことを忘れるくらいの違うお話なのに、ちょっとだけちゃんとどこかがつながってるの。 前のお話のあの人が、全然違う場所の違う世代のこっちのお話にもチラリと登場してきて、うまいなあって感心しちゃった。
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型にはまった構成ではなく、自由スタイルで読みやすかったです(^_−)−☆ 芸人さんらしく、いつでもネタの材料になり得る視点。分かりやすい文章力。 特にアイドルに妄想する「拝見 僕のアイドル様」が劇団ひとりさんらしくて笑えます。 あとがきに実の父登場と、抜け目のない個性とユーモアセンスが光っていました。 長らく本棚に飾られていた文庫本でしたか、読み出したらあっという間に読み終えてしまいました。
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